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更新日:2023.03.25 / 掲載日:2023.02.24

新型プリウスのおすすめグレードはコレだ! 性能&装備を総まとめ

遂に正式デビュー! TOYOTA 新型プリウス完全詳解

ハイブリッドの代表モデル「プリウス」がフルモデルチェンジ。このほどついに正式デビューとなった。性能機能が大幅進化した割には価格もお値ごろで、歴代モデルと同様に相当な人気を集めそう。新時代のベーシックセダンの魅力の全て、お教えしましよう!

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之/澤田和久/トヨタ自動車株式会社

メカニズム&装備

ハイブリッドシステムは
最新世代にアップデート
 パワートレーンの注目点は2ℓダイナミックフォースエンジンの導入だ。クールドEGRと急速燃焼による高熱効率が特徴。トヨタ最新世代のハイブリッドシステムとなった。モード燃費数値では1.8ℓ車に及ばないが、1.8ℓ車と同サイズのタイヤを装着した場合の燃費差は、約5%程度になる。
 なお、3月に追加発売される見込みのPHEVは駆動用バッテリーの容量増だけでなく、2ℓモデルをベースに電動系のパワーアップが施されている。
 さらに4WDのE-Fourもハイライトのひとつ。従来型では発進補助程度の駆動力しか持たなかったが、新型はモーター出力向上により稼働速度域も大幅アップ。オンロードでも効果を実感できる、フルタイム4WDへと進化している。ちなみに1.8ℓ/2ℓ車ともに後輪駆動系のスペックは共通になる。
 シャシーは先代プリウスから採用されているGA-Cプラットフォームを用い、サスペンション形式などの基本設計を踏襲するが、操安と乗り心地の向上ため車体骨格の強化等の改良が加えられた。また、2ℓ車には専用サイズの大径低扁平19インチタイヤが標準装着されている。

安全運転支援機能は
トヨタ最新のシステムを装着
 トヨタの最新モデルらしく全車速型ACCとライン制御型LKAを含むトヨタセーフティセンスを全車に標準装着。緊急時回避操舵支援機能も用意されている。また、スマホによる車外からのリモコン駐車機能を含むチームメイトや床下透過表示機能付パノラミックビューモニターやBSMも設定。駐車支援を除けばハンズオフ等の自動運転機能は採用されていないが、危険回避も運転支援も国産車のトップレベルが与えられている。
 ただし、それらの最新機能をすべて装備できるのは最上級グレードのZのみ。Z以外で安全&運転支援関連をフルOPにした場合は2ℓのGより1.8ℓのUのほうが充実するなど、グレード間の装備設定の違いには注意が必要だ。
 ディスプレイのサイズは2ℓ車が12.3インチ、1.8ℓ車が8インチと異なるが、ビジネス仕様として設定されるX以外はディスプレイオーディオとDCMが標準装着される。両仕様ともコネクティッドナビ機能やオーディオスペックは共通。上位仕様としてOPで車載ナビを備えたディスプレイオーディオプラスが用意されるが、設定はZのみになる。なお、Tコネクト契約でコネクティッドナビは5年間無料で利用できる。

【2ℓハイブリッドシステム】2ℓダイナミックフォースエンジンの採用で発電&駆動力が向上。従来型の1.8ℓ車に対して約1.6倍相当の最高出力193PSを達成している。
【1.8ℓハイブリッドシステム】基本的には先代の踏襲だが、現行ノア&ヴォクシーから採用されている改良型に変更。電動モジュールが刷新されたことで燃費性能や加速性能が向上している。
GA-Cプラットフォームは高度な結合技術を組み合わせることで第2世代に進化。定評のあった操縦安定性と乗り心地がさらに高まっている。
車体まわりの風の流れを最適化することで、スタイリッシュなデザインと空力性能を両立。ダウンフォース性を高める工夫も見所だ。
最先端の駐車支援機能となるトヨタチームメイトも上級グレードのZに標準装着。
車両後方カメラからの映像を表示するデジタルインナーミラー。ドライブレコーダー機能と連携することも可能だ。
前後ツインのウインドウを持つパノラマルーフはZのメーカーOPとして設定されている。

新型プリウス【結論】

普段使いでも便利を実感できる
万能タイプのセダンに進化

 見た目はキャビンスペースにも余裕を持たせた2+2のラグジュアリークーペにも思える。それでいてコンパクトなサイズながらも、フル4シーターの居住性とラゲッジスペースを備えている。
 すでにユーティリティを求めるユーザーへの受け皿としては、ミニバンとSUVが確立されているが、新たな価値観が加わった新型プリウスは一石を投じてくれる可能性を感じる。
 2人で乗るのには、広いキャビンと大きな車体は無駄。だが、4名乗車の際に不便さを感じたり、2名乗車でもたっぷりの荷物を積めないようでは困る。新型はプレ&ポストファミリーにとって、都合が良いパッケージングといえる。
 さらに新型プリウスの追い風になるのは、先進的なエコ性能で時代をリードするBEVの多くが、バッテリーの搭載性の問題からSUVあるいはSUVをモチーフとしたスタイルを採用していることだ。性能と実用性を高水準で両立した省燃費の長距離ツアラーは、BEVでは得られない魅力だ。
 エコのトレンドリーダーたる役割を終えたとしても、プリウスがちょうど良く感じるシーンは間違いなくある。歴代プリウスから継承された長所と新たに加わった魅力は、タウン&ツーリングを重視するユーザーにとって、最適なバランスと思える。

新型プリウス オススメグレードは?

Z E-Four

コスパ重視ならば1.8ℓ車のKINTO専用のUを狙いたくなるが、価格と性能のバランスを考えると、2ℓの2つのグレードが狙い。役立ちそうな先進装備の多くは上位設定のZ限定であり、最新のプリウスの手応えを求めるなら、Zが一番無難な選択になる。

新型プリウス ボディカラー/インテリア仕様

新型プリウス 主要諸元&装備比較

純正カスタマイズカーも見逃すな!

先日開催された東京オートサロンでも注目を集めていた新型プリウスのドレスアップパーツ類。3月上旬の発売予定となっている。

MODELLISTA NEO ADVANCE STYLE

MODELLISTA ELEGANT ICE STYLE

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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