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更新日:2022.10.17 / 掲載日:2022.10.14
新型トヨタシエンタのオススメグレードは?装備機能/価格/納期別に解説
全長4.3m弱のコンパクトボディに3列シートを効率的に配置することで多人数乗車にも対応可能。これだけでも十分魅力的だが、新型シエンタは最新メカニズムと最新装備で全方位的に大進化! まさに1台でなんでもこなせる万能モデルに生まれ変わった。その魅力、余すことなくご確認あれ。
新型シエンタ購入情報
●文:渡辺陽一郎


性能も含めた買い得感はハイブリッド車が上
グレードによっては納期が長期化するので注意
シエンタ選びのポイントは大きく分けて2つ。まず最初に決めるべきなのはガソリン車にするか? ハイブリッド車にするか? という問題だ。
シエンタはパワーユニットも最新に刷新されており、ガソリン車もハイブリッド車も、1.5ℓの3気筒ダイナミックフォースエンジンを採用している。動力性能と燃費はハイブリッド車が秀でているが、コンパクトクラスは経済性も重要。これはシエンタでも同様だ。
ハイブリッド車の価格はガソリン車よりも35万円高いが、購入時に納める税額は約6万円安くなる。そのため実質価格差は約29万円まで縮まる。性能差は明確なだけに絶妙な価格設定だ。ハイブリッド車はノイズも小さく加速は滑らかという美点もあるので、価格差が出せるならばハイブリッド車を選んだ方が満足度は高いだろう。
2つ目のポイントは3列シートの7名乗りにするか?それとも2列シートの5人乗りにするか? という問題だ。3列シート車の方が多人数乗車に対応していることに加えて、シート&荷室のアレンジ性が高い。サードシートは床下に格納できるため、いざという時のことを考えれば3列シート車を選んでもいいだろう。ちなみに2列シート車と3列シートの価格差は4万円だ。
そしてグレードに関しては、装備機能と価格のバランスから判断すると、中級グレードのGを選んで必要なパーツをオプションで加えると良い。ハイブリッドGの7人乗り車のFFモデルの価格は269万円。従来型のハイブリッドG・7名乗り車のFFモデルの価格は246万4000円だったため、おおよそ25万円ほど価格アップした計算になる。少々気になる価格差といえるが、最新パワートレーンとトヨタセーフティセンスの大幅強化を考えれば十分許容できる。
ちなみに新型シエンタで少し気になるのはGにアルミホイール、ハンズフリーデュアルパワースライドドアなどをオプションで装着すると、生産開始が2023年4月以降になること。販売店からは「納車時期は2023年7月頃にズレ込む可能性もある」という声もある。半導体などのパーツ供給が滞るため、仕様に応じて生産の開始時期を分けているのが原因だが、購入を検討しているユーザーは注意が必要だ。
こんな情勢も考慮して考えるとオプション装着によって納期が遅れないZ系を中心に考えざるを得ない。従来型のシエンタと比べると相当価格が高くなってしまうのが少し残念だ。

主要諸元&装備/ボディーカラー一覧
