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更新日:2021.05.27 / 掲載日:2021.04.05
TOYOTA ヤリスクロスの魅力大解剖
TOYOTA ヤリスクロス ラインナップ■1.5L直3【FF】【4WD】 ■1.5L直3ハイブリッド【FF】【4WD】
タウンカーから派生して遠乗りやレジャーまで対応力がアップ
ヤリスをベースに開発されているが、悪路に対応したヤリスと考えるよりも、キャビンスペースなどの実用性全般をグレードアップさせた上級発展モデルと考えたほうがいい。ヤリスに対して最低地上高の拡大や悪路向けの4WD制御機能を採用しているが、ハードなクロカン走行向けではなく、特にハイブリッド車は厳しい。 車体全長をヤリスから240mm拡大しているが、その多くはキャビン後半、主に荷室容量に振り向けている。これにより後席使用時にヤリスでは積載できなかったゴルフバッグの収納が可能となるなど、荷室の使い勝手がかなり改善されている。後席の視角的閉鎖感の減少など4名乗車での実用性も1ランクアップした。また、ヤリスに採用されているフレンドリィなシート機能も継承されている。 といってもユーティリティ重視のモデルには及ばないのだが、悪路に対応したシャシーや4WDがレジャー用途適性を底上げする。アウトドア趣味の本格SUVでなくとも、タウンユース主体にツーリング&レジャーまで対応できる器用さは魅力的である。
TOYOTA ヤリスクロス
●価格:179万8000~281万5000円 ●発表年月(最新改良):’20年8月(未実施)
デザインをSUV風にするだけでなく、車体寸法から見直して別のキャラに
パーソナルからファミリーへ、タウンからレジャーへ。ヤリスの素性の良さを活かしながら、SUV的な使い勝手重視へと方向転換。トヨタセーフティセンスやコネクト機能は最新版だ。
基本的にヤリスを踏襲するが、上位グレードは運転席パワーシートを採用。8 or 7インチのDA(ディスプレイオーディオ)を装備。
【魅力】ボディ延長による後席&荷室の拡大
■ヤリスクロス 全長:4180mm ホイールベース:2560mm
■ヤリス 全長:3940mm ホイールベース:2550mm
ホイールベースは同等だが、車体後半の寸法/デザインを変更。ルーフが後端まで傾斜なく延長され、より実用的なフォルムに。
■ヤリスクロス
■ヤリス
■ヤリスクロス
■ヤリス
グラスエリアの違いもあって、後席の閉塞感が薄まり、ドア形状の違いから、乗降性も改善。後席使用頻度が高くても大丈夫だ。
4:2:4分割シートや6:4分割のデッキボードで荷室アレンジの幅が拡大。ハンズフリーパワーバックドアもOP設定される。
【魅力】4WD機能がレジャー適性を底上げ
クロカンSUVほどではないものの、一般的なアウトドアレジャーなら難なくこなすグラウンドクリアランスやシャシー性能を確保。
●4WD
●E-Four
ガソリン4WDはマルチテレインセレクト、ハイブリッド4WD(E-Four)は駆動/制動を適切に配分するトレイルモードを備える。
【魅力】ヤリス譲りのフレンドリィ機能
●運転席イージーリターン機能 ※OP設定。写真はヤリス。
ポジションメモリーレバーにより、ワンタッチでシート位置を合わせることができる。
●運転席ターンチルトシート ※OP設定。写真はヤリス。
シートが回転・下降して乗降が楽になる。イージーリターン機能との同時装着は不可。
TOYOTA ヤリスクロス 主要諸元
TOYOTA ヤリスクロスのおすすめグレード
G・4WD ●価格:225万1000円
レジャー適性と安全装備のOP設定をともに満足させる
実用的なコンパクトカーとして選ぶなら2WD、予算に余裕があるならハイブリッド車が狙い目。ただ、アウトドア趣味にも興味があり、タウン&レジャーでの実を取るなら、ガソリン車のほうがメリット、コスパともに良好。安全装備の拡張性からG以上を勧める。
●文:川島茂夫