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更新日:2022.12.23 / 掲載日:2022.12.23
新型「ホンダZR-V」23年4月発売!キャラとエクステリアの魅力に迫る
正式受注スタート! 2023年4月21日に発売開始
走り自慢のSUVとして注目を集めるホンダZR-V。
ユーザーの手元に届くのは来年4月からだが、
それに先駆けてグレードや装備、価格を発表。
本格商戦がスタートする。
実力モデルが揃う激戦区で戦うことができるのか?
その魅力に迫ってみたい。
HONDA 新型ZR-V
■主要諸元(e:HEV Z 4WD)
●全長×全幅×全高(㎜):4570×1840×1620
●ホイールベース(㎜):2655 ●車両重量(㎏):1630 ●パワーユニット:1993㏄直4DOHC(141PS/18.6㎏・m)+モーター(135kW/315Nm) ●WLTCモード総合燃費:21.5㎞/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソン式(F)マルチリンク式(R) ●タイヤ:225/55R18
スポーティ一辺倒にあらず
マルチに使える新感覚SUV
これまで国内向けのホンダSUVはヴェゼルとCR-Vの2つ。前者はコンパクトSUV、後者はミドルSUVに分類され、この2モデルでカテゴリーをカバーしていた。だが、SUVの人気の高まりに伴ってニーズが多様化していくと、この2つのモデルだけでは対応できず、さらにCR-Vが少し大柄なサイズということもあって、ヴェゼルとCR-Vの間を埋めるモデルが求められることになった。そこで登場するのがZR-Vになる。
ただ、ZR-Vの全長はCR-Vより35㎜短いだけでホイールベースの差は5㎜。車体サイズは同等といっていい。さらに価格に関してももそれほど大きな隔たりはない。ヴェゼルとCR-Vの中間というより、現行CR-Vの後継と捉えたほうがしっくりとくる。国内導入は未定だが、北米で発売された新型CR-Vはさらにサイズアップしているので、なおさらその感を強く感じてしまう。
さらにキャラの濃さも見所のひとつ。フロントマスクはハイブリッドコンパクトスポーツとして誕生したCR-Zを彷彿させるもので、いかにもスポーティなSUVという風情が漂う。開発コンセプトでもオンロードの走りの良さを要点としており、その実力はプロトモデル車試乗でも確認済みだ。
加えて実用面をしっかり煮詰めていることも売りのひとつで、多彩な用途に対し必要十分な広さを確保したキャビンスペースや、乗降性を考えたドア開口形状、コスト面も考慮したタイヤサイズ設定など、ユーザーがメリットを感じうる配慮も利いている。スポーティ&スペシャリティに編み込まれた実用性の高さもZR-Vのセールスポイントである。
走りという趣味性と使い勝手の巧みな融合は、これまでのホンダSUVには無かった独自の個性といえる。SUV選びのひとつの方向性として侮れないモデルだ。
新型ZR-V エクステリア
クーペライクなシルエットが際立つが
実用性もしっかり注入済み
CR-Vともヴェゼルとも共通点を見出し難いフロントマスクが、ZR-Vのスタイル面のキャラを際立たせている。低い位置で大きく開口したラジエターグリルはスポーティカーを彷彿させる。バンパー下端位置が高めなのはSUVらしい部分だが、水平基調のデザイン処理でこれもロードモデル的な雰囲気を漂わせている。ちなみに最低地上高はCR-Vより多少減少しているが190㎜を確保。
リヤを絞り込んだサイドウインドウがクーペ的な雰囲気を演出しているが、ボディ後端も高さのあるルーフラインを採用するため、キャビンボリュームも確保されたプロポーションだ。見た目以上に計算尽くされた設計が注がれているのだ。