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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.02.28
新型「ワゴンR」インド仕様はスポーティフェイス マルチスズキ

スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディア社(マルチ・スズキ)は現地時間の2月25日、新型「ワゴンR」を発表した。価格は539,500ルピーから(日本円約820,000円)。
インドの大衆車的存在 日本向けモデルより大きなサイズ感も特徴

ワゴンRはスタイリッシュなデザインの軽自動車として30年近い歴史を持つが、インドでは1999年の発売以来、スポーティなハッチバック車として大衆的な人気を獲得している。ボディサイズは全長3,655mm、全幅1,620mm、全高1,675mmとなっており、日本市場で販売されているモデルよりも少し大きなサイズ感に。搭載するエンジンは、「Kシリーズ」と名付けられたアイドリングストップ機構付デュアルジェット・デュアルVVTエンジンが用意され、1.0Lと1.2Lの2タイプから選択可能となっている。
今回の発表に際し、マルチ・スズキのマーケティング&セールス部門幹部のシャシャンク・スリバスタバ氏は「ワゴンRは1999年の発売以来、常に進化を続け、クラストップレベルの機能、デザイン、性能を備え、変化するユーザーニーズに応えてきた。同モデルはマルチ・スズキのポートフォリオの中で最も高いリピート購入率を誇り、4人に1人以上の割合でリピーターとなっている。同モデルがユーザーの期待を上回り、より多くのインドの家庭で選ばれ続けることを期待している」とコメントを寄せている。
スポーティさを前面に押し出したスタイル


エクステリアデザインでは、スポーティな雰囲気を強調するフローティングルーフと、ダイナミックなデザインのアルミホイールを装備。上級グレードの「Z+」には、ブラックルーフを基調としたデュアルトーンエクステリアがあしらわれる。グリルのデザインは変更点こそないが、日本向けのそれとは全く異なるデザインとなっている点も見逃せない。一方のインテリアは、プレミアムベージュとダークグレーのメランジ調シートで構成され、落ち着いた装いになっている。
エネルギッシュなパフォーマンス

アイドリングストップ機構付デュアルジェット・デュアルVVTエンジンを搭載する新型ワゴンRは、冷却型EGR技術により、低燃費と低排出ガスを実現。1.0Lエンジン搭載車はガソリン車とS-CNG(天然ガス)車から選択でき、それぞれの燃費はガソリン車で従来比約16%アップの25.19km/l、S-CNG車では従来比約5%アップの34.05km/lとしている。また、1.2Lエンジン車はガソリン車のみの設定で、燃費は24.43km/lとなっている。
快適なドライブを支える機能として、ガソリン車にはアイドリングストップ(ISS)が、AGS(オートマチックギアシフト)車にはヒルホールドアシストといった機能が備わる。また、コネクティビティでは7インチディスプレイを備え、マルチ・スズキ社が提供するスマートフォンアプリと連携してナビゲーションなどの機能を利用できる。そのほか、安全性能においてはデュアルエアバッグ、アンチロックブレーキシステム、高速走行アラートシステム、リアパーキングセンサーなどを標準装備としている。