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更新日:2025.04.23 / 掲載日:2025.04.23
日産 新型EVセダン「N7」市販モデル披露 中国発売へカウントダウン

日産は4月23日、上海モーターショー2025において、東風日産乗用車公司の新型EVセダン「N7」を披露した。同モデルは昨年11月の広州国際モーターショーで初公開しており、今月中国市場で発売予定。また、将来的な輸出展開も計画されている。価格については、今月下旬に発表予定。
エレガントさを際立たせたデザイン インテリアにはAI活用した新シート採用

新型N7は、エレガントなプロポーションと広々とした室内空間を兼ね備える。フロントには、710個の高出力LEDと共に、日産ならではのV-Motionデザインシグネチャーを施した。サイドにはフレームレスドアやフラッシュドアハンドルによりクリーンでモダンな佇まいを演出。リアには、一直線に広がるライト内に882個のOLEDを配置する。

足回りは、19インチのホイールを装備。自然からインスピレーションを得た6種類のエクステリアカラーと、2種類のスタイリッシュな内装オプションを選択可能としている。

インテリアは、先進技術を活用した機能が特色。フロントシートには、49個の独立したセンサーからの入力に基づき、AIを駆使してシートを調整する姿勢適応システムを備えた「ゼロプレッシャーシート」を採用。また、前席のシートには12ポイントのマッサージ機能を備えているほか、運転席は最大60mm拡張するエアクッション機構も備える。

インパネ中央には、2.5Kの解像度(2560 × 1440ピクセル)でコンテンツを映し出す15.6インチのセンターインフォテインメントスクリーンを装備。クアルコム製スナップドラゴン8295Pプロセッサーを搭載し、シームレスなエンターテインメントとコネクティビティ体験、そしてDeepSeek-R1 AI Integrationを提供する。これらのサービスは、32GBのメモリと256GBのデータ容量により、高速で応答性が高い状態で使用できる。
航続距離は最大635km 運転支援システムは「ナビゲートオンオートパイロット」を採用

バッテリーはリチウム鉄リン酸(LFP)を採用し、58kWhと73kWhの2種類を用意。フロントに搭載された電動モーターの出力は、58kWhバッテリー搭載グレードで160kW、73kWhバッテリー搭載グレード仕様では200kW、最大トルクは共通して305Nmを発生する。バッテリー充電は残量10%-80%を約19分間、30%-80%を約14分で完了する。

航続距離は、58kWhバッテリー搭載グレードで510km以上、73kWhバッテリー搭載グレードでは最大635km。全モデルにマクファーソン フロント サスペンションとマルチリンク リア サスペンションを搭載するほか、車酔いを和らげる機能により乗員全員に快適な乗り心地を提供する。

運転支援システムは、中国の自動運転技術をリードするMomenta社と提携し、「Navigate on Autopilot(ナビゲートオンオートパイロット)」と呼ばれる、地点から地点への移動が可能なシステムを採用する。
同システムは、高速道路では合流や追い越しなどの複雑な操作をシームレスに処理。市街地では車線変更や複雑な曲がり角の状況、他の車両が不意に車線に合流した場合などでもスムーズに対応し、ドライバーに安心感を提供する。また、自動駐車機能により、斜めのスペースや狭いスペースなど、難しい状況での駐車にも対応可能としている。

日産 公式HP:
https://www.nissan.co.jp/
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