車種別・最新情報
更新日:2024.10.25 / 掲載日:2024.10.25
ポルシェ新型「911 GT3」発表 「ツーリングパッケージ」も同時にデビュー!

ポルシェAGは10月19日、モデルチェンジを行った新型「911 GT3」および、「911 GT3ツーリングパッケージ」を発表した。予約受注開始は2024年内を予定し、メーカー希望小売価格はそれぞれ28,140,000 円(消費税込み)。
日常とレースを組み合わせたロードスポーツカー「911 GT3」

「911 GT3」は、1999年のデビュー以来レースの遺伝子と日常の使いやすさの究極の組み合わせを提供してきたロードスポーツカー。今回の発表では、誕生から25周年を記念してリアウイングを備えたサーキット重視のスポーツカーと、ツーリングパッケージを備えたより控えめなモデルの2つのバージョンが初めて同時にデビューする。
テーラーメイドパッケージと革新的なオプションにより、「GT3」の両バージョンはオーナーの好みや用途に合わせてさらにカスタマイズが可能となっている。
シャープなエクステリアで高い空力性能を実現!

新型「911 GT3」は、フロントとリアのデザインがシャープになりエアロダイナミクスも改善。両バージョンとも、フロントディフューザーの輪郭変更、スポイラーリップの形状改良、アンダーボディのフィンの改良がダウンフォースを増加させ、エアフローを最適化している。
再設計されたLEDマトリックスヘッドライト(ホワイトアクセントリングをオプション装備)は、「911」のすべてのライト機能を兼ね備え、フロントエプロンに追加のライトを不要とし、明確な構造の外観を実現している。
ダブルウィッシュボーンのフロントアクスルには、高速走行時にホイールアーチのダウンフォース増加とブレーキ冷却の改善に寄与するエアロダイナミクスに優れた専用開発のティアドロップ型トレーリングアームを採用。
「911 GT3」には、ウェットグリップが向上した255/35 ZR 20(フロント)と315/30 ZR 21(リア)のスポーツタイヤを標準装備。オプションで、公道走行が可能なサーキット用タイヤも用意されている。

人気の高い「ツーリングパッケージ」を初採用!

初採用となる人気の高い「ツーリングパッケージ」が同時に登場。パッケージは、固定式リアウイングを廃止し、911の時代を超越したエレガントなラインを維持。ティアオフエッジを備えた伸長式リアスポイラー、ガーニーフラップ、アンダーボディに適応したフィンデザインがエアロダイナミクスバランスを保持する。
インテリアは、上質なレザーインテリアがクラシックでスポーティな雰囲気を実現。また、「911 GT3ツーリングパッケージ」に、リアシートシステムが初めてオプションとして用意されている。これにより日常的な使用可能なスポーツカーとして、オーナーの希望に合わせてさらに個別調整し、最高のドライビングプレジャーを楽しむことができる。
軽量化による俊敏でダイレクトなハンドリング

軽量設計に徹底的にこだわり、俊敏でダイレクトなハンドリングを実現。シルバーカラーの新型軽量アルミニウムホイールにより、バネ下重量を先代モデルより1.5kg以上軽減した。
ヴァイザッハパッケージ、またはライトウェイトパッケージのマグネシウムホイールもオプションとして用意されており、9kgの軽量化に寄与。新しい40Ahのリチウムイオン軽量バッテリーも、約4kgの軽量化を実現した。
高いパフォーマンスを発揮する4.0リッター自然吸気エンジン搭載

パワートレインは、2つのパティキュレートフィルターと4つの触媒コンバーターを装備した4.0リッター自然吸気エンジンを搭載。シリンダーヘッドを改良し、「911 GT3 RS」譲りのシャープなカムシャフトは、高回転域でさらにダイナミックなパフォーマンスを発揮する。
さらに、流量を最適化した各スロットルバルブと最適化されたオイルクーラーも採用。エンジンは375kW(510PS)の出力を継続し、最も軽い車両構成でわずか重量3.8kg(2.8kg/PS)を動かすだけの出力を実現している。
トランスミッションには、7速PDKと6速GTマニュアルトランスミッションを用意。どちらのトランスミッションも、「911 GT3」と「911 GT3ツーリングパッケージ」の両方で選択することができる。PDK仕様車は、3.4秒で100km/hまで加速し、最高速度は311km/hに達する(マニュアルギアボックス仕様車は3.9秒、313km/h)。
可倒機能を備えた革新的な軽量スポーツバケットシート

新型「911 GT3」には、可倒式バックレストとCFRP製シートシェルを備えた新しい軽量スポーツバケットシートがオプションで用意。シートには、胸部エアバッグが内蔵され、高さ調節は電動式、前後調節は手動式で、オプションで3段階のシートヒーターも選択できる。

コックピットは、現行911モデルのデザインをベースにしているが、ボタンの始動ではなくロータリー式のイグニッションスイッチを採用している。中央のデジタルメーターパネルは、明確に構成されたディスプレイと制御コンセプトでドライバーをサポート。コントラストの効いた配色により、レブカウンターとストップウォッチを瞬時に読み取ることができる。
「トラックスクリーン」モードでは、レブカウンターの左右にあるデジタルディスプレイが縮小されて、タイヤ、オイル、水、燃料に関する主要なデータを表示。シフトフラッシュによってドライバーに最適なシフトタイムを示す。
多彩なパッケージによるカスタマイズも可能に

今回、新型「911 GT3」には、初めてヴァイザッハパッケージを設定。リアアクスルのアンチロールバー、カップリングロッド、シアパネルでは、ルーフ、リアウイングのサイドプレート、エクステリアミラートップシェル、ミラートライアングル、フロントエリアのエアブレードと同様にCFRP製になる。
さらに、レザーとRace-Texのトリムがインテリアを視覚的に向上。「911 GT3」のダッシュボード上面は、初めて反射防止のRace-Texを採用した。軽量化するためにインテリアドアパネルを最適化し、CFRP製ロールケージやマグネシウム軽量鍛造ホイールもオプションで用意されている。

「911 GT3ツーリングパッケージ」には、ライトウェイトパッケージを用意。ルーフがエクステリアカラーと同色に塗装され、スタビライザー、カップリングロッド、リアアクスルのシアパネルをCFRP製に。そのほか、マグネシウム軽量鍛造ホイールと軽量ドアパネルもパッケージに含まれる。標準装備の6速GTスポーツギアボックスとの組み合わせで、911 S/Tの短縮ギアレバーが使用され、ギアレバーの前の“Leichtbau”と刻まれたプレートがパッケージを示す。
「911 GT3クロノグラフ」&「911 GT3ツーリングクロノグラフ」

また、「911 GT3」と「911 GT3ツーリング」のオーナーは、スポーツカーのデザインと性能を手首に反映する卓越したポルシェ デザインの腕時計を購入することができる。
「911 GT3クロノグラフ」と「911 GT3ツーリングクロノグラフ」は、フライバック機能を備えたCOSC認定の精密なポルシェデザインムーブメントWERK 01.200を搭載。超軽量チタン製ケース(オプションでブラックチタンカーバイドコーティングを施すことも可能)は、スポーツカーのデザインと現代の時計製造技術を融合している。
主要諸元&メーカー希望小売価格
全長×全幅×全高(mm):4,570×1,852×1,279
ホイールベース(mm):2,457
車種 | トランスミッション | ハンドル | 希望小売価格(消費税込) |
911 GT3 | 7速PDK/6速MT | 右/左 | 28,140,000 円 |
911 GT3ツーリングパッケージ | 7速PDK/6速MT | 右/左 | 28,140,000 円 |
ポルシェジャパン 公式HP:
https://www.porsche.com/
【あわせて読みたい】