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更新日:2023.08.01 / 掲載日:2023.08.01
世界が愛する「Z」2024年モデル登場…フェアレディZはどこがどう変わる?

8月1日に発表された日産「フェアレディZ」2024年モデル。1969年の初代誕生以来、国内外問わず愛され続けている日産のフラッグシップモデルの一つで、現行型は6代目の後期型となります。
今回発表された2024年モデルは、どのような進化を遂げたのでしょうか。この記事では、2022年8月から販売されていた2023年モデルと比較しつつ、最新モデルの注目ポイントをまとめてまいります。
S30型「フェアレディZ 432」が現代に復活!?新ボディカラー追加

2024年モデルで追加された要素の一つがボディカラー。従来の2トーン6色・モノトーン3色に、新色として「432オレンジ」がラインナップに加わり、全10色から選べるようになりました。
これはその名の通り、初代モデルのS30型の高性能モデルである「フェアレディZ 432」に設定されていた「グランプリオレンジ」をフィーチャーしたカラーリングです。
まばゆいオレンジに懐かしさを覚える方もいらっしゃるかもしれません。
このほか、色に関わるトピックでは、上位グレードのVersion T/STで選択できる内装色にブルーが追加されています。

機能面では、全グレードでニッサン・コネクト ナビゲーションシステムに「Amazon Alexa」を標準搭載。
インターネットに接続することでショッピングやニュースなど様々な情報を得る事ができたり、連動させている家庭内のエアコンなどを遠隔操作が可能に。クルマと人と生活をシームレスに繋ぐシステムです。
走行性能については2023年モデルのスペックを維持。3.0L V6エンジンを搭載し、最高出力は298kW(405PS)/6400rpm、最大トルクは475Nm(48.4kgf・m)/1600-5600rpmを発揮。
トランスミッションは6速MT、マニュアルモード付フルレンジ電子制御9速オートマチック(9M-ATx)のどちらかを選択可能です。
「東京オートサロン2023」で大注目のカスタマイズを再現!純正アクセサリーパッケージ

今回の発表にあわせて追加された純正アクセサリーパッケージ「フェアレディZ Customized Edition」も、ファンには見逃せないトピック。
これは今年1月に開催された「東京オートサロン2023」に出展され、大きな反響を呼んだカスタマイズモデルを再現できるというもの。
「フェアレディZ」のエンブレム入りフロントバンパー&グリルとカーボンリヤスポイラーをセットにした「エントリーパッケージ」と、これに加えて専用デザイン19インチアルミホイール、専用デザインサイドエンブレム、フードデカール、ボディサイドステッカーを揃えた「フルパッケージ」の2種類が用意されています。
パワフルな走りを追求「NISMO」が待望のラインナップ入り!

そして最も注目したいのが、専用チューニングでよりパワフルな走りを追求した「NISMO」の追加。これを待っていた!という方も少なくないことでしょう。
専用チューニングを施してパワフルな加速を実現。トランスミッションは変速レスポンスと耐久性を向上させることで、俊敏なシフトチェンジを可能としました。
また、ステアリングとボディのねじり剛性を高めるとともに、シャシーに施されたチューニングや、狙い通りのラインをトレースできる正確なステアリング操作をアシストサポートする「トラクションモード」が新たに設定されました。
さらにハニカムデザインのフロントグリルを始めとしたNISMO専用パーツを新たに開発し、空力性能の向上と軽量化を図っています。
ベースモデルとどれほど変わるのか、主要なスペックを表にまとめてみました。
ベースモデル | フェアレディZ NISMO | |
全長×全幅×全高(mm) | 4,380×1,845×1,315 | 4,410×1,870×1,315 |
車両総重量(kg) | 1,680 | 1,790 |
エンジン型式 | VR30DDTT | VR30DDTT[NISMO専用チューニング] |
総排気量(L) | 2.997 | 2.997 |
最高出力(kW(PS)) | 298(405) | 309(420) |
最大トルク(N・m(kgf・m)) | 475(48.4) | 520(53.0) |
ドライブモード | 2種(SPORTモード/ STANDARDモード) | 3種(SPORT+モード/SPORTモード/ STANDARDモード) |
なお、「フェアレディZ NISMO」は当面の間、既にフェアレディZを注文済みの顧客を対象とした振替販売のみとなっています。
価格は約3%アップ NISMOは約920万円

次に比較するのは、気になる価格帯について。2023年モデル(2022年4月発表時)の価格と、今回の2024年モデルを比較してみます。
表内の価格はすべて消費税込です。
グレード | ミッション | 価格(2023年モデル) | 価格(2024年モデル) |
フェアレディZ |
6MT
|
5,241,500円 | 5,398,800円 |
フェアレディZ Version S | 6,063,200円 | 6,245,800円 | |
フェアレディZ Version ST | 6,462,500円 | 6,657,200円 | |
フェアレディZ |
9M-ATx
|
5,241,500円 | 5,398,800円 |
フェアレディZ Version T | 5,687,000円 | 5,858,600円 | |
フェアレディZ Version ST | 6,462,500円 | 6,657,200円 | |
フェアレディZ NISMO | – | 9,200,400円 |
各グレードで3%程度の価格上昇が見られますが、これは世界的な原材料費や物流費などの高騰による影響が大きいものと思われます。
なお、NISMOは920万400円に設定されています。
中古車相場への影響は?

新型車の発表と一緒にチェックしておきたいのが中古車相場。現在の状況をチェックしておき、これから起こりうる価格の変動に備えたいところです。
グーネットでの最新の相場は、中古車平均価格223.0万円、中古車価格帯は29.8~1450.0万円。925台が登録されています。
ただし、これは登録されているすべてのモデルから算出したもので、現行型が発売された2022年式以降に絞って見ると、中古車価格帯は780.0~1282.0万円で新車価格よりもお高め。オプション装備が付けられたことで、価格が上がっているものと推測されます。
登録台数も25台で、条件に合った物件を探すには選択肢が限られている状況です。