自動車保険
更新日:2023.07.13 / 掲載日:2019.09.06

未成年の自動車任意保険は高い!安く加入できる方法とは?

未成年の自動車任意保険は高い!安く加入できる方法とは?

グーネット編集チーム

自動車運転免許は18歳から取得できるため、自らクルマを運転する未成年も少なくありません。クルマを運転する上で万が一の事故に備えるため、自動車任意保険に入ることができます。しかし、未成年の任意保険の料金は成人よりも高額になることが一般的ですが、保険料が高額になるのは、どのような理由があるのでしょうか?

今回は、年齢と任意保険料の関係性、未成年でも保険料を安くできる方法について解説します。

そもそも未成年の名義で自動車保険の加入はできる?

名義人が未成年の場合、単独での自動車保険への加入は認められていません。保険会社にもよりますが、親権者の同意書が必要な会社と、自動車保険の契約者を親(親権者)などの成人に委ね、未成年者本人は「記名被保険者」とすれば加入できる会社があります。

記名被保険者とは、保険の契約者以外で、クルマを主に使用する人のことです。親が保険を契約するため、保険料の支払いは契約者である親が負担することになります。

未成年、学生の自動車任意保険は高額

学生を含む未成年の自動車任意保険が高額になるのは、事故を起こすリスクが高いことが大きな要因です。過去に起きた事故件数の統計において、全年齢層の中で「16~19歳」が最も多いというデータがあります。未成年に次いで事故件数が多いは「20代」ですが、「16~19歳」の事故件数のほうが2倍以上ものあることから、未成年の事故リスクが高い証拠といえるでしょう。

未成年の自動車保険料の相場は、年間平均約11~30万円です。同じ補償内容で自動車保険を契約した場合、30代の保険料と比較すると、年間平均約3~13万円なので、金額が2倍以上になることも珍しくありません。加入義務である自賠責保険だけでは、万が一の事故に対応しきれない場合があります。なぜなら、任意保険は本人や搭乗者の損害やクルマ、物なども補償範囲に含まれるプランがありますが、自賠責保険では事故の相手方の補償に限られているためです。

自賠責保険では補償できない範囲があるため、任意保険に加入する必要性を感じる方が多いのではないでしょうか。

未成年者の自動車保険料が高くなる理由

未成年者の自動車保険料が高くなる理由は、事故を起こすリスクが高いとの理由に加えて、「運転者年齢条件と等級の割引率」が大きく関係しています。

運転者年齢条件の割引率

運転者年齢条件とは、運転者の年齢に制限を付けることで、保険料を割引にする制度です。年齢制限は年齢ごとの事故リスクを基に、保険会社によって区分を設けています。

事故のリスクが高い未成年や20代、60代後半の高齢者を含む区分では、最も割引率が低くなることが多いです。一方、35歳以上は事故のリスクが低い年代であり、割引率が高くなることで保険料を安くしている保険会社が多くなっています。

未成年は新規契約6等級からスタート

自動車保険では、保険料の割引を行う基準となる「等級」という制度があります。1年間無事故無違反だと1等級ずつ上がり、事故を起こすと翌年に3等級が下がるという仕組みで、等級が高いほど割引率も高くなるのが特徴です。

等級は1~20の段階があり、新規契約では6等級からスタートします。6等級は割引率が小さいため、保険料が高くなってしまうのです。

運転技術が未熟

自動車の普通免許を取得可能な18歳の時点で免許証を取得したとしても、未成年のうちは最長でも2年間しか運転を経験することができません。そのため、未成年の方は運転技術がまだまだ未熟な状態であることが多く、運転操作ミスやスピードの出し過ぎなどによって、他の年代よりも事故を起こしやすくなります。

保険会社は事故の度に保険金を支払わなければならないので、事故を起こす確率が高いほど保険料を高く設定する必要があります。そのため、未成年の保険料が高くなるのは致し方ないといえるでしょう。

未成年者が少しでも安く自動車保険に加入する方法

未成年者が少しでも安く自動車保険に加入する方法

グーネット編集チーム

年齢や事故リスクなど、未成年の保険料が高くなる明確な理由がありますが、工夫次第で保険料を安くすることができます。

ダイレクト型自動車保険にする

自動車保険は、保険会社と代理を仲介する「代理店型保険」と、インターネットで完結する「ダイレクト型保険(通販型)」があります。ダイレクト型保険は代理店の手数料を削減することで、保険料が代理店型保険と比べて安くなっているのが特徴です。保険料を安く押さえたい場合は、ダイレクト型を選ぶといいでしょう。

また、ダイレクト型を扱う保険会社は数多くあるので、その中から自分にあった会社を選ぶようにするのがおすすめです。

家族で1台のクルマを使用し、親の補償に加わる

クルマに乗る頻度があまり多くない場合や、すぐに自分のクルマを所有する必要がない場合は、親が所有する1台のクルマを共有して使うと良いでしょう。そうすれば、未成年者が自動車保険に新規加入する必要はありません。

親が契約している自動車保険の運転者限定条件を「家族限定」にし、年齢限定条件を「全年齢」に変更すれば、未成年もクルマを運転できるようになります。別居をしていても家族限定は適用されるので、実家に帰った際に運転するときも安心です。
ただし、未成年者でも既婚の場合は補償の範囲外になるので注意しましょう。

また、年齢制限条件を全年齢にすると、保険料が急激に高くなってしまいます。その際は、「子供運転者年齢限定特約」などの特約を付けることにより、保険料がそれほど高くならずに、安く抑えることができる場合もあります。

親の等級を引き継ぐ

記名被保険者の名義変更を行うことによって、親の等級を引き継ぐことができます。新規なら6等級でスタートするところを、引き継いだ親の等級が高ければ、保険料を安くすることができます。

クルマの買い換えをする際に、子供に親の等級を引き継ぎ、事故リスクの低い親が新規契約をする、というパターンが一般的です。ただし、同居家族に限るという条件があるため、進学や就職などで別居する予定がある場合は、同居中に手続きをする必要があります。

クルマの選び方と保険の選び方でも保険料を安くできる

保険料を決める基準は年齢や等級の他に、車種と保険の選び方も関係しています。

保険料が安い車種とは?

保険会社が「車両料率クラス・型式別料率クラス」を定めています。保険料を決める基準の1つで、このクラスは1~9の段階があります。事故のリスクが低い一般的な車種は料率が低く、スピードが出やすいスポーツカーは料率が高くなる傾向にあります。数字が大きいほど保険料が高くなるので、保険料を安くするために、一般的な車種を購入するのも1つの手です。

また、事故の発生を未然に防ぐような安全装備が整っているクルマは事故の発生率を下げることから、保険料を安くするケースもあります。急ブレーキをかけた際の安全性を守る「ABS」や、衝突被害を軽減する自動ブレーキシステム(ASV)など、最新の安全技術を搭載した車種が対象です。

新車割引を利用

「新車は事故リスクが低い」という統計データを基に、保険料を割引する保険会社もあります。しかし、「新車」の基準や割引率は保険会社によって異なるので、保険に加入する前に確認するようにしましょう。

毎日運転しないなら、「1日自動車保険」を上手に使おう

友達のクルマを借りて運転するときや、親のクルマをたまにしか運転しない方は、自動車保険に入るのがもったいない、と感じるでしょう。そんな方には、「1日自動車保険」を活用する方法がおすすめです。

1日自動車保険とは、1日数百円~数千円で加入できる保険会社が多く、対人賠償や対物賠償、搭乗者傷害や自損事故の補償などが基本補償に含まれるため、万が一の事故が起きても安心です。

クレジットカードやコンビニで申し込みができるという手軽さも魅力です。

まとめ

未成年者が自動車保険に加入する場合、単独での加入ができないことや、保険料が高くなってしまうことを理解しておく必要があります。その上で、親の補償に加わることや、親の等級を引き継いだりして、少しでも保険料を安く抑える方法を検討しましょう。

クルマの選び方や、1日自動車保険を利用することでも保険料を安くできる場合があるので、自分に合った保険会社を選び、契約内容を確認することが大切です。

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