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更新日:2022.10.24 / 掲載日:2022.10.24
ジープ 新型「アベンジャー」初公開 ブランド初のBEV
ジープは現地時間の10月17日、フランス・パリモーターショーにてブランド初のバッテリー式電気自動車(BEV)となる新型コンパクトSUV「Avenger(アベンジャー)」を世界初公開した。欧州市場では同日より、「アベンジャー ファースト・エディション」の予約受注も開始、イタリアとスペイン向けにはターボガソリンエンジン搭載車も用意される。
ジープの電動化戦略の先陣を切るモデルが遂に登場!
新型アベンジャーは欧州市場での展開をにらんだコンパクトサイズのSUVで、ジープが掲げる電気自動車のポートフォリオ導入の第一弾。アベンジャーの全長はレネゲードよりも160mm程度短い約4,080mmとしており、現在欧州で急成長を見せるB-SUVのセグメントに位置付けられる。ジープCEOのクリスチャン・ムニエ氏が「新型ジープ・アベンジャーはブランドにとって重要なマイルストーンとなります」と語っていることからも、その注力度がうかがえる。
第2世代の400V電気パワートレイン導入
アベンジャーのパワートレインは第2世代の400V電気パワートレインで、ステランティスと日本電産の合弁会社である「NPe(Nidec PSA emotors)」が開発。電気モーターは最高出力156PS、最大トルク260Nmを発揮、バッテリーは容量54kWhで最大航続距離は400km(WLTPサイクル)としている。充電については、100kWの急速充電を使えば3分間で30km、24分で20-80%の充電ができるという。また、11kWの普通充電では5.5時間で満充電できる。
BEVでも悪路走破性は健在
アベンジャーには4xeシリーズのプラグインハイブリッド車で培った技術を投入。雪道や砂地などの悪路に対応できる6つのドライブモードを選べるセレクテレインシステムと、下り坂などで機能を発揮する自動制御システムの「ヒルディセントコントロール」を採用し、ジープブランドの特徴でもある悪路走破性を高めた。
また、フロントとリアのオーバーハングを短くし、さらに18インチの大径ホイールを組み合わせたことで、オフロード走行に適したスタイルを実現。地上高はカテゴリー最高レベルを自負する200mm、アプローチアングル20°、ブレークオーバーアングル20°、デパーチャーアングル32°としている。
アイコニックな7スロットグリルを採用 存在感漂うデザイン
外装はジープ伝統のデザインを現代的に解釈し、コンパクトにまとめた「デザインアプローチ」を採用。フロントにはジープのアイコンである7スロットグリルと、独特な膨らみで堅牢さを表現したフェンダーを装備。サイドビューでは、台形のホイールアーチとダイヤモンドカット仕上げの18インチホイールが存在感を主張する。リアにはXの燃料缶をモチーフにしたシグネチャーライトを採用している。
機能的なインテリア
インテリアはラングラーなど歴代モデルのスタイルを継承し、クリーンかつ堅牢なデザインを採用した。ダッシュボード上部はエアベントやアンビエントイルミネーション、10.25インチタッチスクリーンなどを水平方向に収めた“ビーム”と称するデザインで、すっきりとした視界に仕立てている。また、運転席と助手席のスペース確保に配慮してデザインされたセンターコンソールは、収納スペースとしての機能性も兼備する。
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