自動車にかかる税金
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.10
軽自動車の自動車税増税後、新車と中古車どっちが得なの?

goo-net編集チーム
軽自動車は、コンパクトで維持費も安いことから日常の足として利用されています。
維持費の安さで人気の軽自動車ですが、平成27年に軽自動車税が増税されました。
軽自動車税増税後に軽自動車を購入する際は、
新車と中古車、どちらを購入するとお得なのでしょうか?
軽自動車の増税はいつから見直されたの?
軽自動車を新車で購入するときにかかる税金は、消費税と自動車取得税です。
また、軽自動車を持っているだけでかかる税金は主に、自動車重量税と軽自動車税です。
平成27年4月から軽自動車税について値上げが行われました。
増税の対象は、平成27年4月以降に購入した新車です。
平成27年4月以降に購入した中古車については適用されません。
どのくらい値上げされたのか、増税対象車は?
値上げ幅は従来の軽自動車税の1.5倍程度で、従来の7,200円から10,800円になりました。
年額にして3,000円のアップですが、
仮に同じ車に10年間乗るとしたら30,000円もの違いが出てきます。
増税対象車は、平成27年4月以降に新車で購入した車に限定されるため、
中古車で購入する場合は従来通り、1年あたり7,200円の軽自動車税を払うことになります。
ちなみに、軽自動車税は4/1時点での所有者が支払います。
仮に4/1を過ぎて4/2に購入したとすると、
4/2~翌年3/31までの軽自動車税は支払わなくて良いということになります。
ただし、実際のところは、軽自動車税を支払っている販売店が、
月割りで軽自動車税にあたる金額を請求するのが一般的だと言えるでしょう。
軽自動車以外も増税されるのか
平成27年4月に行われた増税では、軽自動車以外の自動車も増税されました。
具体的には、二輪の軽自動車(二輪車)に増税が適用され、
50ccの排気量の場合は1,000円から2,000円にアップ、
90ccは1,200円から2,000円にアップしました。
91cc以上、125cc以下の場合は2,400円と、ついに2,000円台を超えてしまいました。
また、126~250ccでは3,600円(+1,200円)、251cc以上は6,000円に(+2,000円)なりました。
ちなみに普通自動車の自動車税は変わっていません。
しかし、普通自動車(自家用)の自動車税は、最安でも29,500円なので、
普通自動車より軽自動車の方が税金が安いという構造は変わりません。
新車と中古車どちらが得なのか
軽自動車の中でもエコカーを買うと自動車重量税について減税措置が適用されることがあります。
新車を購入するのであれば、減税対象車となっている可能性も高いため、
減税の恩恵を受けることができるかもしれません。
しかし、平成27年4月以降に購入した新車は、
年額10,800円の軽自動車税を払わなければなりません。
中古車の場合は、当然のことながら新車に比べて車体価格が安いため、
費用を抑えて車を購入できるメリットがあります。
また、平成27年4月以降に購入した車でも軽自動車税の増税の対象にはならず、
新車と比べると、その分お得と言えるかもしれません。
しかし、登録から13年を経過した軽自動車には、
おおむね20%ほどの自動車重量税の重課が行われます。
このように、ただ単に、税に関する制度が変化したからといって、
新車と中古車どちらかが得であると断言することは難しいことがわかります。
また、税金だけでなく、保険料なども考慮すると、より複雑になってきます。
軽自動車に限りませんが、車を購入する際は、車体購入費用をはじめ、
自動車の安全性能や環境性能、税金や維持費など、様々なポイントを検討することが大切です。
新車と中古車のどちらが自分の生活に合うのかよく考えてから購入を進めるようにしましょう。