車種別・最新情報
更新日:2022.10.19 / 掲載日:2022.08.31

トヨタ新型クラウンクロスオーバーの全て!最新ハイブリッドや安全・運転支援機能に注目!

新型クラウンのすべて

【1】コンセプト&プロフィール
【2】エクステリア
【3】インテリア
【4】メカニズム&機能
【5】おすすめグレード/ライバル

かねてから噂されていた新型クラウンは、従来の王道セダンから路線変更。4つのモデルを展開する新世代ハイブリッドモデルシリーズとして登場することになった。まず最初に投入されるのは、SUVとセダンを融合させた「クロスオーバー」。その実力はどれほどのものだろうか?

●文:渡辺陽一郎 ●写真:澤田和久/トヨタ自動車(株)

この記事の目次

メカニズム&機能

最新ハイブリッドも設定
先進装備を惜しみなく注入
 パワーユニットは、2種類のハイブリッドを用意。まずベーシックな2.5ℓハイブリッドは、基本的にハリアーなどが搭載するタイプで、後輪をモーターで駆動するE‐Fourも搭載する。エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は234PSだから、ハリアーハイブリッド4WDの222PSよりも若干優れている。WLTCモード燃費は22.4㎞/ℓで、この数値もハリアーの21.6㎞/ℓを上回る。
 2つ目は2.4ℓターボハイブリッド。基本的な機能はレクサスRX500hと同じで、トヨタが今まで採用してきたTHSⅡとはハイブリッドのメカニズムが異なる。前輪側に2.4ℓターボエンジン、モーター、有段式6速ATを搭載、後輪側にeアクスルと呼ばれるモーターとインバーターを設置する。その前側にはバイポーラ型ニッケル水素電池がある。6速ATによって速度の微調節もしやすくなるため、運転感覚はこちらの方が良好だろう。システム最高出力は349PSと強力。前後の駆動力配分は、100:0から20:80の間で最適に制御される。
 サスペンションは前輪側がストラット、後輪側はマルチリンクの4輪独立式で、後輪側には小回りの利きと走行安定性を向上させるDRSも装着した。開発者によると「プラットフォームはGA‐Kだが、ボディの前側以外は、DRSの採用を含めてクラウン クロスオーバーの独自性が強い」という。DRSと4WDの相乗効果により、走りのレベルをさらに高めていることが予想できる。
 安全装備は、設計の新しい上級車種とあって充実。降車するためにドアを開きかけた時など、後方からクルマや自転車が接近すると、注意を促す安心降車アシストなどが大半のグレードに標準装着される。プロアクティブドライビングアシストも全車に装備。先行車に近付き過ぎた時など、衝突被害軽減ブレーキが作動する前でもアクセル開度を自動で抑制するため車間距離を保ちやすいだろう。
 先進運転支援機能もさらに充実。高速道路などで渋滞している時に、一定の条件を満たすと、ステアリングホイールから手を離しても制御が続く。車外からスマートフォンを使って車庫入れの操作ができるアドバンストパークのリモート機能も用意した。これらはトヨタチームメイトと呼ばれ、上級のRSとRSアドバンストにオプション設定。ノア/ヴォクシーでは、価格が最も安いX以外の全車にオプション設定のため、クラウンクロスオーバーにも設定範囲を広げて欲しく思う。

TNGAプラットフォーム&高剛性ボディ

カムリやレクサスESにも採用されているGA-Kプラットフォームを新型クラウン専用に最適化。結合剛性を高めるLSW構造や構造用接着剤を採用することで高剛性ボディに仕上げている。

2.4ℓターボ デュアルブースト ハイブリッドシステム

2.4ℓターボエンジンにeAxle(モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化した電動駆動モジュール)を組み合わせたパワフルな最新ハイブリッドシステム。新開発バイポーラ型ニッケル水素電池を採用。

2.5ℓハイブリッドシステム

定評のあるTHS Ⅱハイブリッドを改良。バッテリーは新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を採用し、低速でのレスポンスや中〜高速域でのダイレクトな加速を高めている。

Direct Shift-6AT

適切なギヤ段選択とエンジン&モータートルクをきめ細やかに制御。アクセルレスポンスと素早い変速を実現することで、走りの動的質感を高めてくれる。

DRS(ダイナミック・リア・ステアリング)

車速に応じて後輪の向きを前輪と逆向き(同じ向き)に制御することで、より自然なハンドリングを実現。低速域では最小回転半径の低減にも貢献してくれる。

ACA制御

ワインディングなどを走行する時に内輪側にブレーキ制御を加えることで、コーナリング時に発生するヨーモーメント発生をアシスト。アンダーステアを抑制し、よりスムーズな走りを実現。

プロアクティブドライビングアシスト

システムが歩行者の横断や飛び出しの危険性を認識すると、先読みで減速&操舵を含めた運転操作をサポートする。事故の危険を未然に防ぐ、最先端機能の一つ。

フロントクロストラフィックアラート

交差点に進入する際に左右から接近する車両を検知。車両が接近しているにもかかわらずドライバーが発進しようとした場合は、ブザーと表示で注意を促してくれる。

パノラミックビューモニター

車両を上から見たような映像をディスプレイオーディオ画面に表示。運転席からの目視だけでは見にくい、車両周辺の状況をリアルタイムでしっかり確認することが可能。
この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ