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更新日:2022.07.26 / 掲載日:2022.07.26
シボレー 新型電動SUV「ブレイザーEV」発表 最高557ps

ゼネラルモーターズ(GM)は現地時間の7月18日、シボレーブランドの新型電動SUV「ブレイザーEV」を発表した。新型車は全4グレード展開で、電気自動車ではシボレー初のSSモデル(同社のハイパフォーマンスグレード)も設定される。ブレイザーEVの発売は2023年夏から順次行われ、価格は44,995ドル(日本円約613万円)から。なお、ブレイザーEV SSは2023年後半を予定しており、価格は65,995ドル(日本円約900万円)。
スポーツカーブランドの魂を注入 SSが実現する驚異的な加速性能


中型クロスオーバーのブレイザーEVは、GMのEV専用プラットフォーム「Ultium」(アルティウム)を採用、アグレッシブなスタイリングに加えて、カマロやコルベットなどのハイパースポーツモデルを生み出してきたシボレーならではの技術が惜しみなく注入された。特に最上位グレードの「ブレイザーEV SS」は、最高出力557ps、最大トルク648lb-ftを発生するAWD車で、0-96km/h加速を4秒以下で到達する性能を持つ。
シボレーのスコット・ベル副社長は「新型ブレイザーEVは、シボレーがリーダーシップを発揮できるためのパフォーマンスと技術により、最も急速に成長しているEVセグメントの一つである電動SUVに新たな風潮を作り出します。来年発売予定の新型シルバラードEVとエクイノックスEVとともに、排出ガスゼロの車両の選択肢を増やし、EVへの乗り換えをこれまで以上に容易にするため、大きな前進を遂げていきます。また、ブレイザーEV SSについては、真のスポーツカーの魂を持ったモデルです」と胸を張る。
最大航続距離は約515km

ブレイザーEVの最大航続距離は、GM推定値で320マイル(約515km)を実現。
11.5kWのレベル2オンボードAC充電、および最大190kWの高速DC充電に対応し、約10分で最大78マイルの航続距離を追加充電することを可能としているという。
アグレッシブなエクステリアデザイン





ブレイザーEVのデザインは、シボレーのパフォーマンスカーのDNAを注入し、ダイナミックかつアグレッシブなスタイルに仕上げられた。張りのあるボディラインは力強さを表現、フロントフェンダーのエアベントはシボレーのモータースポーツに由来するデザインだ。また、SSについてはフロントグリルやブラックルーフおよびAピラーのツートンカラー、22インチホイールなど専用装備を揃え、よりアグレッシブな外観を作り上げた。
洗練かつモダンなイメージを表現したインテリア 先進装備も搭載


インテリアは、洗練されたキャビンがモダンなイメージを表現。SSではフラットボトムステアリングホイールや、タービンからインスパイアされたエアベントのデザインなど、エクステリア同様にシボレーのスポーツモデルに倣った要素を多く含んでいる。また、ダッシュボード中央には17.7インチの大型カラータッチスクリーンを、コックピットには11インチのカラードライバーインフォメーションセンタークラスターを備える。
このほか、アンビエントライトやフロントシートヒーター/ベンチレーション、リアシートヒーターなどの快適装備も用意されている。



さらに、EVならではの先進装備として、ドアを閉めた後にブレーキペダルを踏むだけで始動できるハンズフリースタートシステムを搭載。MyChevyアプリを通じた充電ステーションへのナビゲーションとルートプランニング機能、車両の前進時の運動エネルギーを電気に変換してバッテリーに蓄積するリジェンブレーキ、アクセルペダルの操作で車両を停止できるワンペダルドライブ、対応道路でハンズフリー運転を可能とするスーパークルーズなどといった機能も用意されている。
パトカー仕様も登場!

今回の発表では、ブレイザーEV SSをベースとした「ポリス・パースーツ・ビークル(PPV)」も警察車仕様として提供されることが明らかにされた。こちらは市販車仕様を超えるモデル最大のバッテリーを搭載、後輪駆動とAWDの2種類が用意される。また、ブレイザーEV SSに装備されている高性能フロントブレンボブレーキを採用したほか、緊急装備などを積載するためのスペースを確保した警察仕様のインテリアを採用しているという。
同モデルは商用車や公用車に応用できる可能性を秘めているとし、GMでは同モデルの提供によってゼロ・エミッションの達成に加えて、過酷な使用に耐える車両性能によりメンテナンス回数の低減化も期待できるとしている。
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