自動車保険
更新日:2023.07.13 / 掲載日:2020.04.03
自動車保険の等級とは?等級制度の仕組みやお得な保険の利用方法を解説!

グーネット編集チーム
自動車保険の算出には、等級制度が用いられます。
等級がアップすることで、年間の自動車保険割引率が高くなり、事故などを起こし自動車保険を利用すると等級がダウンしてしまいます。
自動車保険をお得に利用するには、事故を起こさないのはもちろんのこと、等級制度を理解して自分に合う自動車保険を選択することが必要です。
自動車保険の等級制度とは
グーネット編集チーム
自動車保険の等級とは、どのようなものなのでしょうか?まずは、等級制度についてご紹介します。
事故実績に基づいて20等級に分かれる
自動車保険に入るときには、自動車1台につき1等級~20等級が当てはめられます。等級は数字が大きいほど割引率が高くなり、自動車保険会社で共通して使われている制度です。事故のリスクが低いということは、保険を使う可能性も低くなるので、保険料も安くなります。
新規加入時は6等級からスタートする
自動車保険に新規加入した場合、等級は6等級からスタートします。そして加入から1年間無事故で保険を使わなかった場合、1等級上がり7等級になります。これが毎年繰り返されていき、無事故の年数に応じて1年ごとに1等級ずつ上がっていきます。
自動車保険の等級が下がってしまうのはどんなとき?
グーネット編集チーム
1年間無事故でいれば等級が上がることを解説しましたが、逆に事故を起こすと等級が必ず下がるかと言うとそうではありません。事故の内容によって等級が下がらない場合もあれば、1段階もしくは3段階等級が下がる場合もあります。
それぞれどういった事故の場合に当てはまるのか、詳しく見ていきましょう。
ノーカウント事故(等級が下がらない事故)
ノーカウント事故とは、等級が下がらない事故のことです。そのため、ノーカウント事故以外に事故を起こさなければ、翌年の等級は1等級上がります。
ノーカウント事故になるのは、自分に過失のない事故です。相手の保険で補償される場合、自分の保険は使わないのでノーカウントとなります。
その他にも、以下の事故に当てはまる場合などはノーカウント事故扱いになります。
・人身傷害補償事故
・弁護士費用等補償特約事故
・搭乗者傷害保険事故
・原付特約事故
・無保険車傷害保険事故
1等級下がる事故
1等級下がる事故とは、自分の過失が低い事故で保険を使ったケースです。例えば、以下のようなケースが当てはまります。
・車が盗難された
・車にいたずらをされた
・台風などで車が水没した
このように不可抗力によって車両保険金を使った場合は、1等級下がる事故に該当します。
3等級下がる事故
3等級下がる事故は、他人の車との衝突事故や自分の運転ミスでガードレールなどに車をぶつけてしまった場合などが当てはまります。
1等級下がる事故とノーカウント事故に当てはまらないものは、3等級下がる事故に該当します。
自動車保険の等級は引き継ぐことができる!
実は、自動車保険の等級は引き継ぐことが可能です。どういった場合に等級が引き継げるのか、以下で詳しく解説します。
保険会社を乗り換える場合も等級の引き継ぎができる
「保険会社を乗り換えると、今まで積み上げてきた等級がリセットされてしまうのでは」と不安になる方も多いと思います。しかし、保険会社を乗り換えたとしても等級はそのまま引き継がれますので、心配いりません。
ちなみに、等級が低い場合でもそのまま引き継がれるので、「等級が低いから保険会社を乗り換えてリセット」ということはできません。
家族間でも等級の引き継ぎができる
自動車保険の等級は、家族間でも引き継ぎが可能です。例えば、親の等級が20等級のときに子供が引き継げば、子供の払う保険料は20等級の割引率が適用されます。
「等級は高いけど、もう車を運転しない」といった場合は、引き継ぎを検討してみてはいかがでしょうか。
また、「子供の方が車に乗る機会が多いけど、自分も車を運転する」といった場合、自分の等級を子供に引き継ぎ、自分は新規に入り直すという方法もあります。
ただし、等級の低い人から引き継ぐと逆に新規加入時よりも保険料が高くなってしまうので、その点だけ注意してください。
お得に自動車保険を利用するには
最後に、少しでもお得に自動車保険を契約する方法をご紹介します。
長期契約でお得になる「長期自動車保険」
基本的に自動車保険は、一年契約となっています。しかし、中には3年間や5年間まとめて契約をする「長期自動車保険」というタイプもあります。長期自動車保険は、契約時に「無事故であることを前提に料金を算出する」ことになっているので、契約期間内は事故の有無にかかわらず、毎年1等級ずつアップします。
そのため、長期契約期間内はお得に自動車保険が利用できるのです。しかし、長期契約期間内に事故を起こしてしまうと、長期契約が終了したときに反映されるため、注意しましょう。
複数台所有の場合は「セカンドカー割引」などでまとめて加入する
自動車を複数台所有している場合「セカンドカー割引」など、まとめて自動車保険に加入することでお得になるケースもあります。2台目以降の等級が7等級スタートとなるケースや年間割引が利用できるケースがあり、1台ずつ加入するよりもお得です。
一方で、セカンドカー割引を利用するには、1台目の自動車保険の等級に制限があることが多いので、チェックするようにしましょう。
まとめ
今回は自動車保険の等級についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?無事故の期間が長ければ長いほど、等級は上がって保険料もそのぶん安くなるということでした。
また、等級は保険会社を乗り換えても引き継がれ、家族間で引き継ぐことも可能です。当たり前のことですが、自分や他人を守るためにも日頃から安全運転を心がけて保険料の負担を減らしていきましょう。
