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更新日:2023.10.04 / 掲載日:2023.09.28

新型ランドクルーザー250 内装も「原点回帰」の実用志向!

噂されていた300系ランドクルーザーの弟分モデルがワールドプレミア。サイズ的には少し大きくなったが、一目で「ランクル」と分かる原点回帰したフォルムが魅力。国内で発売されるのは来年になるが、待つだけの価値は大いにありそうだ。

●文:川島 茂夫 ●写真:奥隅 圭之

新型ランドクルーザー250【インテリア&ユーティリティ】

加飾は少しシンプルだが実用性は300系と大差なし
 従来のプラドにも3列シート仕様が用意されていたが、サードシートはレッグスペースの余裕が少なめで補助席程度の実用性だった。250系も座面床面高が低い関係で着座姿勢は窮屈になるものの、レッグスペースそのものはプラド比で66㎜拡大している。1BOXミニバンのようには行かないまでも多人数乗車の適性が向上している。ただ、サードシートを使用している時は荷室容量はあまりない。ある程度の荷物を積みたいときは、サードシート格納が基本になる。

 キャビン実用性は300系と同等と考えていいが、大きなボディサイズではあるが、それほど広々としたキャビンではない。2列仕様でも、荷室容量はRAV4比でプラスα程度に思える。

 一方、内装の仕立ては300系との違いを実感できる。細かな造作の精度感や用いる素材の差もあって、300系のようなプレミアム感は感じにくい。実用志向だ。

 インパネは、メーターパネルとセンターディスプレイを連続させた箱状デザインで、大型のセンターコンソールボックスなど、基本機能やレイアウトは300系と似ているが、プレミアムや乗用車感を高めるための演出は少なめだ。

 とはいえ、機能的でカジュアルを強めたイメージは250系のキャラでもあり、傾斜地走行や大横Gで身体を支えるニーパッドや、タッチパネルを確実に操作するためのパームレスト、悪路走行中の操作が必要とされる走行モード切替操作の動線への配慮などは、ランクルユーザーなら、その目的をすぐに理解できる工夫がなされている。

 虚飾よりも実用性を重視した実践向きの普及仕様というのが率直な感想。リアルオフローダーらしいデザインというか、100系が登場する以前のランドクルーザーを思わせる。250系の開発に「原点回帰」を掲げているのも納得できるインテリアだ。

車体中央部に操作スイッチを集約した機能性重視のレイアウト。直立したAピラーや低めのインパネ上部のおかげで前方視認性も良好だ。
シフトや操作スイッチはフロアコンソールに集約。スイッチ類は機能ごとに異なる形状と操作方法とすることで、ブラインド操作がしやすい工夫が盛り込まれている。
ナビや様々な車両情報を表示するメインディスプレイは、センターコンソールに配置。国内仕様車はディスプレイオーディオプラスの採用が有力。
後席用にセンターコンソールの後ろ側にエアコンの操作スイッチ類を配置。空調とシートヒーターの温度設定まで管理することが可能だ。
ステアリングは3スポーク仕様。操作スイッチは左側にオーディオ/エアコンの操作系、右型がLTAなどの操作系が集約配置されている。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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