ホンダ 新型「N-VAN e:」発表 ポップなデザインの「e: FUN」含む4タイプ展開

　ホンダは6月13日、新型軽商用EV（電気自動車）「N-VAN e:（エヌバン イー）」を発表した。発売は2024年10月10日より、一般向けモデルの全国メーカー希望小売価格は2,699,400円（消費税込）から。

急速充電（50kW）での充電時間は約30分 一充電走行距離は245kmに

　ガソリンモデル「N-VAN」をベースとした軽商用EVの「N-VAN e:」は、フラットで低い床と高い天井がもたらす広く大容量な荷室空間、助手席側のセンターピラーをなくした大開口部などの特長はそのままに、給電機能や静粛性などEVならではの使い勝手をプラス。一充電走行距離はWLTCモードで245kmを実現し、主な商用ユースの一つである配送業務にも十分対応する性能を得た。

　充電時間は普通充電（6.0kW出力）で約4.5時間、急速充電（50kW）で約30分としており、利便性も追求されている。

　さらに、バッテリー冷却・加温システムにより、高温や低温によるバッテリーの性能低下を抑制。冬季における充電時間の短縮と航続距離の向上を図った。

商用から個人ユースまで幅広いニーズに応える全4タイプ展開

　タイプは全4タイプを設定。4名乗り仕様の「e: L4」「e: FUN」と、商用ユースに特化した法人向けの「e: G」「e: L2」をラインナップする。

商用から個人ユースまで幅広く使える、スタンダードタイプ「e: L4」

　商用から個人ユースまで幅広く活用できる、4席のシートを配置したスタンダードタイプが「e: L4」。フロア下にバッテリーを搭載しながらもガソリンモデルと同等の広い荷室空間を実現した。

　多彩な情報を表示可能な7インチの液晶メーターを採用したほか、エクステリアにはツートンカラーも設定するなど、選択の幅が広げられている。

趣味やレジャーシーンになじむポップなスタイル「e: FUN」

　「e: FUN」は、e: L4をベースにポップさを加えた、趣味やレジャーシーンにもなじむスタイリングが特徴。インテリアは明るくナチュラルなベージュカラーとし、エクステリアにはe: L4同様ツートンカラーも設定した。

　また、LEDヘッドライトを採用したほか、急速充電を標準装備とするなど装備面も充実させている。

商用ユース特化の機能性追求モデル「e: G / e: L2」

「N-VAN e: G」および「N-VAN e: L2」は商用ユースに特化し、機能性を追求したタイプ。

「e: G」はシートを運転席のみの1席とし、より長尺の物を積めるよう助手席側ダッシュボードの形状を工夫してN-VANガソリンモデルと比較し95mm室内長を伸ばした。また、助手席を無くしたことで4人乗り仕様車に対し120mmフロア高を下げ、使い勝手を向上させている。

「e: L2」は運転席と運転席側後席の2席の前後タンデム仕様。車両の左側は座席をなくした空間とピラーをなくした大開口部とが相まって、乗り降りや荷物の出し入れがよりしやすい仕様になっている。

軽商用バン初、サイドカーテンエアバッグを採用

　安全性能においては、先進の安全運転支援機能を全タイプに標準装備。e: L4およびe: FUNにはホンダ センシングが搭載される。また軽商用バンとして初めてサイドカーテンエアバッグを運転席と助手席に標準装備するほか、軽自動車では初となる衝突事故での2次被害を軽減する技術である衝突後ブレーキシステムを採用した。

　ホンダの会員制サポートサービス「Honda Total Care（ホンダ トータル ケア）」のIDを取得することで、お出かけ前タイマー設定、充電待機時間設定、最大電流量設定、最大充電量設定、外部給電下限SOC設定を無料で利用でき、スマートフォンアプリからリモート操作することが可能に。

　これらの機能を活用することで、より快適な移動と電気代の抑制、航続距離の向上に寄与するとしている。

主要諸元

全長×全幅×全高：3,395mm×1,475mm×1,960mm ※e: Gのみ全高1,950mm
車両重量：1,060kg～1,140kg
最低地上高：165mm
一充電走行距離（WLTCモード）：245km

全国メーカー希望小売価格

本田技研工業（株）法人営業部および Honda ON限定タイプ

ホンダ 公式HP：
https://www.honda.co.jp/auto/

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