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更新日:2021.10.06 / 掲載日:2021.10.06
メルセデス・ベンツ 防弾仕様の新型「S 680 GUARD 4MATIC」初公開

メルセデス・ベンツは2021年9月に開催された「IAA モビリティ 2021」にて、防弾仕様の新型高級サルーン「S 680 GUARD 4MATIC」を初公開した。同モデルはメルセデス・ベンツが90年以上にわたり製造してきた防弾仕様車として初の全輪駆動(4MATIC)を採用した。価格は457,100ユーロ(約5,918万円)。
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民間車として最高レベルの防弾テストをクリア 爆発物への耐性も備える
新型「S 680 GUARD 4MATIC」は、ドイツ唯一の武器・弾薬・安全技術の試験・認証機関であるBeschussamt Ulmでテストを実施、VPAM BRV version 3(防弾車両)という規格に基づき、民間保護における最高クラスの要件を満たした。また、爆発物への耐性についても、VPAM ERV(爆発物耐性車両)規格に準拠しているという。さらに、各部の防護性能ではルーフ、フロア、サイドの3つのテストすべてにおいて3つ星のトップスコアを獲得している。
高級サルーンとしての快適性も備える
「S 680 GUARD 4MATIC」は高い保護性能に加えて、高級サルーンとしての快適性も兼ね備える。ドアには新開発のドアアクチュエーターを搭載、電気開閉式で装甲のために重量を増したドアの開閉操作を容易なものにしている。また、ウィンドウリフターは電動ではなく油圧式となっており、搭載された電源が故障した場合でも緊急操作が可能となっている。
さらに特別装備として、自動トリガー機能付きの消火システムや、刺激性ガスから乗員を守り、新鮮な空気を供給するエマージェンシーフレッシュエアシステムを搭載。GUARD専用の特別オプションとして、サイレン、フラッシュライト、パニックアラームシステムなども用意される。

メルセデス・ベンツの防弾仕様車初の全輪駆動(4MATIC)採用

パワートレインについては、V12 ビターボパワーユニットをに大幅改良を施し、排気ガスターボチャージャー、エキゾーストマニホールド、エアダクトに加え、クローズドループ式のガソリン・パティキュレート・フィルターも新たに採用された。最高出力は450kW/612psで、排気量は5980cc、最大トルクは830Nmを発揮する。エンジンにはアルミニウム製のクランクケース、ワンピースチェーンドライブ、スチール製の鍛造クランクシャフト、鍛造ピストン、マルチスパークイグニッションシステムなどを採用している。
メルセデス・ベンツの防弾仕様車として初めて採用された全輪駆動(4MATIC)はトラクションと走行安全性が最適化され、快適な乗り心地とドライビングダイナミクスを実現した。
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