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更新日:2022.03.16 / 掲載日:2022.03.16
メルセデス・ベンツ EV仕様の新型「EQS SUV」内装公開
メルセデス・ベンツは現地時間の3月15日、EV仕様の新型「EQS SUV」について、内装イメージを新たに公開した。併せて、EV生産の支柱となる新バッテリー工場を米アラバマ州に設立したことを明らかにした。
56インチの超ワイド曲面ディスプレイ「MBUXハイパースクリーン」が印象的なインテリア
新型高級EV「EQS SUV」は、4月19日にワールドプレミアを控えるメルセデス・ベンツ初のオール電化ラグジュアリーSUVで、同社のEV専用アーキテクチャを採用した3番目のモデル。新たなフラッグシップモデルとしてラグジュアリーなインテリアを備え、セグメント全体を再定義するモデルとなる。
今回新たに公開されたインテリアイメージは、セダンタイプの「EQS 53 4MATIC+」で採用された先進的なデザインに、大型SUVコンセプトのスペースと多用途性を兼ね備えたものに。同モデルでも採用となった56インチの「MBUXハイパースクリーン」が存在感を放つとともに、デジタル化のビジョンを象徴。インストルメントクラスター、インフォテインメント、パッセンジャーディスプレイをシームレスにデザインし、エアベントや浮き出したように設計されたセンターコンソールとの調和を見せる。
また、インテリア全体はデジタルラグジュアリーと革新的なトリムエレメントが融合した豪華な景観を創り出しており、EV専用アーキテクチャの採用で実現した“パーパスデザイン”により、広々とした室内空間をもたらしている。電動調整機能を備えた2列目シート、さらに3列目シートを備え、多様な用途に応える車内空間となった。
新工場は最大600名を新規雇用 EV用バッテリー生産の一大拠点に
およそ10億ドルの投資を受けた同工場は、メルセデスのEVシリーズである「メルセデスEQ」の生産開始を数か月後に控える中での開所に。この新工場で生産されたバッテリーは、同州内の工場で生産される新型EQS SUVとEQE SUVに供給予定となっている。
同工場の開所に際し、オラ・ケレニウス取締役会会長は「アラバマ州に新しいバッテリー工場がオープンしたことは、オール電化への道程において大きなマイルストーンとなります。現地でのセル調達やリサイクル戦略を含む包括的なアプローチにより、メルセデス・ベンツが数十年にわたり成功を収めてきた米国の重要性を強調しています。私たちは、25年前から私たちの生産拠点として定着している工場で、”Made in the USA “のオール電化SUVを製造するために、将来を見据えた新たな雇用を創出できることを誇りに思います」と述べ、その重要性を強調した。
同工場は、70以上の作業ステーションを持つ長さ約300mの生産ラインが敷かれ、完全システム化で整備される。同工場における新規雇用は最大600人を予定しているという。