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更新日:2022.04.08 / 掲載日:2022.04.08
手ぶらで手軽に非日常!ディスカバリージャパン

文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー 2022年4月発売号の内容です)
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
クルマがあることで人生が豊かになるのは本当だ。いつでも、どこにでも、誰とでも出かけられる自由を与えてくれる。今回は、手軽に楽しめるクルマ旅を提案。日常に隠れていた非日常を見つける旅に出かけます。
クルマがあれば時間なんて関係ない[夜景を見るためだけにクルマを走らせるなんて、何年ぶりなんだろう。]
クルマは生活の道具であると同時に、僕たちに自由と非日常的な体験を与えてくれる相棒だ。終電はないし、手ぶらでどこにだって行ける。何より公共交通機関と違うのが、移動可能なプライベート空間だということ。ガラス1枚が隔てるカプセル感が気分をホッとさせてくれる。
そしてさらに、クルマにはモノとして所有する喜びがある。景色のなかにたたずむ愛車の姿は絵のような美しさで、思わずスマホで何枚も写真を撮りたくなるものだ。
今回は、そんなクルマが持つ根源的な魅力を改めて体験するべく、旅に出かけることにした。
旅といっても、何百キロも離れた有名な観光地に行く必要はない。いつもよりもちょっとだけ遠くまで出かけるだけで、心を動かしてくれる新しい世界が見つかるからだ。
だからあえて今回は、具体的な観光地ではなく、日常のなかに隠れている非日常にスポットを当ててみた。旅のケーススタディとしてぜひ楽しんでいただきたい。
たとえ訪れたことのある場所でも、季節や時間、そして一緒に出かけるパートナーが異なれば、新しい発見があるのもクルマ旅のおもしろさ。
繰り返しの日常からちょっとだけ自由になれるひとときを求めて。合言葉は、「手ぶらで手軽に非日常」。さあ、旅に出かけよう。
【マツダ ロードスター】すべての要素が「腹八分目」そこがオトナの琴線に触れる

世界に誇る2シーターオープンスポーツカー。日常的なスピード域でも操る歓びを実感できることにこだわっている。軽さにこだわった「990S」からスポーツカーらしい走りを極めた「RS」までラインアップも幅広く展開している。
夢だったオープンカーでの旅を「オールレンタル」で満喫する
・クルマでしか行けない場所で満天の星空をひとり占め
・アメリカントレーラーでグランピング体験
・あえてクルマから降りて移動をもっと自由に
・歴史と文化を学ぶことがこんなにも楽しいなんて
「道具を用意しなくても気軽に楽しめる旅」がテーマ。そこで、あえてオープン2シーターのロードスターを旅の相棒にセレクト。旅先での施設やレンタルを活用することで、アウトドアだって楽しめる。
グランピングなら道具も片付けも必要なし。これすなわち最高です。

旅の目的は夜景とキャンプ。調べてみると、一般公開されている天文台が120カ所近くあった。言うまでもなく夜空を楽しむのに最高の場所。さらに天文台までの道のりはワインディングロードになっているから、これまた非日常体験が味わえる。こういうときのロードスターは本当に最高の1台だった。
展望台で夜景を楽しんだあとは、グランピング施設で宿泊することに。グラマラスとキャンピングの造語というだけあって、寝室は清潔でアメニティまで豊富に揃っており、注文しておけばBBQセットまですべて施設が用意してくれる。アウトドアを手軽に体験するにはぴったりだ。
朝、チェックアウトが終わったら、スマホで調べたレンタサイクル店に。ここで相棒を駐車場に残してサイクリングに挑戦してみることにした。このようにレンタルを活用すれば、ロードスターのようなスポーツカーでもいろいろなアクティビティに挑戦できる。「オールレンタル」の旅は、クルマ選びまで自由にしてくれた。
速度が遅いほど新しい発見が多くなる





クルマは移動の自由を高めてくれる。でも、移動速度を落とすことで、もっといろいろな景色や体験が見つかる。今回はレンタサイクルを使ってクルマで入れないような小道を探索してみた。活動範囲も広がるし、気が向いたら停車できて便利。心地よい疲労感が心と身体をリフレッシュしてくれた。

今日のベスト「映え」ショット

夜の帳が下りるやいなや、街の灯りが宝石のように輝き始めた。最近のスマホなら「夜景モード」でSNS映えする1枚が撮れるはず。
旅の相棒にオススメの中古車を紹介
【ダイハツ コペン】セカンドカーにもぴったりの軽オープンスポーツカー

4つのデザインと3つの異なる走りの個性を持つコペン。今となっては新車で買える唯一の軽自動車のオープンスポーツカーとなった。小さくても電動アクティブトップを備えるのは立派。中古車物件も多く探しやすい。
【ホンダ S660】プレミア価格も話題になった軽自動車界のスーパーカー

生産終了を予告したところ市中在庫が完売し、その後追加生産されたことが話題になったS660。人気の秘密は軽でありながら本格スポーツ顔負けのミッドシップ構造を採用したから。高品質車があるうちに手に入れたいところ。
【日産 フェアレディZ(先代)】これぞスポーツカーといった王道的スタイルと走り

新型が登場したことで先代モデルとなったZ34系フェアレディZ。新型がターボ化されたことで自然吸気エンジンを搭載する先代モデルにもあえて選ぶ意義があるというものだ。価格的には玉石混交で必ず現車確認したい。
クルマがあればどこへでも行ける[日の出を見ながらコーヒーを一杯。やってみたら最高だった。]

次なるディスカバリージャパンは、美しい海の景色を探す旅。
島国である日本には無数の海岸があり、その場所場所に独自の魅力がある。明け方に朝焼けを見ながらコーヒーを飲んだら美味しいだろう、そんな発想から旅はスタートした。
旅の相棒となるのは三菱のフラッグシップであるアウトランダーPHEV。流行のSUVで、なおかつ充電した電気を賢く使うプラグインハイブリッドカーならば、どこへでも行けるだろうという発想だ。
自宅をスタートしたのは朝というよりも夜中の3時。いつもの休日は家族揃って過ごすことが多いが、たまには夫婦だけの時間を作ってみようと、あえてこんな時間を選んでみた。お土産を持って夕方までに帰ってくれば、子供たちにも顔が立つし翌日に疲れも残さないという計算だ。
日の出時間ほぼぴったりに海岸に到着し、アウトランダーPHEVの給電機能を使って豆からコーヒーを入れ、助手席で寝ていた妻を起こす。折りたたみみチェアを広げ、荷室にラグを敷けば貸し切りカフェが完成。
いつもの休日と同じものでも、朝日に輝く海を眺めながらの一杯は、まさに非日常の美味しさだった。
【三菱 アウトランダーPHEV】1500Wの外部給電のおかげでどこでも「自分の居場所」になる

9年ぶりにフルモデルチェンジしたアウトランダーPHEV。モーターとバッテリーが進化したことで、モーターのみで走れる範囲が大幅に増え、さらにEV的に使えるようになった。床下に収納可能な3列目のおかげで使い勝手もいい。
出発時間を早朝にすることで日帰りでも夕方前には帰宅できた
・3:00AM[出発]
・5:30AM[日の出/モーニングコーヒー]
・12:00PM[道の駅へ寄り道]
・3:00PM[帰宅]
目的は日の出を見ながらコーヒーを飲むこと。それだけを決めて、あとは出たとこ勝負の気楽な旅とした。もうひとつ決めていたのが昼ごはんを食べたら帰路につくこと。混雑する時間帯を避けることで、渋滞に捕まることも最小限で済んだ。
知ってたつもりでも間近にすると感動する。だから旅はおもしろい。

満ちゆく波が奏でる音に耳を傾けながらコーヒーの温かさを手のひらで受け止めていると、目の前をSUPに乗った男性がゆっくりと横切っていった。これまで海のスポーツに縁がなかったけど、なぜだかとても楽しそうで、やってみたいと思った。何か新しいことを始めようなんて、久しぶりの感覚だ。
満潮を見届け海辺を後に。これから先は出たとこ勝負。海岸沿いを走っていると遠くのほうに水力発電の風車を発見、せっかくなので近くで写真を撮りたいと考えた。
発電といえば、アウトランダーPHEVは、自宅から充電するだけでなく、駆動用バッテリーの電気をV2H機器を通じて家に供給することも可能。一般家庭の最大12日分の電力を供給するという。そうした能力も、これからのクルマ選びにおいてはチェックポイントになりそうだ。
行動範囲を広げることで新しい趣味が見つかりそうな予感




早朝の海はそこに居るだけで癒やされる。コンビニのコーヒーだってこのシチュエーションで飲んだら美味しいに違いない。あと意外によかったのがノートPCでの映画観賞。ちょっとしたドライブインシアター気分だった。



いまや観光スポットとして大人気の道の駅。採れたての野菜や地域の名産品はお土産としてもグッド。これで夕食の献立が決まったと、妻も喜んでくれた。
今日のベスト「映え」ショット

EV走行換算距離83km〜87km(WLTCモード)を誇るアウトランダーPHEV。そんな電動車という側面を風力発電で表現してみた。
旅の相棒にオススメの中古車を紹介
【トヨタ RAV4】あらゆる要素がハイレベルなSUVのスタンダードモデル

新型登場でたちまち人気モデルに躍り出たRAV4。その理由は力強いデザインやバランスに優れた走行性能、3タイプの4WD機構など多数。プラグインHVには外部給電機能が標準(HV車はオプション)で備わる。
【マツダ CX-5】クラス唯一のディーゼルエンジンはおサイフにも優しい

光の加減によってボディの陰影が変化する美しいスタイリングの持ち主。フォトジェニックという側面では、ここで紹介するなかでナンバー1かも。マツダ自慢のディーゼルエンジンは、昨今のガソリン価格高騰で価値が光る。
【スバル フォレスター】定番ならではの完成度使って納得の扱いやすさ

非常にバランスの取れたSUV。悪路走破性には定評があり、日常から非日常まで安定した走りを提供。現行型は登場から約4年が経過し2021年にはマイナーチェンジも実施。いよいよ中古車市場も活性化してきた。
日本の美しさ、歴史風土の奥深さクルマで見つけに行きましょう!

手軽に日常のなかから非日常を探すことをテーマに、ふたつの旅をお届けしたがいかがだっただろうか。
今回はロードスターとアウトランダーPHEVという比較的ユニークなモデルを相棒に選んだが、旅の醍醐味は、たとえほかのクルマであっても同じように楽しめたと思う。
ポイントは自分の好きなクルマで自分の心を動かしてくれそうな場所を探しに出かけること。「ディスカバリージャパン」という言葉には、そんな意味を込めたつもりだ。
一方で、屋根を開いたロードスターで峠道を駆け抜けたときの快感は格別だった。人馬一体をDNAに進化を続けてきたロードスターは、高額車ばかりになってしまったスポーツカー界における一服の清涼剤。新車から大切に乗り続けるのはもちろん(大切に扱えば後年価値になって返ってくるはず)、手頃な中古車を自分好みに手を入れるのも大人のホビーとしてオススメできる。
そして、アウトランダーPHEVも掛け値なしでいいクルマだった。砂浜であっても気にせず進めるたくましさ、長距離であっても疲れ知らずの快適性、そして大幅に広がったEV領域によるスムーズで燃費のいい走りは、電動化がクルマの性能を飛躍的に引き上げる可能性を実感した。いずれも世界トップクラスの実力で、こうしたクルマが日本のブランドから発売されていることは素直に誇らしい。
自宅で過ごす時間がずいぶんと長く続いたが、季節も巡り、状況的にもようやく気軽に出かけられるような雰囲気になってきた。
それでも公共交通機関を乗り継いで出かけるよりも、家族がひとつのカプセルで移動できるクルマのほうが安心できる。そしてペットが家族の一員であるように、気に入ったクルマにも愛着が生まれてくるのはみなさんにもわかるだろう。ぜひいろいろなところに出かけて、愛車の写真をたくさん残してほしい。
数百キロを走るロングドライブももちろんおもしろいが、クルマがあれば、連休でなくても旅は楽しめる。
ついつい、旅というと年に数度の特別なイベントごとと考えがちだが、たとえ日帰りできる距離であっても、過去に訪れた場所であっても新しい発見がある。季節はもちろん、時間帯や天気、同行者、自分の年齢やコンディション、そのときの目的によって、得られる体験は毎回新鮮なものになるはず。そこで感じる自分の心の変化をディスカバリーするのも、旅の醍醐味。修学旅行で退屈だった寺社巡りが大人になってみるとけっこう楽しかったりするように。日常のなかに感じる非日常は、大人にとって癒やしであり、心地よい刺激に感じるだろう。
日本には豊かな自然と人々が積み重ねてきた文化と歴史がある。走行距離を重ねながら、愛車との時間を楽しんでいただきたい。

ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。
また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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