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更新日:2021.06.02 / 掲載日:2021.06.02
BMW 新型「iX」を欧州で発表 2021年11月発売 電動式全輪駆動のSAV

BMW iX xDrive50
BMWは現地時間の6月2日、新型の電動SAV「BMW iX」を公開した。
販売価格等を含めた詳細は後日改めて公開予定で、デリバリーは2021年11月に開始される。
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電動式の四輪駆動システムを搭載、「BMW iX M60」の追加予定も明らかに
BMW iX xDrive50
BMW iX xDrive50 サイド
BMW iX xDrive50 リヤ
BMW iXは、「BMW iX xDrive50」と「BMW iX xDrive40」の2つのバリエーションを設定。
ともに電動式の四輪駆動システムを搭載しており、「BMW iX xDrive50」の出力は385kW/523ps(WLTPサイクルでの電力消費量は23.0~19.8kWh/100km)、航続距離は最大630kmで、0-100km/h加速は4.6秒。
「BMW iX xDrive40」は240kW/326ps(WLTPサイクルでの電力消費量は22.5~19.4kWh/100km)、航続距離が最大425km、0-100km/h加速は6.1秒としている。
また、「BMW iX M60」が今後バリエーションに加わる予定も明かされ、こちらは開発段階での予測値ながら440kW/600psを超える最高出力を持ち、スポーティな電気自動車としての走行性能を持つ車両となることが示された。(WLTPサイクルによる電力消費量:21.6kWh/100km)
バランスのとれた走行特性

BMW iX xDrive50 走行イメージ
BMW iXのボディ構造、設計原理、シャシー・チューニングは、優れた乗り心地とスポーティなハンドリング特性を調和させるための調整が施された。
アルミニウム製スペースフレーム構造と、カーボン・ケージのルーフ、サイド、リアに使用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)により、剛性を高めると同時に重量を最小限に抑制。
空力特性を最適化することで、空気抵抗係数を0.25に抑え、効率と航続距離にも好影響を与える。
また、高電圧バッテリーを車体下部に配置することで重心を下げ、均等な重量配分と相まって軽快なハンドリングを実現した。
シャシーはダブル・ウィッシュボーン・フロント・アクスル、5リンク・リア・アクスル、リフト関連ダンパー、サーボトロニック機能付き電動ステアリング・システムで構成。
これに、電子制御式ダンパー付き2軸エア・サスペンション、インテグラル・ア クティブ・ステアリング、スポーツ・ブレーキなどがオプションとして用意される。
ホイールは20インチのライト・アロイ・ホイールを標準装備とするが、21インチおよび22インチのエアパフォーマンスホイールを選択することもでき、その場合にはタイヤの内面に発泡層を設けて静粛性を高めたノイズリダクション・タイヤを装着できる。
最新のバッテリーセル技術を採用したハイボルテージ・バッテリー搭載

BMW iX
第5世代のBMW eDriveテクノロジーには、最新のバッテリー・セル・テクノロジーを採用したハイ ボルテージ・バッテリーが搭載され、セル・レベルでの体積エネルギー密度は、2020年モデルのBMW i3に搭載されているハイボルテージ・バッテリーと比較して約40%向上。
BMW iX xDrive50は105.2kWh(総エネルギー量:111.5kWh)、BMW iX xDrive40には71kWh(総エネルギー量:76.6kWh)のバッテリーが搭載される。
BMW iXの標準仕様には、BMW i4と同様、高電圧バッテリーと非常に効率的なヒート・ポンプ機能を備えたドライブ・システムとともに、キャビン用の統合された冷暖房システムや予測型サーマル・マネージメントが備わる。
BMW iX xDrive50は最大200kW、BMW iX xDrive40は最大150kWの急速充電に対応しており、BMW iX xDrive50の場合は10分で最大150km、BMW iX xDrive40の場合は10分で95km以上の航続が可能になる。
新世代のBMW iDriveコントロール/オペレーション・システム搭載
BMW iX インテリア
BMWカーブドディスプレイ
インフォテインメントシステムは、新世代のBMW iDriveコントロール/オペレーション・システムを搭載。
これは最新のBMWオペレーティング・システム8をベースに、BMWカーブド・ディスプレイのタッチスクリーン操作と、大幅にアップグレードされたBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントとのバーバル・コミュニケーションに明確な焦点を当てて設計された。
BMWカーブドディスプレイは、12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイから構成されるフル・デジタル・ディスプレイ群を指す。
これらのシステムはリモート・ソフトウェア・アップグレードによって常に最新の状態を維持できる。
システムではクラウドベースのBMW Mapsとコントロール・ディスプレイのAR(拡張現実)ビデオを使用したナビを利用できるほか、パーソナルeSIMを使用して個人のモバイル・アカウントを車に統合することも可能で、ドライバー個人の生活に即した活用が可能となる。
インテリアはラグジュアリーかつモダンな雰囲気に
BMW iX xDrive50 フロントシート
BMW iX xDrive50 リヤシート
BMW iX xDrive50 センターコンソール
インテリアは、ヘッドレスト付きの新開発シートを採用し、ラグジュアリーな雰囲気を演出。
センターコンソールはダッシュボードから独立したデザインで、足元のスペースが広く、上質な家具のような作りに。
フィーラーバーとアクティブ・ハプティック・インプットを備えたコントロール・パネルや、ギア・セレクト用のロッカー・スイッチなどが、モダンな雰囲気を湛える。
また、六角形のステアリング・ホイールや、オプションのヘッドアップ・ディスプレイ用のフレームレス・プロジェクター・インテグレーテッドなどが、集中したドライビング・エクスペリエンスを実現し、快適性に優れた車内空間を作り出している。