車種別・最新情報
更新日:2022.10.17 / 掲載日:2022.10.12

新型トヨタ シエンタ 使い勝手に優れた内装や外装デザインに注目!

全長4.3m弱のコンパクトボディに3列シートを効率的に配置することで多人数乗車にも対応可能。これだけでも十分魅力的だが、新型シエンタは最新メカニズムと最新装備で全方位的に大進化! まさに1台でなんでもこなせる万能モデルに生まれ変わった。その魅力、余すことなくご確認あれ。

●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之

TOYOTA 新型シエンタ

車両概要

限られたキャビンスペースを
徹底活用する工夫がてんこ盛り
 従来型(2代目)は初代のキュートな顔つきからスポーティな面影を強めた個性的なフロントマスクに変更することでファミリー色を薄めていた。だが3代目となる新型は再びフレンドリィ路線にイメージチェンジ。さらにルーフ後半の絞り込みを抑えるなどで、比較的キャビンボリュームを感じさせるスタイルを採用している。
 車体寸法を新旧で比較すると、新型の全高は20㎜拡大しているが、他は共通。最小回転半径は20㎝小さい5.0mとなっている。狭い路地がある住宅地でも扱いやすいサイズは歴代シエンタの特徴であり開発要点の一つだが、新型にもその美点は受け継がれている。
 さらに限られたキャビンスペースを巧みに活用する工夫も健在。 具体的には、新型はセカンドシートのバックレストや取り付け部分を工夫することで、実用スペースの拡大を図っている。
 この考え方はシート着座位置の設定にも表れており、ミニバンではありがちなレッグスペースを稼ぐ座面高設計ではなく、乗降性や視角的な圧迫感減少を狙った乗用車的な設計を採用している。男性が適切なドラポジを採っても一般的な乗用車よりもヘッドクリアランスの余裕がある。ちなみに運転視線はセダンや2BOX車にかなり近い。それらからの乗換でも馴染みやすい運転感覚である。
 前席とセカンドシートは前後左右のウォークスルーが可能。前席への移動や前席横移動ではインパネシフトの張り出しが少々邪魔だが、乗降しやすく安全性の高い左スライドドアから乗り込んで、各々のシートに移動するといった使い方も、ファミリーユースを意識した利点の一つだ。
 セカンドシート(後席)を3列仕様と2列仕様で変更しているのも特徴の一つ。
 3列仕様のセカンドシートはスライド&リクライニング機構を備え、格納はバックレスト前倒と連動して座面ごと前方に立ち上がるタンブル方式を採用。格納機構はスライド最前位置でのみ可能だ。
 2列仕様の後席格納はバックレスト前倒の後座面ごと床面に落とし込むチルトダウン方式。前席以後がフラットフロアとなり、前席をゆったりセットしても1.9m近い奥行きが得られる。
 セカンドシートのスライド機能は荷室と乗員数のアレンジにも大きく影響を与えるので、3列仕様の方が使い回しのいい設計。2列シート仕様は乗員は5名まで、かつフリースペースとしての使い勝手を求めるユーザー向け。用途に応じて選び分けができることも、シエンタの強みといえるだろう。

3列・7人乗り仕様

標準装備はスチールホイールだが、GとZには切削光輝+ブラック塗装のアルミホイール(写真)が用意されている。
ダッシュ中央にディスプレイオーディオを配置するオーソドックスなキャビン。インパネ周りにBOXティッシュや紙パック飲料、スマートフォンの収納を想定した小物スペースを配置するなど、ファミリーを意識した設計も特徴。
Zのメインメーターは、7インチの高精細カラーモニターを中央に配置されるデジタルメーターを採用。多彩な情報を直感的に把握することができる。
ディスプレイオーディオはレス仕様、8インチモニター、10.5インチモニター(写真)の3タイプを設定。10.5インチ仕様には車載ナビ機能も備わる。
ハイブリッドZはシフトポジションを電動制御するエレクトロシフトマチックを採用。レバーを傾けることで直感的な操作感を楽しめる。
天井には前席側の空気を後席方向に送風することができる天井サーキュレーターをメーカーOPで選択することが可能。

2列・5人乗り仕様

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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