自動車保険
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2016.10.26
車の事故の種類にはどんなものがあるのか

goo-net編集チーム
自動車を運転する際は、日頃から、細心の注意を払い、
安全運転を心掛けることが何より大切なことと言えますが、
昨今では、悪質な事故の多発化などを受け、刑事罰の厳罰化が強化されてきています。
そのため、事故が起きてしまった時に備えて、
事故の種類や特徴、違いなどについて認知しておくことが重要といえます。
車の事故の種類とは
車の事故の種類では、大きく分けると、物損事故と人身事故とに分類されますが、
このうちの物損事故とは、怪我人や死亡者が出ていない人身損害のない事故のことで、
主に、車両や物が傷ついたり、壊れたりすることを指します。
また、運転者自身が怪我をしていても、他人に怪我をさせてなければ、単独扱いの事件となりますが、
その後、三角停止板や非常灯などを使わないなどの表示義務違反により、
後続車両が追突してきた場合には、新たな二次災害とされるので、くれぐれも注意が必要となります。
一方、人身事故とは、運転手または同乗者のほか、
そこにいた通行人などを誤った運転で巻き添えにしたり、
他の車に乗っていた人などに負傷をさせたり、死亡させるなどの刑事事件のことをいいます。
それぞれの事故の特徴とは?
物損事故とは、人的被害がなく、物にのみ損害が出るという特徴がありますが、
主に、自動車や施設、設備などの財産に対して、損害が出る事故ともいえるでしょう。
たとえば、駐車場を出入りする際、少しバンパーをこすってしまったというような軽微なものから、
誤って踏み切りに侵入して、電車と接触してしまうというような重大な事例もあるなど、
その種類や内容は多様となります。
人身事故とは、車の運転によって、人が怪我をしたり、場合によっては亡くなってしまうという、
重大な結果を伴うことがあることが特徴の事故です。
特に、このような人身事故に於いては、人命が関るため、
警察が介入して刑事事件として扱われることとなり、
加害者は、民事、行政、刑事責任をすべて負うこととなります。
事故の種類でどういった違いがあるの?
物損事故を起こした場合、人身事故と大きく違うのは、
自賠責保険に対して、賠償責任請求をすることができず、
任意保険でカバーするか、または任意保険でもカバーできない場合、
民法に基づいて損害賠償を求めることとなります。
そして、物損事故では、人身事故と異なり、
刑事上の責任が発生しないことが多く、正式捜査が行われることは少ないといえます。
しかし、人身事故は、物損事故とは大きく違い、
警察による刑事処分対象となり、捜査が行われるようになるとともに、
公安委員会による行政処分が行われ、運転免許証の違反点数の加算などが科せられることとなります。
なお、民事では、このような人身事故を起こしてしまった場合には、
自賠責保険と任意保険が、相手方に補償するための保険対象となります。
