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更新日:2022.10.05 / 掲載日:2022.10.05
マセラティ 新型グラントゥーリズモ発表 ブランド初のEV導入
マセラティは現地時間の10月3日、新型「グラントゥーリズモ」を発表した。「マセラティ A6 1500」の発表以来、75年の歴史を持つ同シリーズの新型車には、ブランド初となる100%電気自動車(EV)モデルの「フォルゴーレ」が設定されている。また、同モデルの発売に合わせて、グラントゥーリズモ75周年を記念した限定シリーズ「PrimaSerie 75th Anniversary Launch Edition(プリマセリエ 75th アニバーサリー ローンチエディション)」も用意される。
マセラティが追求する“美”と“機能性”を理想的なバランスで表現 最新技術を惜しみなく導入
新型グラントゥーリズモは、EV仕様の「フォルゴーレ」に加えて、V6ネットゥーノエンジンを搭載した内燃機関モデルの「モデナ」「トロフェオ」を用意し、全3種のラインアップに。ブランドコンセプトである100%イタリア製にこだわった「イタリアン・ラグジュアリー・パフォーマンス」を踏襲するとともに、マセラティの未来への前進を象徴するモデルにも位置付けしている。
デザイン面では、美しさと機能性を理想的なバランスで表現。長いボンネットと4本のフェンダーが交差する中央のボディは、マセラティの全モデルに共通するクラシックなプロポーションを踏襲した。一方でルーフラインはダイナミックな弧を描き、トライデントのロゴを配したピラーのカーブを強調している。
技術的な構造面においては、アルミニウムやマグネシウムなどの軽量素材と高性能スチールの両方を採用。これら複数の素材を使用するために新たな製造プロセスを導入し、クラス最高の重量レベルを実現したとしている。
そしてインテリアでは、マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)のマルチメディアシステム、最新のインフォテインメント、コンフォート・ディスプレイ、デジタルクロック、ヘッドアップ・ディスプレイ(オプション設定)といった装備を搭載した。また、オーディオシステムはソナス・ファベール社の3Dサウンドシステムを採用、オプション選択によって最大19個のスピーカーと最大1,195Wの出力を持つ3Dサウンドを実現し、奥行きのあるサウンドを体験できる。
【フォルゴーレ】フォーミュラEの最先端技術を採用 最高出力は760PS
EV仕様の「フォルゴーレ」は、フォーミュラEの最先端技術で開発した800V技術をベースに、300kWの永久磁石モーターを3基搭載して優れたパフォーマンスを発揮。バッテリーの公称容量は92.5kWh、放電容量560kWで、これにより最高出力約760PSを発揮できるという。また、このバッテリーパックはTボーンと呼ばれる形状を採用し、シート下ではなくセンタートンネル周辺に配置。これによって車高を1,353mmに抑えられたとしている。
【モデナ/トロフェオ】V6ネットゥーノエンジンが示す存在感
ガソリンエンジン搭載車は、2モデルを設定。ベースグレードの「モデナ」は3.0L V6ネットゥーノ ツインターボエンジンを搭載し、最高出力490PSを発揮。「トロフェオ」はそのエンジンをベースに、最高出力を550PSまで高めたハイパフォーマンスモデルとなっている。
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