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更新日:2024.02.28 / 掲載日:2024.02.28
マクラーレン 新型「アルトゥーラスパイダー」誕生!最速330キロのHV車【動画あり】
マクラーレンは2月27日、ブランド史上初となるハイパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインを搭載するコンバーチブルモデル「Artura Spider(アルトゥーラ スパイダー)」を発表した。
クーペモデルと合わせて2025年モデルとして注文を開始し、2024年半ばから納車予定。
静寂の中で得られるオープンエアの開放感
新型アルトゥーラ スパイダーは、2021年に日本初公開されたハイパフォーマンス・ハイブリッドクーペ「アルトゥーラ」のオープンカーモデル。最大の特長であるルーフの開閉機能においては、11秒で開閉する電動式リトラクタブル・ハードトップ(RHT)を搭載。コンバーチブルならではのエクスペリエンスをハイブリッドカーならではの静寂感と共に満喫でき、スーパーカーの刺激的な高揚感を味わえるという魅力が加わったと自負する。
ドライビングモードは、Eモード、コンフォート、スポーツ、トラックの4種を搭載。走行環境に応じ、車両が持つポテンシャルを発揮させる。
クーペモデルとの重量差は+62キロ 最軽量かつ最速を追求
開発においてはドライバーとの一体感、パフォーマンス、アジリティ、洗練性、効率性、上質さを追求。パフォーマンスにも影響を与える重量については1,457kg(乾燥重量)で、クーペモデルとの差はわずか+62kg。その大半は、電動式リトラクタブル・ハードトップの作動メカニズムによるものだという。
エンジンはドライサンプ式、アルミニウム製3.0リッターM630型V6ガソリンエンジンを採用。マクラーレンV8エンジンより50kgも軽くコンパクトなサイズを実現し、パッケージングの効率性が高められた。また、ツイン・ターボチャージャーを「ホットV」に配置したことで回転上昇が速まり、スロットル・レスポンスを向上させている。
これに、コンパクトながら最高出力95PSを発生するアキシャル・フラックス型Eモーターを組み合わせ、システム最高出力は700PSに。0-100km/h加速3.0秒、0-200km/h加速8.4秒、0-300km/h加速21.6秒で、最高速は330km/hに達する。
Eモーターに電力を供給するバッテリーパックは実効容量7.4kWhで、EV航続距離は33kmとしている。
魅惑的なシルエット
アルトゥーラで作り込まれたデザインは新型アルトゥーラ スパイダーでも健在で、ハンマーヘッドノーズ、フロントフェンダーと一体化したルーバー、ヘッドライトのエアインテークなどに、クーペモデル同様の面影を残す。
最大の違いとなるリトラクタブル・ハードトップ(RHT)には、ロールオーバー構造を組み込んだバットレスを採用。これには後方視野の向上やエンジンベイ周辺へ気流を導く役割も果たす。また、パワートレインの冷却ベントはRHTメカニズムとトノカバーを収めるため、クーペに比べて後方に位置する。
通常仕様ではカーボン・ファイバー・コンポジットの1枚パネルのハードトップは、オプションによりボタン一つで明暗を切り替えられるエレクトロクロミック・ガラスパネルも選択可能となっている。
機能的なドライバー中心のキャビン
キャビンは機能的なドライバー中心のデザインを採用。内張りは、ドライバーの好みでパフォーマンス中心かラグジュアリー中心の素材から選ぶことができる。
ステアリング・ホイールはシフトパドル以外のボタンやスイッチを設置せず、機能性を追求。ハンドリングとパワートレインのモードを選択するスイッチはドライバー・ディスプレイのビナクルに配置している。
このほか、インフォテインメントおよびインターネット接続システム(MIS II)を操作できる2個の高解像度スクリーンを搭載した。
主要諸元
エンジン仕様 | M630 V6 エンジン、2,993ccツインターボ、アキシャル・フラックス型Eモーター搭載ハイブリッド |
ドライブトレイン・レイアウト | 縦置きミッドシップ、後輪駆動 |
最高出力(bhp/kW) | 700PS(690/515):ガソリンエンジン 605PS(596/445)@7,500rpm、Eモーター 95PS(94/70) |
最大トルク(lb ft) | 720Nm(531):ガソリンエンジン 585Nm(431)@2,250-7,000rpm、Eモーター 225Nm(166) |
トランスミッション | 8速SSG(後退はEモーターを使用)、電子制御式ディファレンシャル(Eデフ) コンフォート、スポーツ、トラック、Eモード |
ステアリング | 電動油圧式パワーステアリング |
シャシー | MCLAカーボン・ファイバー製モノコック、フロントおよびリアのフレームとシャシー構造材はアルミニウム製 |
サスペンション | 独立式アダプティブ・ダンパー、フロント:アルミニウム製ダブル・ウィッシュボーン/リア:アッパー・ウィッシュボーン、ロワー・マルチリンク プロアクティブ・ダンピング・コントロール(PDC) モード:コンフォート、スポーツ、トラック |
ブレーキ | カーボン・セラミック・ディスク(フロント390mm、リア380mm)、鍛造アルミニウム製キャリパー(フロント6ピストン、リア4ピストン) |
ホイール(インチ) | フロント:19×9J、リア:20×11J |
タイヤ | ピレリP-ZERO、ピレリP-ZERO Corsa、ピレリP-ZERO Winterタイヤ、ピレリCyberTyreテクノロジー フロント:235/35/ZR19 91Y リア:295/35/ZR20 105Y |
全長 | 4,539mm(179インチ) |
ホイールベース | 2,640mm(104インチ) |
全高 | 1,193mm(47インチ) |
ミラーを開いた状態での全幅 | 2,080mm(82インチ) |
ミラーを畳んだ状態での全幅 | 1,976mm(78インチ) |
ミラーを含まない全幅 | 1,913mm(75インチ) |
トレッド(接地面の中心間の距離) | フロント:1650mm(65インチ)、リア:1613mm(64インチ) |
最軽量乾燥重量 | 1,457kg(3,212ポンド) |
DIN車両重量[フルード類+90%の燃料] | 1,560kg(3,439ポンド) |
燃料タンク容量 | 65L(14.3UKガロン/17.2USAガロン) |
バッテリー実効容量 | 7.4kW/h |
バッテリー充電時間 | 2.5時間で80%(EVSEケーブル使用) |
ラゲッジ容量(Wet/DIN) | 160L/124L |
パフォーマンスデータ
0-97km/h(0-60mph) | 3.0秒 |
0-100km/h(0-62mph) | 3.0秒 |
0-200km/h(0-124mph) | 8.4秒 |
0-300km/h(0-186mph) | 21.6秒 |
0-400m(1/4マイル) | 10.8秒 |
最高速度 | 330km/h(205mph)(電子的に制限) |
EV航続距離 | 33km(21マイル) |
200-0km/h(124mph–0)制動距離 | 124m(407フィート) |
100–0km/h(62mph–0)制動距離 | 31m(102フィート) |
マクラーレン 公式HP:
https://cars.mclaren.com/jp-ja
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