車種別・最新情報
更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.10
デュカト キャンピングカーのベース車に日本正式導入 フィアット

FCAジャパンは2月10日、フィアットの商用車部門であるフィアット・プロフェッショナルのベストセラーモデル「デュカト」を、キャンピングカーのベース車両として正式導入する事を決定したと発表した。この正式導入に合わせてデュカト専用の販売ネットワークを構築することも明らかにしており、FCAジャパンでは今後、車両架装を専門とする法人、FCAジャパン並びにグループPSAジャパンの正規ディーラーなどを主な候補に、販売店を幅広く募集する。なお、デュカトの未架装のメーカー希望小売価格は4,690,000円(消費税込)から、デリバリー開始は2022年下半期を予定している。
デュカト発表の舞台は「ジャパンキャンピングカーショー2022」!

日本市場に初導入されるデュカトは、2020年に誕生40周年を迎え、2020年と2021年にはヨーロッパにおける小型商用車のベストセラーに。2020年には世界販売台数約15万台で、前年比8%増を記録した。FCAジャパンではそのロングセラーとしての安定性と信頼性を武器に、日本の商用車市場にデュカトを導入し、正規ディーラーから架装業者などへB-to-B(法人間取引)での販売を予定。既存のディーラー・ネットワークに加え、全国のキャンピングカー・ビルダー各社などと広くビジネスパートナーとして提携し、正規販売店ネットワークを構築する。同社ではレジャー志向のユーザーに加え、商用車元来の用途を考えるユーザーの要望にも応えるモデルであるとし、期待を寄せている。
デュカトは、2月10日~13日開催の日本最大のキャンピングカー・イベントである「ジャパン キャンピングカー ショー2022」(開催地:幕張メッセ国際展示場 ホール1・2・3・4)で初披露される。
スタイルと機能の融合 先進的なデザイン

デュカトはイタリア発の先進的デザインが特徴。フロントでは、大型グリル、新しいスキッドプレート、そしてイタリアのアテッサ工場で製造されたことを示す象徴的なフィアットのエンブレムなどが装着される。また、高性能なフルLEDテクノロジーを採用した新しいヘッドライトは3つのセクションに分割され、下部のヘッドライトはLEDライトガイドとして機能することで、デュカトならではのライト・シグネチャーを表現する。上部にはダイナミック・インジケーター付きの方向指示灯を配置、人気のあるデザイン・エレメントを搭載した。
ボディカラーは1色の標準ソリッドカラーに加え、2色の特注ソリッドカラー、3色のメタリックカラーから選択可能としている。
優れた機能性と効率性を実現するサイズ

今回導入となる2022年モデルのデュカトは、標準のL2H2、ロングホイールベース版のL3H2、ロングホイールベース&ハイルーフ仕様のL3H3の3種類のバンが用意される。3モデルともにレジャー用レイアウト、商用利用のための効率的ウォークスルー・レイアウトの両方に対応。広い開口部を備えたスライディング・サイドドアと横開きのリヤドアにより、荷物の積み下ろしも容易に行える。
サイズ一覧
L2H2 | L3H2 | L3H3 | |
全長(mm) | 5,413 | 5,998 | 5,998 |
全幅(mm) | 2,050 | 2,050 | 2,050 |
全高(mm) | 2,524 | 2,524 | 2,764 |
ホイールベース(mm) | 3,450 | 4,035 | 4,035 |
室内高(mm) | 1,932 | 1,932 | 2,172 |
室内スペース(m3) | 11.5 | 13 | 15 |
最大積載重量(kg) | 1,645 | 1,540 | 1,540 |
テクノロジーと車内の快適性

インテリアは、快適性を念頭に置きつつ実用面にも配慮した装備を用意。キーレスエントリー&ゴー機能と電動パーキングブレーキを搭載し、スムーズな操作性と、すっきりとしたキャビンを実現。さらに、スマートフォンをワイヤレス充電可能な充電コンパートメント、2つのUSB-Aポート、USB-Cに加え、電源コンセントも設置した。
運転席および助手席にはキャプテンシートを採用。一体型ヘッドレスト、幅が広くなったバックレスト、より優れたサポート、ダブル・アームレスト、快適性の向上などが特徴となっている。シートは180度回転できるピボットプレート上に設置され、車両後方へのアクセスも容易に。完全に後方を向いた状態からは、前後にスライドさせることができ、キャンピングカーとしての使用時にはテーブルとの距離を調整することを可能とした。
革巻ステアリングホイールを備えたデュカトのインストルメントはフルデジタルで、乗用車に近い運転感覚を実現。さらに、10.1インチ・タッチスクリーンを備えた新しいUconnectインターフェイス、ナビゲーションシステム、Apple CarPlay/Android Autoなども用意される。
ディーゼルエンジンと9速ATを組み合わせたパワーユニット

日本に導入される2022年モデルのデュカトは、最高出力180hp、最大トルク450Nmを発生する、第3世代のMULTIJET3ディーゼルエンジンを搭載し、9速オートマチック・トラスミッションが組み合わされる。エンジンは軽量化によって第2世代のユニットと比較し最大7%のCO2排出量を削減、専用コンポーネントの採用で最長30万kmの走行も可能な耐久性を実現した。また、柔軟性の向上と騒音レベルの低減も図られ、運転時の快適性を高めた。さらに、自動調整式電動アシストシステムにより、車両のハンドリングがさらに向上し、低速での運転や駐車が容易に行える。
安全装備では、スピード・リミッター、予期せぬ障害物に遭遇した場合のブレーキ制御(フォワードコリジョンウォーニングおよび歩行者検知付き衝突被害軽減ブレーキ)、クルーズコントロール、レーンデパーチャーウォーニングなどを装備。さらに、デジタル・ルームミラーも搭載する。