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更新日:2024.11.06 / 掲載日:2024.11.06
新型フォレスター《先取り&深掘りガイド》
《2025年の主役たちが勢揃い》期待の新型モデル先取り&深掘りガイド
2024年も残すところあと2か月となったが、すでに新車界隈は来年2025年に活躍しそうな新型モデルが注目されている。ぶっちゃけてしまうと、今年よりも来年の方が当たり年! ここではこの先に注目して欲しいクルマたちを紹介しよう。
フルチェン間近? 大人気SUVはどう変わるのか
この夏に北米でデリバリーが始まった新型フォレスターだが、まもなく国内仕様車の概要が発表されそうだ。すでにディーラーには多くの問い合わせが来ているなど、相当な注目を集めているのは間違いない。ここでは予想される国内向けフォレスターの内容や最新のディーラー情報をお届けしよう。
●文:渡辺陽一郎
SUBARU 新型フォレスター

新型はSUVの王道を主張 北米ではすでにデビュー済み
スバルは低重心の水平対向エンジンと4WDにより、舗装路での走行安定性と悪路走破力の優れた乗用車を1970年代から設定してきた。特にフォレスターは、スバルの技術を生かしたSUVで、初代モデルを1997年に投入している。現行型は2018年に発売された5代目だ。
そして2023年11月には、6代目が北米で発表された。外観はフロントマスクの存在感が増してSUVらしさを強めた。フロントピラーの角度を比較的立てて、ドアミラーとの間隔を適度に確保したから斜め前方も見やすい。サイドウインドウの下端は低めで、ボディ側面の形状が水平基調だから、側方や斜め後ろも見やすい。
北米仕様のボディサイズは、全長が4660mm、全幅は1830mm、全高は1730mmだ。ホイールベースは2670mm。現行フォレスターと比べると、若干の拡大に留まる。ホイールベースは同じ数値だ。従って最小回転半径も、現行型の5・4mを踏襲するか5・5mくらいだろう。
内装はインパネの周辺が立体感を強めて上質になる。インパネの中央には、レヴォーグなどと同じく11・6インチの大型センターインフォメーションディスプレイが備わる。ディスプレイは上下方向の寸法を十分に確保したから、カーナビとして使う時は、進む方向の地図画面を広く表示できる。
車内の広さは現行型とほぼ同じだ。身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半を確保できるだろう。全長が4700mm以下のSUVでは広い部類に入る。シートの座り心地は、前後席とも、現行型以上に骨盤をしっかりと支える。長距離を移動する時でも疲れにくく、ドライバーはさらに安全な運転が行える。荷室の床面積は現行型と同程度だが、リヤゲートの角度を立てたから背の高い荷物も積みやすい。
登場は来年春ごろが有力 国内はハイブリッド中心か?
パワーユニットは、北米仕様は水平対向4気筒の2・5ℓだが、日本仕様はトヨタの技術を盛り込んだ2・5ℓベースのストロングハイブリッドを採用する可能性が高い。そこに現行型と同じ2ℓのマイルドハイブリッドによるe‐BOXER、あるいは北米と同様の2・5ℓを加えると予想される。
気になる点は、現行型にはレヴォーグなどと同様の1・8ℓターボも用意され、高い人気を得ていることだ。スバルに尋ねると「フォレスターの2024年上半期(4〜9月)の売れ行きは、昨年の同時期を上回った。販売状況をグレード別に見ると、ターボが多く好調な売れ行きに結び付いている」と述べた。装備の違いを補正して、e‐BOXERとターボの実質価格差を算出すると、ターボの価格アップは約12万円に収まる。しかもWLTCモード燃費は、e‐BOXERが14km/ℓ、ターボは13・6km/ℓだからほぼ同じだ。次期型で高性能かつ割安なターボが廃止されると、魅力が下がる心配もある。
走行安定性と乗り心地は、フルインナーフレーム構造の採用、構造用接着剤の適用拡大、足回りの取り付け剛性の向上などによって進化する。アイサイトもステレオカメラに加えて単眼カメラも装着され、性能を向上させる。このあたりはレヴォーグやレガシィアウトバックと同様だ。
価格は、従来と同じく全車に4WDを搭載して、最も安価なグレードが330万円前後になるだろう。価格をさらに高くすると、ライバル車のCX‐5やZR‐Vと比べて割高感が強まるからだ。なお販売店では以下のように述べている。「次期型の導入は2025年の中盤になると思います。北米仕様が発表され、お客様からの問い合わせも多いため、早く発売して欲しいです」。次期フォレスターに対する期待は大きいが、STIスポーツを含めて前述のターボを希望するなら、現行型の受注が停止される前に契約しておきたい。








