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更新日:2022.08.31 / 掲載日:2022.08.31
メルセデスベンツ 新型「Tクラス」にキャンピング仕様キット登場


メルセデス・ベンツは現地時間の8月25日、新型の小型バン「Tクラス」にキャンピング仕様キット「マルコポーロ・モジュール」を設定したと発表した。同キットは欧州市場にて、2022年末より提供開始予定。
メルセデスの新型ミニバンがマイクロキャンパーに変身! オプションでキッチンユニットも用意






マルコポーロ・モジュールは、わずか数分で脱着を可能としたマイクロキャンパーユニット。シチュエーションに応じて、新型Tクラスを普段使いの車からマイクロキャンパーへと自在に切り替えられるのが魅力だ。
メルセデス・ベンツ・バンのセールス&マーケティング責任者のクラウス・レークグラー氏は「モーターホーム市場は戦略的に重要な市場です。私たちは、この分野でのプレゼンスを継続的に拡大しています。マルコポーロ・モジュールは、特に若いバンライフファンの間で人気が高まっているマイクロキャンパーに対する私たちの答えです。ボディサイズが小さく、車重が3トン未満でBクラス免許(普通乗用車免許)で運転できる新型Tクラスを、日常の足として、あるいはキャンプ用としてフレキシブルに使用できることをコンセプトにしています」と語る。
キットに標準装備となるベッドユニットは、2m×1.15mの広さと厚さ10cmのマットレスを採用し、大人2名が寝られる。走行中はマットレスを折りたたんだフレームをトランクに収納し、リアシートを使用可能。さらに、すべての窓ガラスに遮光エレメントを装備し、窓ガラスとフレームの間に防虫スクリーンを組み込んだ換気グリルを搭載する。CピラーとDピラーの間にはウィンドウポケットを左右2個ずつ設置し、収納性能も高められた。
オプションで用意されるキッチンユニットは、プッシュ式の引き出しに内蔵。12Lの水タンクを備えたシンク、15Lの冷蔵庫、取り外し可能なガスカートリッジ式コンロを装備する。引き出し内にはカトラリーや食器、食材を収納できるスペースも設け、自宅のキッチンのように使える。また、2脚のキャンピングチェアとテーブルも搭載し、テーブルは車内外で使えるよう2種類の脚が用意されている。
コンパクトかつ広い室内空間を実現した新型Tクラス






新型Tクラスは2022年4月に発表された小型ミニバン。全長4,498×全幅1,859×全高1,811mmで、積載スペースは最大2,390Lを確保する。現ラインアップは5人乗り仕様のみだが、今後は最大7人乗りのロングホイールベース版も登場予定としている。
最低地上高は561mmで、両側にワイドオープンスライドドアを備え、リアへのアクセスや積載性も高められた。また、MBUXインフォテインメントシステムやマルチファンクションステアリングホイール、キーレススタートを標準装備するほか、先進の運転支援システムも多数搭載している。
エンジンはディーゼルエンジンとガソリンエンジンの2種を搭載し、それぞれに2種類の出力レベルを用意。トランスミッションも6速MTと7速DCTの2種を用意する。さらに現在、EV仕様のEQTも開発中としている。

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