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更新日:2024.07.11 / 掲載日:2024.07.11
新型ノートオーラ・マイチェン特報
新機軸のプレミアムコンパクトカーとして人気のノート オーラ。ベースとなるノートに続いて実施されたマイナーチェンジの内容をお伝えする。
●文:横田 晃 ●写真:日産自動車株式会社
NISSAN 新型ノート オーラ登場


高級路線をさらに進め
デザインと装備が向上
今回マイナーチェンジを遂げたノート オーラは、現行型ノートの派生モデルとして’21年6月に登場している。オーラというネーミングのイメージ通り、特別感が香り立つ、ノートの上級仕様という位置づけのモデルだ。
’05年に初代が誕生したノートは、広くて使いやすい室内空間ときびきびとした走りが楽しめる、バランスのいいコンパクトカーだった。2代目になって4年後の’16年に、エンジンで発電してモーターで走るe-POWERが加わると、その人気は確固たるものとなった。
’20年に登場した3代目ノートは、全車が第二世代のe-POWERを積む電動車となり、走りも使い勝手もさらに洗練させている。
2代目ノートの時代には、’70~’80年代に高級車として名をはせたローレルで人気だった、メダリストを名乗るグレードが設定されて話題を呼んだ。内外装を上質に仕立てたそれは、ただの実用コンパクトカーには飽き足らないユーザーの心を満たした。
3代目から派生したノート オーラはそうしたユーザー層に向けて、より明確にノートと差別化した上級車となり、狙い通りの好評を得ている。なにしろ約40万円も高価な値付けにもかかわらず、毎月のようにベーシックなノートに迫る販売台数を記録しているのだ。
ノートより豊かな抑揚を与えられたオーラのボディは1735㎜の全幅を持ち、3ナンバーの普通車規格となる。ヘッドランプはノートよりシャープな眼差しのLEDが奢られ、ホイールも専用の17インチアルミを履く。
走行用のモーターも、ノートの116PSに対してオーラは136PSへとパワーアップされており、ゆとりある走りに貢献している。
室内も、フロントドアガラスはIRカット&スーパーUVカット+遮音ガラス。メーターパネルは12・3インチのフルTFTを使ったアドバンスドドライブアシスタントディスプレイと、小さな高級車と呼びたい作りなのだ。
今回の改良では、フロントグリルを日産の新しいアイデンティティとなるデジタルVモーションと呼ぶワイドなデザインに変更。ヘッドランプ下にはボディ同色またはダークメタルグレーのアクセントカラーを入れて、先進感を演出している。17インチアルミも軽量化された新デザインだ。
インテリアも、さらに上質感を強めたシート地を採用し、インパネや木目調パネルの色味も洗練。運転席には全車にパワーシートが標準装備化されて、快適なドライブを約束している。
ノート オーラ G


■主要諸元 (ノート オーラ G) ※オプションを含まず ●全長×全幅×全高(㎜):4045×1735×1525 ●ホイールベース(㎜):2580 ●最低地上高(㎜):145 ●車両重量(㎏):1270 ●駆動方式:FWD ●パワートレーン:フロントモーター(136PS/30.6㎏・m)[発電用エンジン:1198㏄直列3気筒(82PS/10.5㎏・m] ●WLTCモード燃費(㎞/ℓ):27.2 ●タイヤサイズ:205/50R17



ノート オーラ G 90th Anniversary


オーラの持つ高級感をさらに進めた記念モデル
’23年末に発表された日産の創立90周年記念モデル「90th Anniversary」が、マイナー後のノート オーラにも引き続き設定されている。シートにしっとりとした肌触りの専用表皮「テーラーフィット」を使い、グリルやドアミラーにはカッパーのアクセントストライプをあしらうなど、より上質感を高めた一台だ。






ノート オーラ AUTECH

オーテック車に共通する手法でグレードアップ
日産のワークスカスタマイズブランドであるオーテックは、従来はノートがベースだったが、マイナーを機にオーラに設定されることになった。プレミアムスポーティをコンセプトに、ドットパターンのグリルやメタル調フィニッシュの専用パーツ、精緻なデザインと仕上げのホイールなどで加飾。内装もエレガントに仕立てられる。

ノート オーラ 助手席回転シート
ストラップを引くだけで簡単に助手席が回転し、乗降をサポート。
