メルセデスベンツ 7人乗り新型SUV「EQS SUV」発売／航続距離最大593kmのEV

　メルセデス・ベンツ日本は5月29日、ラグジュアリーSUVの電気自動車「EQS SUV」を発表し、同日より全国のメルセデス･ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売した。

　メーカー希望小売価格は、15,420,000円～19,990,000円（消費税込）。

航続距離は589-593kmを実現 バッテリーは10年もしくは25万kmの性能保証

　新型「EQS SUV」は、メルセデス・ベンツが長年追求してきたラグジュアリーと快適性を実現した電気自動車EQSに、大人7人が快適に過ごすことができる質感が高い室内空間と、SUVならではの使い勝手の良さを加えたモデル。

　前後アクスルに電動パワートレイン（eATS）を搭載し、電気モーターには永久磁石同期モーター（PSM）が採用された。

　トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化される。

　「EQS 450 4MATIC SUV」の最高出力は 360PS（265kW）、最大トルクは 800N・m を発生、航続可能距離は593kmを実現。

「EQS 580 4MATIC SUV Sports」の最高出力は 544PS（400kW）、最大トルクは858N・m を発生し、航続可能距離は589kmとしている。

　エネルギー容量107.8kWhのリチウムイオンバッテリーは、本体および管理するソフトウェアを自社開発し、6.0kWまでの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電（CHAdeMO規格）に対応している。

　また、安全性、耐久性、サステナビリティに関する基準も満たし、自社製高電圧バッテリーについては証明書を発行しており、EQケアにより10年もしくは25万kmの性能（残容量 70％）が保証される。

シームレスデザインが際立つフロントに「ブラックパネル」グリルを標準装備

　フロントフェイスは「ブラックパネル」ユニットに統合されており、ライトバンドでつながっている左右のヘッドライトと、ディープブラックのフロントグリルによって、フロントフェイスが形成されている。

　ブラックパネルユニットは外観上のデザインだけではなく、裏側に備わる超音波センサーやカメラ、レーダーなど、運転支援システムのさまざまなセンサーのカバーとしての機能性も備える。

　また、シームレスデザインが特に際立つフロント部分は、パネルの継ぎ目が描く線が少なく、オーバーラップ型のボンネットを採用し、ボンネットのパワードームは、EQS SUV のダイナミズムを強調している。

　足回りは、20～21インチの大径ホイールを装備し、筋肉を思わせるショルダー部とともに、EQS SUVにスポーティでたくましい印象を与える。さらに、高度に最適化されたホイールは、空力特性の効率向上にも寄与する。

一貫したデジタル化を実現した“MBUXハイパースクリーン”

　インテリアにおいては、EQSセダン同様、EV専用プラットフォームを採用したモデルであるだけでなく、室内には一貫したデジタル化が施されている。

　「EQS 580 4MATIC SUV Sports」に標準装備となるダッシュボード全面に広がる“MBUXハイパースクリーン”は、これを実現したものだとしている。

　3枚の高精細パネル（コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、有機EL フロントディスプレイ［助手席］）とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成され、そのまわりを、シルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲む。

　2列目シートは、前後130mmの電動スライド機能を標準装備。ゆったりしたスペースを確保しているほか、バックレストは電動リクライニング機能を備える。

　さらに、7名の乗車を可能とする3列目シートも標準装備。ラゲッジルームフロアから起こして使用するもので、前に倒した状態では平らなフロア面となる。また、3列目シートに乗車するために、2列目シートにはイージーエントリーが標準装備された。

　ラゲッジルームは、2列目シート使用時は電動スライド機能による調整で645Lから最大880Lまで拡大、2列目と3列目シートを倒した場合は最大2100Lの容量を確保する。3列のシートすべて使用した場合でも195Lのスペースを確保した。

メーカー希望小売価格一覧

メルセデス・ベンツ公式HP
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