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更新日:2023.08.17 / 掲載日:2023.08.10
新型アルファード/ヴェルファイアの内装に注目! 上質さ極めるキャビン&贅沢シート
ミニバン界のビッグネーム「アルファード&ヴェルファイア」が待望のフルモデルチェンジ。従来以上にプレミアムキャラを追求した新型は、これまでの高級車のあり方を変えていきそうな見逃せない一台だ。気になるエクステリアをチェック!
●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之
TOYOTA 新型アルファード/ヴェルファイア・インテリア大研究
ドライバー視点での改善でコックピット感が大きく上昇
「直感的に新型と理解できる」のは、インパネ周りも同じだ。ステアリング奧にはしっかりしたフードを纏ったメーターが置かれ、中央上部には大型ディスプレイを配置。レイアウト自体はオーソドックスであり、従来型と大きく変わっていないのだが、従来型では操作系や情報系を上下に幅のあるインパネに填め込むようなデザインを採用しているのに対して、新型は棚状のインパネに載せるようなデザインを採用している。機能部の存在感を強めながらも、先進感やドライバーズカーらしさが強化されていた。
外観の項でも述べたように従来型に比べると、カウルトップ部が低く見えるが、それはコックピット周りにも表れている。高さを抑えた棚状のインパネであり、上下の幅が大きめな従来型に比べると、圧迫感が減少している。さらにデザインの連続性が高いセンターディスプレイからコンソールの処理により、コックピット感の演出も強まった。操作動線や視線を考えれば設置位置に大きな変更はないのだが、見た目の印象は大きく変わり、このキャビンデザインもオーナードライバーへの訴求力のひとつになっている。
キャビンイメージはさらに上級仕立てへ
2列目/3列目シートについては、外観や前席周りほどの変化は感じないが、これは従来型ですでにショーファードリブンとしての役割が明確になっていたことが大きい。贅を凝らしたシートデザインや広いキャビンを活かした寛ぎの空間は、新型でさらに磨きがかけられ、まるで旅客機のファーストクラスとも思える出来栄え。この高級感のグレードアップはインテリアの特徴だ。
ちなみにカタログに記載された室内長は、従来型よりも約20㎝ほど短くなっているが、殊更に変わった印象は受けない。新型も余裕十分の設定であり、実際にセカンドシートの座った印象も従来型と同様に「アル&ヴェルのセカンドシートはゆったりだなあ…」としか思えない。
シート設定は、セカンドキャプテンシート仕様(7名定員)のみで、セカンドシート周りの装備の仕様がグレードによって多少異なるが、座り心地や寸法的な余裕などは目立った差がなかった。サードシート格納は、基準位置と後方位置での分割側方跳上式を新規採用したことが面白い。従来型はサードシートに厚みのある座面構造を採用したこともあって、跳ね上げ格納時に出っ張ってしまい邪魔に感じることもあったのだが、少し前方側でも跳ね上げが可能となったことで、シート部分をサイドウインドウの凹みに格納できる。側面に対してフラットにはならないが、出っ張り具合は大きく軽減されているため、荷室を使用する時には重宝できる機能だ。
【新型アルファード】インテリア












【新型ヴェルファイア】インテリア










【新型アルファード/ヴェルファイア】2列目シートラインナップ
2列目シートは2タイプ設定。共にキャプテンシートだが機能面に大きな差がある。
エクゼクティブラウンジシート

エグゼクティブパワーシート
