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更新日:2021.12.22 / 掲載日:2021.10.13
ホンダ 新型「HR-V」欧州で発表 “e:HEV”導入
ホンダの欧州部門は現地時間の10月12日、クーペスタイルの新型SUV「HR-V」を発表した。新型HR-Vは、2モーター式のe:HEVパワートレインを搭載したハイブリッド専用車で、「エレガンス」「アドバンス」「アドバンス スタイル」の全3グレードが展開され、2021年後半から欧州で発売される。
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2022年までに欧州の主要モデルをすべて電動化へ
ホンダでは、2022年までに欧州で販売する主要モデルをすべて電動化するという目標を掲げており、新型HR-VはCR-V、ジャズ(日本名:フィット)に続き、ホンダのハイブリッド・パワートレインである“e:HEV”バッジを付けたモデルとなった。
e:HEVはHR-V全グレードに標準装備され、コンパクトかつ高効率な2つの電気モーターと、1.5リッターDOHC i-VTECガソリンエンジンが動力源となる。出力は96kW(131PS)、最大トルクは253Nmで、ジャズに搭載されたものより向上が図られた。走行モードはスポーティな走りの「スポーツ」モードと、燃費を優先した「Econ」モード、その中間の「ノーマル」モードが設定可能となっている。
現代的なクーペSUVボディ 使いやすさ・快適性を追求したインテリア
新型HR-Vは、アクティブでコネクテッドな現代の消費者がどのように価値の高い商品を見極め、選択しているかを評価した上で、新型コンパクトSUVとしてだけでなく、デザイン性、機能性、使い勝手の良さをアピールする消費者向け商品として開発。“Amp up your life”をキーワードに掲げ、アクティブなライフスタイルを実現するための工夫を随所に施した。
外観は現代的なクーペSUVとし、遊び心のあるキャラクターと自信に満ちたSUVのスタンスを兼ね備えたものに仕立てられた。ボディサイズは全長4,340mm、全幅1,790mm、全高1,582mmで、最低地上高を本格的なAWD車に近い188mmに設定し、ルーフ高を20mm下げることで流麗なシルエットを実現している。また、ホイールは18インチサイズを標準装備とし、タイヤは225/50R18とコンパクトSUVクラスでは最大クラスの外径のものを組み合わせた。さらにフロントオーバーハングとリアオーバーハングも調整を重ね、無骨で堅牢なSUVのスタンスを強調するビジュアルとなった。
ヘッドランプ フロントグリル テールランプ ホイール
いっぽうでインテリアは、広い室内にプレミアムSUVの雰囲気を組み合わせた、モダンな空間に。インストルメントパネルは水平基調とすることですっきりとしたラインが際立ち、視界の広さも確保。フロントシートは従来のスプリング式に代わり、マット構造サポートを採用、長時間の運転でも疲れにくく、日常的な運転での快適性を高めた。
また、ダッシュボード上部にはL字型の吹き出し口を設けた。この特殊な形状は、乗員に直接エアコンの風が当たるのを避け、室内全体に快適な空気を届けるものであるという。
カーゴスペースは、フューエルタンクを中央にレイアウトする事で、クラス最高レベルの広さを確保。折り畳みや跳ね上げが可能なマジックシートを採用し、シチュエーションに応じて柔軟に利用できるのも利点となっている。
インストルメントパネル中央には9インチのタッチスクリーン・インターフェイスを設置。こちらは、最も頻繁に使用するコントロールの操作時間を半分以下に短縮し、より安全で人間工学的な操作性を実現。使用頻度の高い機能やオーディオソースへのショートカットをカスタマイズできる機能も備え、利便性を高めた。また、Apple CarPlayやAndroid Autoに接続し、スマートフォンのアプリを活用することも可能としている。
L字型のユニークな吹き出し口 シフトレバー インテリア
Honda SENSINGの安全技術
HR-Vには、ホンダの先進安全技術「Honda SENSING」を採用。オートハイビームとブラインドスポットインフォメーションは全モデルで標準装備とし、アドバンスモデルにはクロストラフィックモニターが、さらにアドバンス スタイルモデルにはLEDアクティブコーナリングライトも追加される。Honda SENSINGの機能を支えるシステムは、先代HR-Vの多目的カメラとセンサーのセットに代わり、広角の高精細カメラを採用。画像処理に人工知能(AI)を採用することで、認識性能をより向上させた。
そのほか、Honda SENSINGには衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)、アダプティブ・クルーズ・コントロール、レーンキープアシスト、低速ブレーキシステム、交通標識認識システム、インテリジェント・スピード・リミッターなどの機能も備えられている。