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更新日:2023.12.14 / 掲載日:2023.12.11
市販化に期待!? 大注目の近未来スポーツカーまとめ〜ビジョン コペン/アイコニックSP〜
ズバリ、こいつは見逃せない! 気になる「市販濃厚モデル」先取りチェック
先日開催されたジャパンモビリティショー(JMS)2023では、各メーカー渾身のショーモデルが多数展示されていた。その中でも大きな注目を集めていたのが、いずれ発売されるであろう「市販化濃厚」のモデルたち。発売時期こそ異なるだろうが、どれもが売れそうな気配でいっぱい。絶対に注目すべきモデルをあらためて紹介しよう!
●文:横田晃/月刊自家用車編集部
DAIHATSU ヴィジョン コペン

商品化が実現すれば大きな注目を集めそう
現行のコペンは日本独自の軽自動車規格のオープンスポーツカーだが、電動開閉ルーフを備えたユニークなキャラクターが海外からも注目され、初代モデルは1.3ℓエンジンを搭載して欧州にも限定輸出された実績を持つ。JMSに出展されたヴィジョンコペンは、ならばとばかりに最初から1.3ℓを積む小型車規格車。しかも、エンジン縦置きのFRという本格的なスポーツカーの商品企画だ。
デザインの完成度も高く、クルマ好きならぜひ市販を期待したいところだが、その判断は少々難しい。趣味性の高いスポーツカーは量販が利かず、海外市場での拡販が期待できなければ、とても採算が合わない。
逆に言えば、海外市場でスポーツカーを売る力と実績のある親会社のトヨタブランドで出せれば、勝算はあるということ。マツダのロードスターよりひとクラス下の入門スポーツカーとして、かなりの人気を集めそうだ。

MAZDA アイコニックSP

電動化時代でもスポーツカーは不滅
見る者に「やっぱりスポーツカーはかっこいいよね」と思わせたマツダのコンセプトカー、アイコニックSP。あくまでもスタディモデルなので、このままのデザインの市販モデルが出ることはまずないが、2ローターのロータリーエンジンを積むシリーズハイブリッド式PHEVスポーツという企画が、このレイアウトで成立するということを世界にアピールしたのがポイントだ。
つまり世界の市場が「こんなのが欲しいよね」と声を上げれば、可能性はゼロではないということ。スポーツカーに限らなくても、コンパクトなロータリーエンジンを使えば、低重心で重量配分にも優れた、環境にも優しい楽しい乗り物が作れるんだ、という事実こそ、マツダが訴えたかったことだろう。
ロータリーエンジンは比較的燃料の質を問わないため、水素を始めとするカーボンニュートラル燃料との相性がいい。現実的な未来に向けた、マツダの挑戦に期待したい。
