自動車保険
更新日:2023.07.13 / 掲載日:2020.06.09
自動車保険の等級は引き継ぎできるの?状況による引き継ぎ方の違いを解説

グーネット編集チーム
現在契約している自動車保険から他社の自動車保険に乗り換えを考えるさいに「等級は引き継ぎできるのだろうか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
現在の自動車保険制度では一定の全体ルールが設けられているので、乗り変えでも等級の引き継ぎは可能です。今回は、その保険の等級の引き継ぎについて、状況別に解説していきます。
自動車保険の等級の引き継ぎとは?
自動車保険は大きく分けて、「ノンフリート等級契約」と「フリート契約」があります。フリート契約は、1契約者が10台以上の車を保険加入する場合に適用されるものですので、個人所有の車の場合はほとんどがノンフリート等級契約になります。
ノンフリート契約は1等級から20等級まで段階があり、等級が増えるほど保険料の割り引きが多くなります。東急は事故の有無などによって変わります。
原則として、初めて自動車保険に加入する際は、6等級からスタートします。1年間無事故で過ごすと翌年に1等級上がる仕組みなので、20等級は15年間無事故で通したということになります。
なお、このノンフリート等級制度は、自動車保険各社が共同で運用しています。そのため、一定ルールの中で他保険会社へ等級が引き継げるようになっています。
自動車保険の会社間では引き継ぎできるの?
上記の通り、自動車保険の会社間での引継ぎは、「一定のルールで引き継ぎ可能」が答えです。そこでここでは、具体的な例をもとに、引き継ぎしていく方法などをご紹介します。
自動車保険は他の保険会社に引き継ぎできる
一部の共済などを除いて、保険満期日でも等級を引き継ぐことができます。
自動車保険の引き継ぎをする際の注意点
自動車保険の引継ぎの際は、保険期間内に事故などを起こしているかどうかで注意しなければならない点があります。
・保険期間内で事故がなかった場合
保険期間内で事故がなかった場合、満期日に合わせて乗り換えると、乗り換え後の等級、割引率は良くなります(乗り換えない場合も同様)。
逆に保険期間の途中で乗り換えると、事故を起こしていなくても乗り換え前の保険会社の等級になります。
保険会社の乗り換えをするなら、満期日に合わせるのがよいと言えるでしょう。
・保険期間内で事故があった場合
事故があった場合は事故による等級ダウンがあり、満期日、保険期間途中に関わらず、乗り換え先の保険会社でも同じ等級が適用されます。乗り換え先の満期日に保険会社を乗り換えることで等級ダウンを引き伸ばす方がよいでしょう。
再契約まで期間が空くようであれば中断証明書を取得する
「現在20等級だけど、いろいろな理由で車を手放したい、しばらく車を所有しない」といった場合は、保険会社に「中断証明書」を発行してもらいましょう。発行されてから最大10年間現在の等級を維持できます。
自動車保険は家族で引き継ぎはできるの?
グーネット編集チーム
「自動車保険に加入していた父が車を運転できなくなり、娘が運転する」というような場合、等級の引き継ぎは可能でしょうか?ここでは、シチュエーション別に引き継ぎの可否などを解説します。
同居なら自動車保険の引き継ぎは可能
同居の子や親族へは、等級が引き継げます。重要なのは、「同居の親族である」という点です。
配偶者の場合は別居していても等級を引き継ぐことができます。
別居は自動車保険の引き継ぎが不可能
同居していない場合は、親子関係にあっても引き継ぎはできません。
注意しなければならないのは、「大学に通う息子は家を出て下宿しているが、住民票は移していない」というようなケースです。このような場合も別居とみなされます。
住民票や扶養の有無だけで判断されるのではなく、実態として同居しているかどうかも判断基準となっている点に注意しましょう。
死亡の場合は同居なら自動車保険の引き継ぎが可能
記名被保険者(契約した車に乗る人)が亡くなった場合、原則として残された車は相続人が引き継ぎます。子どもが相続人の場合、同居をしていれば等級を引き継ぐことができます。
したがって、等級の引き継ぎには「記名被保険者と同居しているかどうか」がポイントになります。
まとめ
今回は自動車保険の等級の引き継ぎについてお伝えしてきました。
状況による引き継ぎ方の違いをまとめると、以下のようになります。
・保持している等級は、一定のルールで各保険会社に引き継ぎが可能
・他の保険会社への乗り換えは満期日に合わせるようにする
・長期間車を手放すなら、中断証明書を取得する
・家族で等級を引き継ぐ場合は同居が条件
自動車保険を乗り換える際は、これらの注意点を参考にしてください。
