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更新日:2022.11.18 / 掲載日:2022.11.18
ポルシェ 新型「911ダカール」発表 オフロード性能高めた限定車
ポルシェジャパンは11月17日、公道と同様に高いオフロードでの走行性能も併せ持つ新型「ポルシェ911ダカール」を発表、予約受注を同日より日本全国のポルシェ正規販売店にて開始した。同モデルは世界2,500台限定での販売で、メーカー希望小売価格は30,990,000円(消費税込)。
車高を50mmアップ&オールテレーンタイヤ装着でオフロード仕様に
911ダカールは911カレラのスポーツサスペンション仕様車と比較して、車高を50mmアップしたディテールが特徴。リフトシステムを標準装備しており、フロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げることも可能としている。
従来のSUVにも匹敵すると自負する車高とランプ角で、低速走行時には障害物を乗り越えられる走破性を実現。さらに170km/hでの走行時にはリフトシステムをハイレベルに設定し、スポーティなオフロード走行を楽しめる。
また、タイヤはピレリ社のスコーピオン・オールテレーン・プラスタイヤ(フロント245/45 ZR 19、リア295/40 ZR 20)を専用開発。9mmの深さのトレッドパターンとし、サイドウォールとスレッドは2層のカーカスプライで構成したことで、高い耐カット性を備え、難易度の高い地形にも対応する。
なお、このタイヤはオンロードにおいてもスポーツカーのようなダイナミクスを味わえるとしている。
あらゆる地形に対応するパワフルな走り
パワートレインは最高出力480PS、最大トルク570Nmを発揮する3.0L 6気筒ツインターボエンジンを搭載。0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は240km/hとしている。トランスミッションは8速PDKを組み合わせ、ポルシェ4WDシステムを採用している。
車重は軽量ガラスや軽量バッテリーを採用して軽量化を図り、911カレラ4 GTS(PDK仕様)より10kg増の1,605kgにとどめた。
また、リアアクスルステアリング、911 GT3から採用されたエンジンマウント、PDCCアンチロールスタビリティシステムを標準装備し、砂地や緩い地面でもニュルブルクリンクのノルドシュライフェと同じようにダイナミックな走行ができると自負する。
ステアリングホイールにはロータリースイッチを装備し、起伏のある緩い地面に適したラリーモードや、難易度の高い地形や砂地での走行に適したオフロードモードを手元で選択可能。これらのモードには約20%のホイールの空転を許容して緩い地面での加速を可能にする、ラリーローンチコントロールが備わる。
1984年パリ-ダカールラリーの総合優勝モデルをオマージュした特別パッケージも用意
エクステリアでは、新開発のCFRP製固定式軽量リアスポイラー、CFRP製フロントラゲッジコンパートメントリッドを装備に追加。また、フロントとリアのレッドのアルミニウム製けん引バー、ワイドなホイールウェルとシル、フロント、リア、サイドシルのステンレススチール製保護エレメントなど、オフロードに特化した装備も加えられる。さらにフロントエンドのサイドエアインテークは再設計され、ステンレススチール製グリルが飛び石からの保護として装着される。
インテリアはフルバケットシートを採用し、リアシートは装着されていない。
オプションとして、耐荷重42kgのライト付きルーフバスケットやルーフテントを用意。さらに、ホワイト/ジェンシャンブルーメタリックのツートンカラー仕上げのラリーデザインパッケージも用意した。標準モデルのツートンカラー塗装とラッピングの組み合わせは、ポルシェでは初の試みとしている。このパッケージにはサイドのレースナンバーも含まれており、購入者が1~999までの数字を選択できるという仕様だ。
また、内装のオプションとして、ロールオーバーバーや6点式シートベルトなどを含んだラリースポーツパッケージも用意されている。
メーカー希望小売価格
車種 | トランスミッション | ハンドル | 希望小売価格(消費税込) |
911ダカール | 8速PDK | 右/左 | 30,990,000円 |
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