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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.09
アルファ ロメオ 新型コンパクトSUV「トナーレ」欧州発表
アルファ ロメオは現地時間の2月8日、新型コンパクトSUVの「トナーレ」を発表した。同モデルは21世紀のスポーティなキャラクターを再定義するモデルとして、ハイブリッドモデルおよびプラグインハイブリッドモデルを設定、さらにディーゼルエンジンモデルを合わせた3モデルが展開される。欧州では発売記念エディションを4月から受注開始予定としており、日本導入については明らかにされていない。
新たなアルファ ロメオのデザイン言語を採用した未来指向のデザイン
新型トナーレは官能的かつ未来指向のデザインが特徴で、今後のアルファ ロメオモデルの基準となる新たなデザイン言語を採用。全長4.53m×全幅1.84m×全高1.6mというコンパクトなサイズに、イタリアン・デザインの独自性とアルファ ロメオならではのオリジナルで現代的なスタイルが表現された。
フロントでは、フルLEDアダプティブ・マトリックスを備えた新しい「3+3」ヘッドライトを採用。デイタイム・ランニングライト、ダイナミック・ターンシグナル、「ウェルカム&グッドバイ」(イグニッションのオン/オフで作動)といった機能に加え、走行環境に応じて照射する角度や方向を調整する3種のモジュールを備える。デザインはテールランプも同様としており、ユニークなライトシグネチャーを生み出している。
また、ジュリアGTにも採用されるサイドの“GTライン”やフロントの「Trilobo」シグネチャー、その中央に据えられた「Scudetto」(盾)など、歴代のモデルへのオマージュとも言えるデザイン要素を取り込んでいるのも特徴となっている。
現代的なデザインと先進的な装備を兼ね備えたインテリア
インテリアでは、インストルメントパネルや3スポーク・スポーツ・ステアリングといった要素で現代的なデザインを表現。また、眼前には12.3インチスクリーン、インパネ中央には10.25インチタッチスクリーンを備える。全体的には長きにわたり培ってきたレースでの知見を活かし、ドライバーファーストの観点で設計され、快適なドライブに焦点を当てた空間を実現している。
また、ソフトウェアとコネクティビティはその使用を独自に解釈し、ドライバー体験の向上を図るべく最先端のテクノロジーを採用。Amazon Alexa音声アシスタントを搭載し、自宅にいるような感覚でナビゲーションやエアコンなどの機能を利用できる。さらに、新たなインフォテインメントシステムを標準装備し、カスタマイズ可能なAndroid OSとOTAアップデート機能を備えた4G接続によって、コンテンツや機能、サービスなど常に最新の状態に保持できる。
さらに安全機能については、「インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール」(IACC)、「レーン・センタリング」(LC)、「トラフィックジャム・アシスト」、「自動エマージェンシー・ブレーキング」、「ドラウジー・ドライバー・ディテクション」、「ブラインド・スポット・ディテクション」、「リヤ・クロス・パス・ディテクション」など多彩な装備を揃え、安全性を高めた。
最先端の電動化テクノロジー導入でブランドDNAを強化
トナーレは同ブランドにとって初となるハイブリッドモデルおよびプラグインハイブリッドモデルを設定し、電動化におけるエントリーモデルという重要なポジションを担う。
ハイブリッドモデルは、130hpもしくは160hpを発生するハイブリッドGTV(可変ジオメトリーターボ)エンジンを搭載、可変ジオメトリー・ターボチャージャーに7速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48Vの主電源システム、15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターを組み合わせる。プラグインハイブリッドモデルは275hpを発生するパワートレインを搭載し、0-100km/h加速は6.2秒、市街地サイクルでは最長80kmの航続距離に到達可能。また、1.6リッターの排気量から130hpの最高出力と320Nmの最大トルクを発生するディーゼルエンジンと6速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、前輪駆動システムを組み合わせたバージョンも用意される。
グレード構成は「Super」および「Ti」の2種類を用意。「Super」はユニークなアルファ ロメオ体験への入門グレードとして設定され、スポーティな雰囲気を備えた数多くのオプションを含む「Sprint」パックでカスタマイズ可能。「Ti」はトナーレのエレガンスと傑出したキャラクターをさらに引き上げた上位グレードで、パフォーマンスとスポーティさの頂点を追求した「Veloce」パックが用意される。