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更新日:2018.10.24 / 掲載日:2017.04.06

コンパクトSUV 新型スバル XVが世界に先駆け正式発表

文と写真●ユニット・コンパス

 2012年の市場投入以降、はじめてのフルモデルチェンジとなる、コンパクトSUVスバル XV」の新型モデルが4月6日、東京の新豊洲Brilliaランニングスタジアムで発表された。

 今年3月のジュネーブモーターショーで公開されて、すでに大きな話題を呼んでいるXVだが、世界に先駆けての正式発表となった。発売開始は2017年5月24日になる。新型「XV」は、2016年10月に発売され、2016ー2017 日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた新型「インプレッサスポーツ/G4」に続いての、新世代プラットフォーム「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用するモデルの第2弾となる。スバルでは、コンパクトながらこのXVが高い走りのポテンシャルや4WD性能を持つとして、「本格的なSUV」であるとしている。

 外観のデザインは、スバルの新しいデザインフィロソフィーである「Dynamic X Solid」に基づき、たのしさを感じさせるダイナミックな躍動感と安心をイメージさせる塊(かたまり)感を融合させたものとなっている。それにより、スポーツ性や先進性とともに、堅牢さや信頼感を持つタフギアとしての高いクオリティが表現されているという。ワイド&ローのフロントまわりはスポーティに映り、力強いヘキサゴングリルとシャープなホークアイヘッドライトが強烈な印象を与える。マットブラックのクラッディングもSUVとしての頼もしさを感じさせるものだ。

 一方のインテリアは、大胆さと精緻さの中に遊び心や愉しさが加えられたもので、アウトドアだけでなく都市の空間にもマッチし、質感と機能性の高さが意識されている。また、インパネからドアトリムに至るまで、スバル伝統の「視界のよさ」も健在で、乗員が快適に感じるのはもちろん、ドライバーにとっては大いに安心感を覚えるレイアウトで、ロングドライブでも疲労は少なそうだ。

 ラゲッジルームは容量を拡大し、後席を展開することで、さまざまなシチュエーションで今まで以上に活躍してくれるだろう。スノーボードなどの長尺ものもしっかりと積める使い勝手のよさを誇る。

 ボディサイズはスリーサイズが、4465×1800×1550mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2670mm。室内空間にゆとりが生まれている。しかしその一方で、重心高については従来比で約5mmダウンし、優れたドライバビリティの実現に貢献している。

 全面的に刷新したプラットフォームによるボディの進化に加え、フレームワークを最適化し、各パーツの結合部を強化することなどにより、剛性が大幅に高められている。突然の危険などに対しても素早いステアリング操作が可能となり、危機回避性能も向上している。

 また、ステアリングのギヤ比を14:1から13:1とし、アクティブトルクベクタリングを採用してコーナリング特性をアップさせ、SUVであることを忘れてしまうほどのダイナミックな走りを実現している。加えて4WDシステムについては、シンメトリカルAWDに加えて、滑りやすい路面などでエンジンをはじめ4輪の駆動、ブレーキを制御して走破性を高める「X-MODE」をXVとしてはじめて採用し、下り坂などで安全な走行を実現するヒルディセントコントロールも設定している。

 設定されるパワーユニットは、2.0Lと1.6Lの水平対向4気筒DOHCエンジン。ともに自然吸気の直噴で、ほぼすべての部品が新設計され、出力アップと燃費改善が図られている。最高出力は、2.0Lが154馬力、1.6Lが115馬力、最大トルクは2.0Lが20.0kgm、1.6Lが15.1kgmとなる。燃費(JC08モード)は、2.0Lが最高16.4km/L、1.6Lが16.2km/Lと良好な数値になっている。トランスミッションは、改良されたリニアトロニックCVTを装備し、こちらも加速性能と燃費改善に貢献している。なお、エンジンとトランスミッションのみで、先代比およそ20kgの軽量化が達成されているという。

 ところで、このXVだが、国土交通省と独立行政法人「自動車事故対策機構(NASVA)」が実施した自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)において、新型XVが過去最高の得点(199.7点)を獲得し、「衝突安全性能評価大賞」を受賞するという快挙を成し遂げた。スバル独自の運転支援技術「アイサイト」は、XVにも全車標準装備され、ステアリング連動ヘッドランプや死角検知、車線変更や後退をアシストする機能も搭載するなど、安全性をさらに向上させている。


 「好奇心を忘れない大人たち」へ、XVでアクティブなSUVライフを提供していきたいとしているスバル。北米市場を中心として、依然、販売好調の同社だが、今回のXVを「次世代スバルの主力SUV」と位置付けており、発表会は熱のこもったものとなった。期待のコンパクトSUV、販売価格は213万8400円~273万2400円(全グレード)となる。



【スバル XV 2.0L EyeSight(CVT・リアトロニック)】
全長 4465mm
全幅 1800mm
全高 1550mm
ホイールベース 2670mm
重量 1420kg
エンジン 水平対向4気筒DOHC
最高出力 154ps/6000rpm
最大トルク 20.0kg/4000rpm
サスペンション前/後 ストラット/ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 225 /55R18

スバル XVのカタログ情報はこちら

スバル XVの取り扱いディーラーはこちら

  • SUBARU株式会社 代表取締役社長 吉永泰之氏。

  • 1.6i-L EyeSight

  • スバル XV 2.0i-S EyeSight

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