車種別・最新情報
更新日:2020.09.11 / 掲載日:2020.09.03
ホンダ、新型電気自動車「ホンダ e」を発表
本田技研工業は、新型電気自動車「ホンダ e」を発表し、10月30日から発売する。このモデルは、円を基調とした親しみやすい外観、量産車として世界初となる5つのディスプレイを水平に配したインパネ、取り回ししやすいRR駆動、サイドカメラミラーシステム、クラウドAIによる音声認識&情報提供を行う「ホンダ パーソナルアシスタント」、最新の安全運転支援システム「ホンダ センシング」などを採用している。
デザイン・ユーティリティ
エクステリアは、円を基調に、ライト類、マルチビューカメラ、センサーなどをフロント&リヤパネルに集約してブラックアウト、サイドカメラミラーシステム、ポップアップ式(フロントドアのみ)のアウタードアハンドルなど、凹凸の少ないシンプル&モダンなスタイルで、キャビン全体を黒く艶やかなデザインにするために、ルーフを全面ガラスとしている。
インテリアは、ウッド調パネルを配したインパネ&センターコンソール、2トーングレーのメランジ調ファブリックを使用したシート&ドアトリムなど、上質で居心地のいい温かみのある家のリビングのような空間を表現し、シート&ドアトリムの一部にはジグザグのステッチ、前席のサイドエアバッグのタグ&シートベルトにはブラウンのアクセントを施したほか、インパネには量産車として世界初(2020年8月現在、ホンダ調べ)となる5つのディスプレイ(8.8インチデジタルグラフィックメーター、12.3インチワイドスクリーン ホンダコネクト ディスプレイ×2、サイドカメラミラーシステムの6インチディスプレイ×2)を水平に配して、デジタル時代にふさわしい未来的なインターフェイスとなっている。乗車定員は、4名で、室内空間はリチウムイオンバッテリーなどを搭載したインテリジェントパワーユニット(IPU)ケースを床下に配置したことにより、フラットなフロア、日常で使いやすい荷室を実現している。
ランプ類の点灯の仕方
サイドカメラミラーシステム
ポップアップ式(フロントドアのみ)のアウタードアハンドル
16インチアルミホイール(標準仕様)
17インチアルミホイール(アドバンス)
5つのディスプレイを水平に配したインパネ
【8.8インチデジタルグラフィックメーターの表示】
シートのジグザグステッチ
前席のサイドエアバッグのタグ
センターロアーポケット(ファブリック)
センターコンソールボックス(ドリンクホルダー機能付き)
ドアプルポケット(運転席)
ドアポケット&ドアボトルホルダー(運転席)
助手席シートバックポケット
コンビニフック(ラゲッジルーム内左右2か所)
LEDリヤダウンライト
LEDリヤダウンライトのスイッチ位置(Bピラー)
USBジャックなど(フロントのセンター)
充電用USBジャック2個(センターコンソールボックス後部)
スカイルーフ(サンシェード付き)
メカニズム
ボディは、新設計のスモールEV専用プラットフォームを採用し、リチウムイオンバッテリーなどを搭載したインテリジェントパワーユニット(IPU)ケース&サンシェードフレームの超ハイテン材の適用、リヤまわりの強固な環状骨格構造などにより、高剛性、高い衝突安全性、優れた乗り心地、きびきびとした走りを実現している。
パワートレーンは、リヤにモーター(最高出力は「標準仕様」グレードが136PS、「アドバンス」グレードが154PS/最大トルクは32.1kg・m)を搭載し、リチウムイオンバッテリーは専用ヒーター、ラジエーターを利用した水冷システムを採用して、最適なパフォーマンスを発揮できるように湿度管理を行うとともに、エアコン作動時の設定やエアコンのタイマー設定に合わせて湿度を自動調整してくれる。
走行機能は、「ノーマル」「スポーツ」の走行モード、シングルペダルコントロール(オン、オフ)、減速度の設定を備える。
クルマへの乗り降りは、スマートキーを持って近づくだけでウエルカム機能が作動し、乗り込み時は自動でポップアップ(フロントドアのみ)したアウタードアハンドルに触れるとドアロックが解除、運転席に乗り込みドアを閉めるとクルマが乗車を検知してオートパワーオン、シートベルトを締めてDレンジボタンを押すだけで走行可能に、降りる時は降りてドアを閉めるとオートパワーオフ、クルマから離れると自動でドアロックという、ほとんどの操作を必要とせずに乗り降りすることができる。
サイドミラーは、内蔵した170万画素の高精細カメラで撮影した車両左右後方の映像を、インパネ左右に設置した6インチディスプレイに表示して確認できるサイドカメラミラーシステムを標準装備し、後退時には左右とも自動的に視界を下方に切り替えてくれるリバースビューを搭載している。さらに、「アドバンス」グレードのルームミラーには、後方の視認性を高めるセンターカメラミラーシステムを採用し、カメラモードとミラーモードの機能を備えてシーンに応じて使い分けることができる。
スモールEV専用プラットフォーム
インテリジェントパワーユニット(IPU)ケース
走行モードのスイッチ
【サイドカメラミラーシステム】
170万画素の高精細カメラ
6インチディスプレイ
【センターカメラミラーシステム】
カメラモード
ミラーモード
充電・サービス
リチウムイオンバッテリーへの充電は、AC200V(~6.0kW)のType1単相の普通充電、CHAdeMO急速充電(50kW以上)に対応し、シーンに応じて最大充電量を設定(80~100%の間で5%刻み)することができる。充電/給電ポートは、コネクターが挿入しやすいフロントフード中央に配置し、充電の開始&完了が一目で分かるように大型LEDライトを備える。また、災害時などに便利な外部給電の機能を搭載し、建物/家屋に給電するV2H(Vehicle to Home)、機器などに給電するV2L(Vehicle to Load)に対応する。
「OK、ホンダ」のクラウドAIによる音声認識&情報提供を行う「ホンダ パーソナルアシスタント」を搭載し、さらにコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム(会員加入などの申し込みが必要)」を契約すれば、車内Wi-Fi、NFC機能(Androidのみ対応)、充電ステーション検索などのサポート、スマホの専用アプリ(ホンダ リモート操作)でエアコンの起動&温度設定、ナビの目的地設定、充電タイマー設定などのほか、スマホをデジタルキーとしてドアロック解除、国産車初(国内で製造かつ販売しているクルマとして、2020年8月現在、ホンダ調べ)のパワーオンを行うことができる。
充電/給電ポート
【ホンダ トータルケア プレミアム(スマホの専用アプリでのリモート操作)】
NFC機能を使ったドアロック解除&パワーオン
デジタルキーなどの画面
エアコン操作の画面
目的地設定の画面
充電管理の画面
充電ステーション検索の画面(12.3インチワイドスクリーン ホンダコネクト ディスプレイ)
先進装備
「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」「誤発進抑制機能」「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「歩行者事故低減ステアリング」「路外逸脱抑制機能」「渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)」「車線維持支援システム(LKAS)」「先行車発進お知らせ機能」「標識認識機能」「オートハイビーム」の11種類の機能を備えた安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備し、12.3インチワイドスクリーン ホンダ コネクト ディスプレイの機能には、直感的に分かりやすいイラスト表示の「安全装備設定」を、「アドバンス」グレードには、駐車したい場所を選択してボタンを押すだけで駐車をサポートしてくれる駐車支援システム「ホンダ パーキングパイロット」をホンダ車として初採用した。
安全装備設定の画面(12.3インチワイドスクリーン ホンダコネクト ディスプレイ)
ラインナップ
標準仕様
アドバンス
ボディカラー
プラチナホワイト・パール ※1
ルナシルバー・メタリック
モダンスティール・メタリック
クリスタルブラック・パール
プレミアムクリスタルブルー・メタリック ※2
プレミアムクリスタルレッド・メタリック ※2
チャージイエロー(新色)
※はメーカーオプション、税込み価格は※1が3万8500円、※2が6万500円。
主要諸元・車両本体価格
【主要諸元】
標準仕様
●全長×全幅×全高(mm):3895×1750×1510●ホイールベース(mm):2530●車両重量(kg):1510●駆動方式:RR●パワートレーン(最高出力/最大トルク):モーター(136PS/32.1kg・m)●WLTCモード一充電走行距離(km):283●最小回転半径(m):4.3
アドバンス
●全長×全幅×全高(mm):3895×1750×1510●ホイールベース(mm):2530●車両重量(kg):1540●駆動方式:RR●パワートレーン(最高出力/最大トルク):モーター(154PS/32.1kg・m)●WLTCモード一充電走行距離(km):259●最小回転半径(m):4.3
【車両本体価格】