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更新日:2023.02.02 / 掲載日:2023.02.02

三菱新型デリカミニ デビュー前の全情報まとめ!価格や装備&購入対策も!

東京オートサロン2023で発見!
2023 注目モデル先取り&深掘り研究

2022年秋からの新車ラッシュはまだまだ続くのは確実。新春の名物イベント「東京オートサロン」でも、魅力的なクルマがお披露目されていた。ここではその中から市販化目前や可能性が高いモデルをピックアップ。その魅力、いち早くお届けしよう。

●文:川島 茂夫 ●写真:澤田和久/三菱自動車工業株式会社

スーパーハイトワゴン界に超新星、爆誕! MITSUBISHI デリカミニ2023年5月正式デビュー!

往年のデリカを彷彿させる
フロントマスクが印象的

 キャビンスペースの拡大には室内高を高めるのが有効。特にミニバンやSUVでは効果もてきめんで、高い全高パッケージングを採用するモデルが増加している。そんな理由もあって、ファミリー&レジャーをターゲットにするモデルは、背が高いハイト/スーパーハイトモデルが主力になりつつある。

 この春、ミツビシから発売されるデリカミニは、”デリカ”という名前からも分かるように、ミニバンとSUVの良いところを融合させた軽のスーパーハイトモデル。ベースは同社のeKクロス スペース(※生産終了が決定した)になるが、その外観イメージが異なる。

 eKクロス スペースのフロントマスクはアウトランダーやデリカD:5の系統に連なっているが、一方、デリカミニは丸形2灯式を模したランプグラフィックやプロテクターの採用など、親しみやすさと機能感やタフネスを融合させたデザインを採用する。家族や友人とレジャーを楽しむためのモデルらしい外観が与えられている。

軽クラスとしてトップ級の
機能装備の充実ぶりも光る

 サス周りなどの基本的な設計はeKクロス スペースと共通だが、4WD車のみ装着タイヤが大径化されている。10㎜強ながら最低地上高も増加している。このタイヤサイズの変更に合わせてサスチューニングも専用仕立てとしただけでなく、車高アップに応じて衝突回避の安全&運転支援機能も再調整されているとのこと。

 4WDシステムは軽自動車としては標準的なビスカス式を採用。2WD(FF)も含めてヒルディセントコントロールを標準装着するなど、悪路対応力の向上にも積極的。本格的な悪路は厳しいが、ある程度のラフロードならば対応できる性能が与えられている。

 パワートレーンはNA仕様とターボの2タイプ。ともにマイルドハイブリッドが組み合わされる。スペックは非公開だが、eKクロス スペースと同等の性能が与えられる可能性が高い。

 ACCやLKAを含む安全&運転支援機能をパッケージしたマイパイロットは、駆動方式や搭載エンジンにかかわらず上級グレードのプレミアムに標準装着。水準以上のロングドライブ適性を持つのは間違いなさそうだ。

 そして注目のキャビン機能は、軽自動車としてはトップクラス。全高パッケージがもたらすゆとりに加えて、乗員スペースと積載量を高める後席スライド機構や助手席シートアンダートレイなどのユーティリティ装備も充実している。eKクロス スペース同様にシート表皮に撥水シート生地を採用するなど、レジャーユースを考慮した工夫も健在だ。

 eKクロス スペースとの差別点は4WDの悪路対応力の多少の嵩上げを除けば、外観を中心としたデザインの違いになる。突き放した言い方になるが、見た目の好みで選び分ければいい。

 だが、実際にデリカミニを目の当たりにすると、歴代の”デリカ”に通じるタフさを感じる。サスチューニングや安全機能のチューニング変更を行ってまで4WD車のタイヤ外径アップにこだわるのも、アウトドアユースでの活用を考慮した結果といえるだろう。

 eKクロス スペースの生産が終了してしまったからその代替というわけではなく。むしろレジャー用途を前提するユーザーにとっては、こちらが本命になるのは間違いない。軽自動車全体の市場動向を大きく左右する可能性も高そうだ。

エクステリアのイメージは人気モデル「デリカ」の流れを汲んだもの。ミツビシ独自のフェイスデザイン「ダイナミックシールド」と融合したフロントマスクはかなり印象的だ。

新型デリカミニグレードバリエーション

全長×全幅×全高:3395×1475×1830㎜
・ホイールベース:2495㎜
・車両重量:1060㎏(T Premiumの数値)

新型デリカミニ メーカー希望小売価格帯(消費税込み)

正式な価格はまだ発表されていないが、価格帯の目安がティザーサイトで公開されている。また、デリカミニのベースとなるeKクロス スペースは先日生産終了がアナウンスされた。事実上、新型デリカミニが後継モデルとなる。
アンダーパーツまわりにプロテクター調のパーツが配置され、縦型スリットのグリルに半円球のヘッドライトを組み合わせることで、ビッグマイナー前のデリカの雰囲気を上手に表現している。
低床フロアと室内高の恩恵によりキャビンスペースは軽自動車トップ級の広さを持つ。90度開くフロントドアなど利便性に富んだ設計も見所だ。

新型デリカミニ主要装備比較

新型デリカミニボディカラー全12色

新型デリカミニ最新市況

出遅れると年内納車も危ない
まずはディーラーに急げ!


 値引きの基本は5万円という販売店が多い。先行予約では付属品の値引きを含めて7〜8万円でストップをかけてくるケースが目立つ。真っ向からぶつかるライバル車がないので攻めにくいが、スペーシアギアやタントファンクロス、ハスラー、タフトとの競合に持ち込むと効果的だ。経営の異なる三菱の販売店がある地域は同士討ちを。値引きの合計が12〜13万円になったら合格。15万円超なら特上クラスだ。納期について販売店に訊ねると「1月の予約では『納車は6月』と案内しているが、2月以降になると7〜8月にずれ込むだろう」とのこと。5月の正式発売後は「年内の納車は難しい」となる可能性も。納期を急ぐなら、いますぐディーラーに走ること。

新型デリカミニ東京オートサロン2023 出典モデル

デリカミニ スノーサバイバー(参考出品)

デリカミニ ミーツ コールマン
(参考出品)

先取り比較デリカミニのライバルは?

実力モデルが揃う屈指の激戦区
軽SUVも視野に入るのは間違いなし

 スーパーハイトモデルのライバルは、N-BOXやタント、スペーシアと実力モデルが揃うが、デリカミニのキャラはかなりアウトドア寄り。タントならタントファンクロス、スペーシアならばスペースアギアが直接のライバルといえるだろう。いずれも内外装はアウトドアを意識した志向で仕立てられているのが特徴。キャビン実用性や悪路走破性もほぼ互角と考えていいだろう。

 また軽SUVのハスラーやタフトも有力候補になりうる存在。ラフロード性能は悪路対応サスを採用するハスラーやタフト、キャビン実用性ではデリカミニが若干優れる印象だ。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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