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更新日:2022.08.26 / 掲載日:2022.08.26
ベントレー 新型「バトゥール」発表 出力740PS超のグランドツアラー
ベントレーは現地時間の8月21日、米国で開催されたモントレー・カー・ウィークにて新型2ドアクーペ「バトゥール」を初公開した。同モデルは18台限定で生産され、すべて受注済み。価格は165万ポンド(日本円約2億6,655万円)から。
新型BEVのデザインの方向性示す布石に
バトゥールは、250年以上の歴史を持つコーチビルダー「マリナー」がコーチビルディングを手掛けた新型モデル。そのデザインは、ベントレーが近い将来発売を予定している電気自動車(BEV)の方向性を決定づけるものになっているという。
エクステリアはボディ形状以外の要素のほぼすべてをオーナーが決定できるとしており、エクステリアカラーはマリナーのカラーパレットをはじめ、オーダーメイドのカラーや手描きのグラフィックなど、多様なラインアップを用意。フロントスプリッターやサイドスカート、リアディフューザーなどのエアロパーツはカーボンファイバーに加え、サステナブルな複合素材「ナチュラルファイバー」も選択可能としている。また、ブライトウェアは光沢仕上げやダークな仕上げ、サテンやグロス、チタンなど好みに合わせた組み合わせを選べる。専用の22インチホイールにおいても、ブラッククリスタル塗装にブライトマシニング&ポリッシュ仕上げを施したスタンダードなオプションの他、ダークグロス仕上げとサテンスポークを組み合わせたダークなイメージを選択可能とし、さらにボディ同色など様々なコントラストを組み合わせられる。
モントレーで公開されたモデルでは特注色のボンネビルパールセントシルバーを採用。カーボンファイバー製のフロントスプリッター、サイドスカート、リアディフューザーはブラッククリスタル塗装を施した。また、フロントグリルはメインマトリクスにグロスダークチタン仕上げを施し、水平方向のジグザグ模様が中央部分のハイパーアクティブオレンジからサイドのブラッククリスタルへと徐々に変化させて濃淡の妙を表現している。
インテリアは、究極のパーソナライゼーションと長距離グランドツーリングを実現するための空間を追求。素材にはスコットランド産の低炭素レザーや、持続可能なイタリア産なめし革(5色)、本革に代わる持続可能なスエード調素材「ダイナミカ」など、持続可能でラグジュアリーなアイテムを用意。また、フェイシアにはナチュラルファイバーを採用した。ブライトウェアはブライト仕上げかダーク仕上げのほか、チタンのオプションも選択可能としている。
最高出力740PS超の強力なW12エンジン
バトゥールのエンジンは、ベントレー史上最もパワーがあるというW12エンジンを採用。新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの徹底的な見直しを図り、最高出力740PS超、最大トルク1,000Nmを発生する。これに8速ダブルクラッチトランスミッションが組み合わされ、パフォーマンスに応じてスポーツエキゾーストが絶妙なサウンドを奏でる。エキゾーストシステム全体はチタン製、フィニッシャーはベントレー初となる3Dプリンターで造られている。
シャシーシステムでは、各エアスプリングに切り替え可能な3つのチャンバーを備えるアダプティブ3チャンバーエアスプリングを採用。ドライブダイナミクスコントロールは、4つのドライブモードを選択できる。また、電子制御式リミテッドスリップデフ(eLSD)も搭載し、駆動トルクを適切に配分、トラクションとコーナリンググリップを最大限に確保する。ブレーキはCSiC(カーボンシリコンカーバイド)ブレーキシステムを採用した。