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更新日:2022.09.30 / 掲載日:2022.09.27
【ホンダ ヴェゼル】コンパクトSUVの本命!その魅力を徹底分析!
多ジャンルの人気車をセレクトし、決め手のポイントをズバリ解説!
その車がもたらす価値に要注目だ。
●文:川島茂夫
HONDA ヴェゼル
SUV 1.5ℓ・FF/4WD 1.5ℓハイブリッド・FF/4WD
「e:HEV」で走りをアップデート
●価格:227万9200〜329万8900円
●発表年月(最新改良):’21年4月(未実施)
■主要諸元(e:HEV プレイ) ●全長×全幅×全高(㎜):4330×1790×1590 ●ホイールベース(㎜):2610 ●最低地上高(㎜):195 ●車両重量(㎏):1400 ●パワーユニット:1496㏄直列4気筒DOHC(106PS/13.0㎏・m)+モーター(131PS/25.8㎏・m) ●トランスミッション:1段固定式 ●WLTCモード総合燃費:24.8㎞/ℓ ●タイヤ:225/50R18
パワトレを刷新しつつ
実用性の高さをキープ
フィット系プラットフォームから開発されたコンパクトSUV。先代はSUVクーペ的な外観を採用していたが、現行車ではタフネスとキャビン実用性を予感させるスタイルとなった。
もっとも先代からキャビン実用性はセールスポイントのひとつ。スペース効率に優れたセンタータンクレイアウトやフィット同様の2ウェイ型の後席格納を採用。現行車も基本機能を継承している。
ハイブリッド車にはシリーズ式をベースに高速巡航用エンジン直動機構を備えたシリーズ/パラレル切替式のe:HEVを採用。従来のパラレル式に対して動力性能とドライバビリティを向上させている。1・5ℓの内燃機車と比較すると1クラス上の余裕を示す。また、ドライブフィールも電動感が高まり、加速反応とコントロール性の高さも動力性能の質感ではメリットのひとつである。
広大なグラスルーフを採用した「プレイ」が最上級の看板グレードとなるが、同グレードはFFのみの設定。最近のハイブリッド車では珍しく4WDの後輪駆動系は機械式の電子制御型を採用。オフロードが得意なタイプではないが、4WDには悪路対応モードも採用されている。
【ココが決め手】多彩な積載性と電動パワーがもたらす汎用性
ちょっと強面なフロントマスクが印象的だが、偏った個性やクルマ趣味をセールスポイントとするモデルではない。走行性能もキャビン機能もファミリー&レジャー用途向けの実践的な設計。フットワークは穏やかであり、タウンユースも山岳路もそつなくこなし、SUV初心者にも馴染みやすい。後席まで開放的な室内と用途に応じて使い分けがしやすい後席格納など、生活の場からレジャードライブまで対応した設計。突出した性能はないのだが、ファミリー&レジャーに求められる要素を高水準でバランスさせている。