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更新日:2022.10.14 / 掲載日:2022.08.24
新型日産エクストレイル完全解剖!上質なエクステリアのサイズ・デザインに注目!
NISSAN 新型エクストレイル完全解剖
【1】コンセプト&プロフィール
【2】ファーストインプレッション
【3】エクステリア
【4】インテリア
【5】シャシー&パワートレーン
【6】装備&ユーティリティ/まとめ
【7】コンプリートカー&アクセサリー
【8】ライバル先取り対決
「タフギア」を合言葉に存在感を示し続ける人気SUV・エクストレイルがフルモデルチェンジ。4代目となる新型には、可変圧縮比のVCターボや電動制御のe-4ORCEなど、国内初搭載の日産独自技術が投入される。早速、最新ミドルSUVの実力を解明していこう。
●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久
エクステリア
新型が掲げた「上質」を表現するデザインを採用するとともに、プラットフォームを一新して車体寸法を細かく見直している。
走りの質が大幅に向上
快適かつ安心な走りだ
車体寸法はほぼ従来モデルを踏襲。従来モデル対比で多少の変化があるが、拡大したトレッドやフロントオーバーハングの短縮、ルーフラインの変更くらい。ミドルSUVとしては標準的なサイズだが、3列シート採用のSUVでは最小クラスと言っていい。
なお、装着タイヤ直径は従来型から大きくなったが、トレッド幅と全幅の拡大やサス周りの改善により、最小回転半径は20㎝小さい5.4mとなった。ミドルSUVとしては小回りが効くとも言える。
最低地上高はFFが200㎜、4WDが185㎜。駆動方式によって異なるのはリヤ駆動系の設計違いによるが、同プラットフォームのアウトランダーは200㎜だ。190㎜前後ならば悪路対応を求めたSUVでは標準の範疇。
プラットフォームや主骨格をアウトランダーPHEVと共用しているためか、水平基調のベルトラインや絞り込みを抑えたフロントエンドの造形など。従来型と比較すると角張った印象を受ける。
もっとも、テイストにアウトランダーとの共通性を持たせたというよりも、最近のSUVのトレンドとなる角張ったあるいはボクシーなデザインを取り入れたと考えるべきだろう。フロンマスクデザインも同様だが、タフネスとツールとしての機能をそれとなく感じさせるスタイルである。
個人的にはファミリーワゴンとしての側面を強く出した先代に対してアウトドアレジャーの側面を強調しているように見える。やや拡大解釈気味ではあるが、初代や2代目に近い雰囲気を感じてしまった。
グレードによる外観の相違点は、ヘッドランプ本体は全車に共通しているが、ターンランプが最上級のG系のみシーケンシャル(連鎖点灯式)タイプになる。同グレードはOPによりアダプティブヘッドランプの装着も可能だ。装着タイヤはG系が235/55R19、その他は235/60R18を採用する。なお、タイヤ及びホイールのラインOP設定はない。
ほかに外観装備差で目立つのはルーフレールである。アイキャッチポイントでもあり、使用するかは別として、外観面でのSUVらしさを強めるなら欲しい装備。これはベーシック仕様のS系以外にOP設定される。
車体色は単色系が7色、2トーン系を5色用意。2トーン系のルーフカラーはすべてブラックになっている。また、車体塗装は従来同様に軽い擦り傷などの修復効果があるスクラッチシールドを標準採用。林道などで草葉と接触する機会の多いユーザーにはありがたい。
新旧比較
新型よりも丸みを帯びた
乗用車寄りのフォルム
フロントエンドは丸みを使って絞り込まれ、ルーフラインも緩やかな弧を描く。紡錘型とは言えないまでも、新型と比べると流麗志向のデザインだ。また、日産のデザイン面の象徴のひとつとなっているVモーションはラジエターグリル中央寄りに配置され、外縁部と一体とした新型に比べると存在感が強い。車体寸法的には大差ないのだが、新旧を比較するとひと回りコンパクトにも感じられた。
SUVのスタイルは乗用車志向とクロカン志向に大別されるが、従来型は相対的には乗用車志向と言える。どちらをよしとするかは嗜好的な問題だが、SUVらしさを軸に置くと、新型の方がより“それらしい”雰囲気がある。