車種別・最新情報
更新日:2024.09.16 / 掲載日:2024.09.16
圧巻!エリザベス女王が使用した歴代ランドローバーを一挙展示 モントレー・カー・ウィーク
ランドローバー・クラシックは現地時間の8月23日、モントレー・カー・ウィークのフィナーレであるペブルビーチ・コンクール・デレガンスで、エリザベス2世女王陛下が使用した「レンジローバー」と「ディフェンダー」の特別展示を行った。
誕生以来続く、ランドローバーと英国王室のつながり
コレクションの各車両は、ランドローバーが誕生した1948年から続く、JLRと英国王室との長い関係に基づき、英国王室によって公用車として、またはプライベート車両の一部として使用されていたもの。
1954年の「ランドローバー・シリーズ I」から2009年の「レンジローバー」までの歴史的な車両と、特別に依頼された6台の公式行事用車両が、英国王室のプライベート・コレクション、ランドローバー・クラシック、大英自動車博物館、個人のコレクションから惜しみなく提供された。
1954年型ジャガー「D-TYPE」プロトタイプも登場
ロイヤルカーは、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスの不朽の伝統であるハガティ主催のペブルビーチ・ドーン・パトロールで公式デビューを飾り、また、ジャガー・ダイムラー・ヘリテージ・トラストの1954年型ジャガー「D-TYPE」プロトタイプもフェアウェイに登場した。
大成功を収めたスポーツレーシングカーの70周年を記念して、3.4リッターXKエンジンを搭載した「D-TYPE」プロトタイプは、ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオンの期間中、ラグナセカサーキットでもデモ走行を行っている。
17台限定の最新レンジローバーも特別披露!
さらに、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスでの発表に先立ち、RANGE ROVER HOUSEで特別に招待されたゲスト立ち会いのもと、17台限定の「2024 RANGE ROVER SV CARMEL EDITION(レンジローバー SV キャメルエディション)」(ロングホイールベース)を披露。
披露された「CARMEL EDITION」は、カーメル周辺の息を呑むような海岸道路沿いの緑豊かな森林と、絵のように美しい海に面した断崖の風景からインスピレーションを受けて制作。ビスポークのサテングリーンのエクステリア、セコイアグリーンとペルリーノのインテリア、カラーマッチしたホイール、24Kゴールドのアクセントが付いたブラックメタルのバッジが特徴のモデルになる。
また、「RANGE ROVER SV CARMEL EDITION」に加え、ハイパフォーマンスモデル「RANGE ROVER SPORT SV EDITION TWO」が世界初公開されている。
JLRチーフ・コマーシャル・オフィサー レナード・ホーニック氏のコメント
過去80年間にわたり英国王室に忠実に仕えてきた、RANGE ROVERとDEFENDERの両ブランドの歴史に名を刻む特別な名車のコレクションに対して、熱狂的な反応が寄せられたことはすばらしいことです。このように盛大で世界的に有名なイベントにおいて、世界で最も希少かつ魅力的で、貴重なクラシックカーが一堂に会するのを見ることができるのは、一生に一度の出来事と言えます。女王陛下に敬意を表し、このような形で王室との継続的なつながりを示すことができ、大きな誇りです。
ペブルビーチ・コンクール・デレガンス会長 サンドラ・バトン氏のコメント
このようなすばらしい車両をペブルビーチ・コンクール・デレガンスにお迎えできたことを大変嬉しく思います。10台の“LAND ROVER”と“RANGE ROVER”がザ・ロッジ・アット・ペブルビーチの正面玄関を通り過ぎ、ペブルビーチ・ゴルフリンクスの有名なフェアウェイに乗り入れるのを見ることができ、大変光栄でした。観衆の皆さんは驚き、喜んでいました。その日の後半の表彰式で、車両がショータラップをパレードする光景はとても印象的で、大きな拍手がおこりました。
ロイヤルランドローバー展示車両詳細
・「1954 LAND ROVER SERIES I STATE REVIEW」
初代「STATE REVIEW LAND ROVER」は専用設計のリアプラットフォームが特徴で、エリザベス2世女王陛下とエディンバラ公爵フィリップ殿下による6か月のイギリス連邦周遊の際に使用された。
・「1954 LAND ROVER SERIES I」(NXN1)
元々はジョージ6世国王陛下によって注文されましたが、エリザベス2世女王陛下やその他の王室メンバーによってバルモラル城で使用されていた。
・「1958 LAND ROVER SERIES II STATE REVIEW」
2台目の公式式典用LAND ROVER車両で、青いサイドライトレンズが特徴。このライトは、王室メンバーが乗車し移動する際は、必ず点灯していた。パレードに参加したこの車両は予備車両であったため、約13,000マイル(約20,921km)と走行距離は少ない。
・「1966 LAND ROVER SERIES IIA STATION WAGON」(JYV1D)
エリザベス2世女王陛下が自ら運転し、初めて6気筒エンジンを搭載したステーションワゴン。また、英国王室御用達の車両にふさわしい、レザーシート、木製ドッグガード、サイドステップなどの特別な装備も多数備えている。
・「1974 RANGE ROVER STATE REVIEW」
王室の公式行事に初めて採用された「RANGE ROVER」で、1975年から2002年まで使用されていた。特別に改造された後部には、折り畳み式のシートと、傘を内蔵した聖書台を装備。王室メンバーが移動に使用することを考慮し、V8エンジンのエキゾーストにはサイレンサーを追加している。
・「1990 RANGE ROVER STATE REVIEW」
3台目の「RANGE ROVER STATE REVIEW」は、エリザベス2世女王陛下が1994年のクリスマスカードに選んだ画像に登場。この写真には、女王陛下とエディンバラ公爵フィリップ殿下がノルマンディ上陸作戦50周年記念式典に出席している様子が写っている。
・「1996 RANGE ROVER STATE REVIEW」
ランドローバー・スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が提供した4台目の公式行事用の車両であり、1990年に登場した従来の「STATE I RANGE ROVER」に代わる車両。カスタマイズされた後部プラットフォームには、他の公用車と同様、通常の2席ではなく、4席の折りたたみ式シートを装備している。
・「2005 RANGE ROVER STATE REVIEW」
この公式行事用「RANGE ROVER」は、2016年のエリザベス2世女王陛下の90歳の誕生日パレードで、当時のケンブリッジ公爵夫妻(ウィリアム王子とキャサリン妃)とハリー王子の移動に使用されたことでも有名な車両。
・「1983 DEFENDER 110 V8」(A444RYV)
エリザベス2世女王陛下が、サンドリンガム邸で使用されていた個人用車両。プライベート・ロイヤル・コレクションであり、女王陛下の意向により、現在でも王室車両として使用されている。
・「2009 RANGE ROVER」(CK58 NPJ)
王室車両のなかでもエリザベス2世女王陛下のお気に入りのモデル。この「RANGE ROVER」のステアリングを握る女王陛下の写真が数多く残されている。ボンネットを飾っていた有名なラブラドールのマスコットは、保管のために取り外された。
ランドローバー 公式HP:
https://www.landrover.co.jp/index.html
【あわせて読みたい】