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更新日:2018.10.24 / 掲載日:2018.05.17
マツダCX-3が改良で魅力アップ! 特別仕様車「Exclusive Mods」も新登場
CX-3 SKYACTIVE-D 1.8
文と写真●ユニット・コンパス
マツダはいま、積極的に年次改良を行うことで、つねに商品の魅力を高め続けるという戦略を行なっている。
2018年では、2月にCX-5の改良を発表しているが、今後も随時各モデルに改良が加えられていくという。
そして今回改良されたのが、コンパクトクロスオーバーSUVであるCX-3。しかも、その改良は、次世代モデルのために開発された考え方やデザイン、そして技術も含まれる大規模なものだ。2018年5月17日から予約を開始し、5月31日より発売する。価格は212万7600円から306万2080円。また、同時に専用のレザーシートを採用した特別仕様車「Exclusive Mods」が新しく設定された。
より洗練された内外装に進化
改良にあたってテーマとされたのが、「基本ある美しさと先鋭さ」。この考え方に沿って、操縦安定性、エンジン、デザイン、安全性能と幅広い領域に渡って改良が行われた。これにより、マツダは「乗員の感覚と一体となった走行性能」と「優れた環境性能・安全性能」を高次元で実現したと主張している。
試乗については改めて機会を用意するとのことで、今回は改良モデルを目の当たりにした感想および、変更点の紹介に焦点を絞ってお伝えする。
まず、4回目の商品改良にして初めてルックス面に変更が加えられた。といっても、デザイン全体の方向性が変化したわけではなく、よりテーマを明確にするためのレタッチといった内容だ。
外装でデザインそのものが変更されたのは、グリル形状、18インチホイール、そしてクロームサイドガーニッシュとリヤランプだ。
目的としては、次世代デザインをも見据えて、最新のマツダデザインへとアップロードすること。フロントマスクをV字状に飾る「シグネチャーウイング」を際立たせるため、あえてグリルとフォグユニットの存在感を控えめにした。
そして、初期アイデアでは、ボディ全体の抑揚をアピールするディテールとなっていたところを、最新デザインテーマに沿って水平基調とするべく、クロームサイドガーニッシュをフロントバンパーからボディサイドへ貫く形へと変更している。
新しいホイールと併せ、クルマ全体の印象としては、シックかつ大人っぽいものへと変化した。細かいところではあるが、ピラーガーニッシュが光沢仕上げとなったことで、サイドビューのスッキリさが増して上質さもアップしている。
電子式パーキングレバーとアームレストを新採用
一方、インテリアについてはフロントコンソールの変化が大きい。パーキングレバーを電動スイッチ式へと変更したことにより、待望のアームレストが設定され、さらにカップホルダー機能を含めたアームレスト下マルチボックスが備わったのだ。
また、インパネのソフトパッド部は面積が広げると同時に色味や素材を変更。上級グレードではドア内張りとともに風合いのいい人工スウェード「グランリュクス」を採用し、より落ち着きのある雰囲気となっている。エアコンルーバーに新しく使われたビターレッドも、透明感があって美しい色合いだ。
シートも色や素材が変更されているが、中身についてもフロントシートの座面クッションに高減衰ウレタンを採用することで、乗り心地を向上させている。こちらも試乗でフィーリングを確かめるのが楽しみな改良だ。
新開発となる1.8Lディーゼルエンジンの採用、そして改良を加えられた2Lガソリンエンジンなど、パワートレーンとシャシーの改良についての詳細はテストレポートに譲ることにするが、開発目標としては、走る歓びと快適さ、環境性能を高次元で両立させることにあったという。ここには、次世代モデルから一部技術を先出しして採用しているというから注目だ。
特別仕様車「Exclusive Mods」はCX-3の頂点
XD Exclusive Mods
最後に改良と同時に設定された特別仕様車「Exclusive Mods」について紹介しよう。CX-3の頂点として、さらなる上質さを与えられた魅力的なモデルだ。
高級皮革であるナッパレザーを贅沢に使ったインテリアが見所で、とくにシートは深みのあるディープレッドと中央に使われたホワイトの切り返しにより、シックかつ華やかなイメージを作り出している。
担当デザイナーによれば、身体が触れる部分の表皮には、パーフォレーション加工を施すことで通気性を持たせつつも、ステッチが綺麗に均一に並ぶよう生産方法からこだわったという。 さらに、センターコンソールのソフトパッドとエアコン吹き出し口のカラーを統一しているのも見どころのひとつ。エアコン吹き出し口はドアミラーに反射するため、本来ホワイトを使うことはマツダの社内基準上できないところを、人間が目の錯覚で白と認識できるグレーを選ぶことで、統一感のある見た目を実現した。
さらに、高輝度ダーク塗装の18インチホイールやスーパーUVカットガラス&IRカットガラス(フロントガラス・フロントドアガラス)など、ベースモデルにはない魅力も加わっている。ベース車となるのは、「20S L Package」または「XD L Package」の6速AT車で、2WDおよび4WDを設定、価格は259万8480円から309万4480円となっている。
CX-3 SKYACTIVE-D 1.8 4WD(6速AT)
全長×全幅×全高 4725×1765×1550mm
ホイールベース 2570mm
トレッド前/後 1525/1520mm
車両重量 1370kg
エンジン 直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量 1756cc
最高出力 116ps/4000rpm
最大トルク 27.5kgm/1600-2600rpm
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 215/50R18
販売価格 212万7600円~306万2080円(全グレード)