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更新日:2024.12.14 / 掲載日:2024.12.14
トヨタ 新型SUVはコンパクトサイズのBEV!? 「アーバンクルーザー」欧州で発表

トヨタの欧州法人は現地時間の12月12日、新型バッテリーEVのコンパクトSUV「アーバンクルーザー」を世界初公開した。同モデルは2025年開催のブリュッセルモーターショーで一般公開を予定している。
テーマは「Urban Tech(アーバン・テック)」 フロントはハンマーヘッドデザインを採用

同モデルは2023年12月に発表した「アーバンSUVコンセプト」を市販化モデルとして発展させたもので、欧州で激しい競争を繰り広げている市場セグメントに導入することで、ブランドの強い存在感を放つとともに、EVラインナップの拡大化を図ったという。
デザインは「Urban Tech(アーバン・テック)」をテーマに開発。プリウスなどで採用されているハンマーヘッドスタイルのフロントエンドを採用、力強さを帯びた前後バンパーや直線状にデザインされたリアライトと合わせて、洗練されたスタイリングと本格SUVとしての個性を表現した。

ボディサイズは全長4,285mm×全幅1,800mm×全高1,640mmで、ヤリスクロス(Zグレード:全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mm)を少し上回るほどのサイズ感。ホイールベースは 2,700mmとしている。最小回転半径は5.2mで、取り回しの良さも特徴の一つ。ホイールはグレードにより18インチまたは19インチを装着する。

室内は水平基調のインストルメントパネルとハイシートのシートポジションの相乗効果で、開放的な視野を確保。シート表皮はブラックとダークグレーの落ち着いた色合いとし、12色設定のアンビエントライトが車内の雰囲気を彩る。マルチメディアシステムは、10.25インチデジタルコンビメーターと10.1インチマルチメディアディスプレイをシームレスに一体化し、スマートフォン連携などの機能で利便性が高められた。

リアシートはリクライニングと前後スライド機構を搭載し、前後空間の調整が可能。さらに40:20:40の分割可倒式を採用し、荷物量に応じてラゲッジスペースを拡大できる使い勝手の良さも兼ね備えた。
2種類のバッテリーパックを用意

バッテリーパックは49kWhと61kWhの2タイプを用意。49kWhバッテリーはFF車専用で、最高出力106kWを発生。61kWhバッテリーはFF車(最高出力128kW)、AWD車(同135kW)を揃える。
ダウンヒル・アシスト・コントロールやトレイル・モードなどの機能を備え、SUVとしての走行性能も高められている。

トヨタは欧州市場において、2026年までに専用プラットフォームを使用する6台のバッテリー電気自動車を含む、15台のゼロエミッション車をラインナップする予定としており、今回のアーバンクルーザーはその中の1台に位置付けされる。
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