アルピーヌ　世界4台の限定車「A110 X FELIPE PANTONE」を欧州で販売

　フェリペ・パントン氏はアルゼンチン出身、スペインを拠点に活躍する現代アーティストで、ダイナミックな色づかいや幾何学的なグラフィックを使ったデザインが特徴。
　両者は4月に「アルピーヌF1×フェリペ・パントン」と題して1/2スケールのF1カーをフェリペ氏がデザインするというコラボレーションを実施しており、今回が2回目のコラボレーション作品発表となる。

　今回のコラボレーションに際し、フェリペ氏はアルピーヌ A110を試乗してその個性を肌で感じるとともに、アルピーヌの足跡をたどる研究も行ったという。
　その結果、モダンでダイナミックなデザインが誕生。
　ボディラインに沿うように描かれた大胆なグラフィックラインは、車両が持つスピード感を表現しており、フェリペ氏のシグネチャーカラーである白と黒のカラーリングもふんだんに取り込まれた。
　このボディの塗装はフェリペ氏自らが手作業で行い、数週間の作業期間を経て完成、今回製作された4台はそれぞれ微妙なグラフィックの違いがあり、ユニークさを一層引き立てているという。
　フェリペ氏は「A110に対する私のアイデアは、”ウルトラダイナミズム “の感覚を呼び起こすこと。視覚的なスピードは、私が何年も前から研究してきたことであり、それがこの車に集約された。この車の素晴らしいデザインは、高速でテクノロジーを駆使した外観によって強調されている」と語った。

　また、アルピーヌのセドリック・ジュルネル副社長は「フェリペ氏のクリエイティブな仕事とその実行力は並外れている。配色、幾何学的なデザイン、光学的な効果によりA110は新たな光を放ち、躍動感を増した。この作品はモダンでダイナミック、そして魅惑的な作品となった」とその出来栄えについてコメントした。

　「A110 X FELIPE PANTONE」はA110シリーズの中で最もパワフルな292馬力を発揮するA110Sがベースで、公道走行も認められているという。