車種別・最新情報
更新日:2019.05.04 / 掲載日:2019.05.04
TOYOTA RAV4【ベストグレード一発指南】
※人気グレードランキングは4月中旬時点でのメーカー発表による。集計期間、グレード区分等は各メーカーによる。
●文:川島茂夫
ベストグレード【アドベンチャー】
RAV4 アドベンチャー主要諸元
●全長×全幅×全高(mm):4610×1865×1690●ホイールベース(mm):2690●最低地上高(mm):200●車両重量(kg):1630●駆動方式:4WD●パワートレーン:1986cc直列4気筒直噴(171PS/21.1kg・m)●トランスミッション:CVT●WLTCモード燃費(km/L):15.2●燃料タンク容量(L):55(レギュラー)●最小回転半径(m):5.7●タイヤサイズ:235/55R19
アウトドアレジャーを楽しんでこそ
本格クロカンと一般的乗用車の中間に位置する広義でのクロスオーバーSUVの中でも、RAV4はクロカン系に近いポジションと捉えるべき。もちろん、本格クロカン系に比べると経済性や走行性能のハンデが少なく、ワゴンの代替に位置付けてもいい。その点ではSUVのイメージを求めて選んでも悪くないのだが、RAV4らしい選び方とは言い難い。車種構成を見ても、2WD(FF)は2L車、ハイブリッド車ともにベーシックグレードのみの設定であり、イメージを求めて上級グレードを選択すれば4WD分だけ割高になる。シャシー設計もオン&ラフロードを高水準でまとめたもの。スポーツ&スペシャリティな演出は少なく、レジャー&ファミリー向けのバランスだ。アウトドア趣味に必要な性能や実用性を軸に投資配分を行い、グレードを絞り込んでいくのが本筋と言えよう。
基本情報まとめ
■現行型デビュー:’19年4月 ■最新改良:未実施
北米ベストセラーSUVが6年ぶりに再登場
元をたどれば’94年に初代がデビューしたファミリー向けクロスオーバーSUV。その後国内販売は停止されたが、北米ではベストセラーの地位を獲得。彼の地で寸法も存在感も大きく育ち、SUVブームの今、世界戦略車として国内に再登場した。
【選び分けのツボ】4WDを重要視する or しない?
FFは言わば“レス仕様”的な存在だ
ガソリン車のFFと4WDの差額は約23万円。ハイブリッド車だと約25万円。しかも2WDはベーシックグレードに限定される。最低地上高が高いので2WDでも意外と悪路対応できてしまうので、ハードな悪路や雪上走行を前提にしなければ2WDでもいいが、RAV4のコンセプトからすれば2WDは性能ダウン&普及仕様の感は否めない。4WDが標準なのだ。
【選び分けのツボ】タフな表情は要or不要?
性能的な意味はないが、見た目の“らしさ”は得られる
アドベンチャー(左)/ハイブリッドG(右)
最低地上高やアプローチアングル等、悪路に対応した寸法諸元はほぼ共通。デザインが変わっても性能は変わるわけもない。つまり、単純に好みで選び分ければいいのだが、トヨタ乗用車系の雰囲気のある標準系フロントマスクよりも、ランドクルーザープラド等のクロカン系にも似たイメージのアドベンチャーのほうがアウトドア趣味向けに選んだモデルらしあがある。
アドベンチャー
アドベンチャー
【選び分けのツボ】ガソリンかハイブリッドか?
ハイブリッドはカムリ譲りの最新版で4WDは強化型E-Fourだ
これは悩ましい。ハイブリッド車は動力性能面で格上で、燃費もクラス最高水準。一方、RAV4で最も悪路踏破性に優れるのは新AWDシステム採用の2L車。ハイブリッドGと2LのG・Zパッケージの価格差は約47万円。価格差を燃費で取り戻すのは難しい。予算が潤沢なら別だが、2L車で初期投資を抑えた分を運用予算に振り向けたほうが「らしい」。
ハイブリッドの4WDは従来のE-Fourの強化版で、ダイナミックトルクベクタリングAWDは選べない。