車種別・最新情報
更新日:2023.03.30 / 掲載日:2023.03.30

スズキアルトの注目ポイントは?コスパ最強車の魅力に迫る!

2023春版・国産車ブランド別“イチ推し”セレクション

ブランドを代表するモデルをセレクトして、そのブランドらしさ、そのモデルらしさを深掘り! 「らしさ」のポイントをわかりやすく解説し、「らしさ」満点グレードを選定する。

●文:川島茂夫

SUZUKI アルト

●価格:94万3800〜137万9400円

軽自動車前提のユーザーに軽ならではの価値を提供する

現在、軽乗用車の販売台数の上位を占めるのは豪華で高価なスーパーハイトワゴンだが、軽ならではの良さはとは、手軽さ、値頃感のはず。そこを徹底的に追求したのがアルトだ。安かろう悪かろうではない、価値あるコスパがここにある。

■主要諸元(ハイブリッドX・FF) ●全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1525 ●ホイールベース(㎜):2460 ●車両重量(㎏):710 ●パワーユニット:657㏄ 直列3気筒(47PS/5.9㎏・m)+モーター(1.9kW/40N・m) ●トランスミッション:CVT ●WLTCモード総合燃費:27.7㎞/ℓ ●タイヤ:155/65R14

現代的な軽カーの基準を驚きの低価格でクリア
 軽乗用の原点の再構築というと大袈裟だがタウンコミューターとしてのコスパにこだわりつつ、嗜好的な部分も含めて現代的に仕立て直したのが現行モデルである。

 装備や機能を剥ぎ取ってコスパを高めておらず、例えばターボ車こそ設定されていないが、パワートレーンには標準型とマイルドハイブリッドを用意。簡易型とはいえ回生頻度の高い市街地用途ではハイブリッドの効果は高い。また、装備面では最上級仕様限定ながら上級クラスでも普及過程のヘッドアップディスプレイも用意する。

 高速走行や長距離で使わなければターボの必要性は低い。ちなみにFF仕様なら700㎏前後という軽い車重もあって、NAとはいえ低中速域では意外と力強い。

 運転支援関連ではACCや操舵支援型のLKAは非設定だが、追突軽減自動ブレーキや車線逸脱警報など、タウンユースで必要性の高い装備は全車標準。SRSエアバッグはベーシックグレードから6エアバッグ仕様が標準だ。

 内外装も無味な道具然とした感覚はなく、程よくフレンドリーな雰囲気が与えられている。軽の他ジャンルほどの汎用性はないが、シンプルな愛着仕様といった趣がいかにもアルトらしい。

空間効率のいいスクエアなフォルムだが、角の取れた丸みのあるボディラインを採用。普段の暮らしになじむやさしい表情がキャラクターを物語る。モノトーンのほか、ホワイトルーフの2トーンカラーも設定されている。
インパネシフトや豊富な収納など、日頃の使い勝手への配慮が行き届いている。利便快適装備はグレードにより内容が異なるが、全車でディスプレイオーディオ(DA/全方位またはリヤカメラ付)装着車が選べる。
搭載エンジンはマイルドハイブリッド仕様(写真)またはエネチャージ仕様。エネチャージは駆動補助こそしないものの、回生充電した電力を電装品に使用することで燃費とエンジンへの負荷低減を図るものだ。

“アルトらしさ”ココにあり!!

・低価格&低燃費

・マイルドハイブリッドもラインナップ

・先進装備も選択可

登録車でも一部にしか採用のないカラーHUD(ヘッドアップディスプレイ)が、上位グレードのDAまたはカメラパッケージ装着車に搭載される。視線移動なく必要な情報を得られる装備で、速度や交差点案内、瞬間燃費などの情報を表示できる。

“らしさ満点”グレードは?

ハイブリッドX
●価格:125万9500円(FF)、137万9400円(4WD)

 マイルドハイブリッド車は約10万円高の見当。燃費差で埋めるには大きすぎる。低価格を第一にするなら標準エンジンのベーシックグレードが一番だが、現代的な装備や機能がもたらす安心感や愛着も現行車の特徴であり、自分のための贅沢やオキニの要素を織り込むなら、DAやHUDも装着するハイブリッドXのDA仕様(11万2200円高)を選択したい。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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