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更新日:2019.01.10 / 掲載日:2019.01.09
日産、バッテリー性能を向上させた「リーフe+」を発売。航続距離は570kmに拡大

リーフe+
日産自動車は1月9日、EV(電気自動車)「リーフ」に、性能向上したe-パワートレーンを採用した「リーフe+(イープラス)」を追加設定し、1月23日に発売することを発表した。リーフe+の価格は416万2320~472万9320円。
新型モジュールでバッテリー容量アップ
2010年に初代モデルが発売されたリーフは、グローバルで累計販売台数が38万台を超える量産EVのパイオニア的モデル。日産の先進テクノロジーである「プロパイロット」や「プロパイロットパーキング」、「e-Pedal」も搭載し、日産が推める「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴ともいえる存在だ。
今回、追加されたリーフe+には新型モジュールを採用して、バッテリーの高エネルギー密度化を実現。搭載セル数を192セルから288セルに増加させている。バッテリー容量は40kWhから62kWhへ、55%向上している。これによりリーフと比較して航続距離が、400kmから570km(JC08モード)へアップした。バッテリーサイズは大きくなったが、全高を5mm高く、最低地上高を15mm低くすることで室内スペースは現行リーフと同等にしている。またリーフe+のバッテリー容量は、リーフと同様に8年16万km保証される。
バッテリーの密度を高め、セル数は192から288へ増加している。
バッテリー容量は62kWhにアップした。
バッテリーの電流増加により、最高出力160kW(従来比45%アップ)、最大トルク340Nm(従来比6%アップ)を実現し、同時にインバーターの性能向上やギアボックスの強化によって、大出力の緻密な制御を可能としている。これにより高速走行時の加速性能が向上し、80km/hから100km/hの加速時間が約15%短縮している。
また、6kWの普通充電に全車標準対応し、バッテリー残量警告灯が点いた状態から12時間30分で満充電となる。加えて最大出力100kWの急速充電にも対応し、従来の50kWでの急速充電よりも充電時間が短縮したことで、よりEVドライブの使い勝手を向上させている。

バッテリーとパワートレーンを高出力化。
パワートレーンの強化だけでなく、サスペンションの仕様変更に加え、車体のねじれ剛性アップ(8%)や重心高を10mm下げたことなどで、操舵フィーリングが向上。コーナリング時のさらなる安定性を実現している点も見逃せない。
リーフe+のエクステリアには、フロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツが追加され、充電ポートに「e+」のロゴがあしらわれている。



ベースモデル「リーフ」も仕様向上
また、同時にリーフについても「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LEDヘッドランプ」を全車標準装備とするなど仕様向上させている。「G」、「X」グレードにはApple Car Playに追加して「Android Auto」にも対応し、Xグレードには16インチアルミホイールを標準装備とした。さらに充電スポットの「満空情報表示」機能を「NissanConnect EV」アプリに追加設定(2019年春採用予定)させ、ドライバーの利便性向上を図っている。リーフの価格は324万3240~399万9240円。
