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更新日:2022.04.14 / 掲載日:2022.04.14

【プジョー 新型308】PHEVも登場。こだわりのデザインに豊富なパワートレインの選択肢

文●大音安弘 写真●ユニット・コンパス

 ステランティスジャパンは、2022年4月13日、都内にて、プジョーの主力モデルである「308」のフルモデルチェンジを発表し、同日より受注を開始した。ボディタイプは、5ドアハッチバックとステーションワゴン「SW」の2種類。シリーズ全体の価格は、3,053,000円~5,306,000円となる。

第3世代に進化したCセグメントハッチバック

 先代となる従来型プジョー308は、2014年9月に日本で発表され、同年11月より導入を開始。それまでの質実剛健なイメージを打ち破るべく、全面刷新が図られたモデルだ。そのスポーティかつエレガントな新世代デザインを始め、小径ハンドルを中心とした特徴的な「i-Cockpit」による優れた視認性と取り回しのし易さを実現。さらにメカニズムでは、新世代プラットフォームEMP2に加え、新世代エンジンと新世代ATを組み合わせるなど、総合的に性能と品質が磨かれていた。その結果、日本市場でもベストセラーの欧州スタンダード「VWゴルフ」と競えるクルマとしても注目された。その次期型が今回の新型車である。因みに、これまで伝統的に数字で示されてきた車名だが、新型車が登場すると、末尾の数字が足されてきたが、末尾が「8」となったモデル以降は、そのままの名称を継承するようになっており、308も同様。このため、新型は3世代目の308となる。

308 Blue HDi

 欧州では2021年に発表された新型308だが、基本となるプラットフォームは、EMP2を継承するも、各部はしっかりとアップデート。特徴的なドライビングエリアのデザイン「i-Cockpit」も最新世代へと進化している。最大の特徴となるのは、既存のガソリンとディーゼルに加え、電動化車となるPHEVの投入も大きなトピックだ。それでは新型の進化のポイントを見ていこう。

 まずはボディサイズだ。新型はCセグメントカーという立ち位置に変化はないが、大幅なボディサイズ拡大を実施した。新旧比較をしてみると、ハッチバックで、全長+145mm、全幅+45mm、全高+5mm、ホイールベース+60mmとなる。ワゴンのSWだと、全長55mm、全幅+45mm、全高+10mm、ホイールベース±0となる。このように一回り以上のサイズアップが図られていることに驚かされる。SWは元々専用ホイールベースなので変化はないが、全長はしっかりと伸ばされている。これも時代の流れかと考えるが、ライバルとなるVWゴルフよりも明らかにデカい。このため、新型308は、Cセグメントの中でも、デザインやサイズ感の両面で上級化を目指したと考えてよいだろう。

車名全長全幅全高ホイールベース
新型3084420mm1850mm1475mm2680mm
新型308SW4655mm1850mm1485mm2730mm
旧3084275mm1805mm1470mm2620mm
旧308SW4600mm1805mm1475mm2730mm
参考値:VWゴルフⅧ4295mm1790mm1475mm2620mm
表1:新旧プジョー308のボディサイズ表

新しいプジョーエンブレムを採用。SUVにも負けない存在感を目指した

308 Blue HDi

 そのスタイリングのインパクトも強められた。新世代プジョーを象徴する巨大なグリルとシャープなライトデザインを与えたフロントマスクの中央には、新デザインのプジョーエンブレムが輝く。全体のフォルムは、流麗な曲線を多用したものだが、ボリュームを強調することで、鍛えられた筋肉美とも受け取れる。そこに鼻先を敢えてフラットなデザインのフロントマスクが合わさることで、プジョーのアイコンでもあるライオンの疾走する姿を彷彿させる。写真では落ち着き有るクルマにも見えるが、実車は、かなり躍動感に溢れている。フロントグリルデザインは、グレードにより異なり、中央のエンブレムに吸い込まれるようなデザインなのがスポーティな「GT」系、横基調のグリルがコンフォートな「アリュール」系となる。リヤスタイルは、一足先に新世代デザインとなったコンパクトハッチ「208」のように、薄型で鋭いデザインのテールランプを採用しつつ、テールエンドにグラマラスな曲線を用いることで、前後左右のどの角度から見ても、刺激のあるスタイルに仕上げている。スポーティだが、オーソドックスなスタイルだった従来型と比べると、新型308のデザインは、賛否が分かれるところだが、よりアグレッシブなモデルに映り、存在感を高めたことは間違いない。

最新のi-Cockpitや音声入力式インフォテインメントを採用

308 Blue HDi

 そのインテリアも、外観に負けない華やかさ。従来型308のコクピットデザインは、メカニズムも含め、デザインもアナログ的な要素が多かった。そのため、個性的な小径ハンドルや薄型メーターパネルも受け入れやすい側面があったが、同時に新世代モデルに取り入れ出した新ドライビングエリアの「i-Cockpit」デザインの全ての魅力が発揮されているともいえなかった。それを新たなデジタルメーターや新インフォメーションシステムなどを盛り込むことで、先進機能が生む快適な運転環境が実現されているのが新型なのだ。そのコクピットスペースは、まさに未来からやってきた乗り物。全体的なデザインのバランスにより、モダンなコクピットを演じているが、そのディテールは男心を擽るものといえよう。ただタッチスクリーンを中心とした車載機能の扱いやすさは、直感的に操作できるため、誰にでも馴染みやすいものといえる。特にGT系グレードでは、コネクテッド機能に対応した「I-Connect Advanced」が搭載され、「OK、プジョー」の音声コマンドによる音声操作機能や通信機能による自動アップデートにも対応しているという。また物理的な面でも、トランスミッションレバーを小型化するなど改善が図られ、センターコンソール周りの小物入れも拡大している。もちろん、「i-Cockpit」の象徴である小径ステアリングも継承され、大型化したボディの取り回しをサポートしてくれる。

 車内をチェックしてみると、フロントシートの座面が拡大されたようで、よりゆったりとした座り心地に。サイズアップは車内環境の改善にも一役買っているようだ。またハッチバックについては、ロングホイールベース化で後席足元スペースの拡大も図られている。ラゲッジスペースについては、ハッチバックモデルは、標準時で412Lのスペースに加え、床下に28Lを確保。さらに後席を倒せば、1323Lまで拡大する。ステーションワゴンのSWでは、標準時でも608Lとし、さらに後席を倒せば、最大1634Lまで拡大できるので、今どきの多趣味な人のニーズにもしっかりと応えてくれそうだ。

ガソリン、ディーゼルに加えてPHEVもラインアップ

308 Blue HDi

 全く同じ仕様のクルマで好きなパワートレインが選べるプジョーの「パワーオブチョイス」戦略は、ガソリン車とクリーンディーゼル車に加え、新たにPHEVを設定。ガソリン車は、1.2L3気筒DOHCターボエンジンで、最高出力130ps、最大トルク250Nmを発揮。燃費性能は、従来型よりも13%の改善が図られ、17.9km/L(WLTC)に。好評のクリーンディーゼル車は、最新の1.5L4気筒DOHCターボエンジンで、最高出力130ps、最大トルク300Nmを発揮。燃費消費率は、5%の向上となる21.6km/L(WLTC)となった。そして、最大の目玉となるPHEVは、1.6L4気筒DOHCターボエンジンに電気モーターを組み合わせたもので、トータル出力は225ps/320Nmを発揮する。駆動用バッテリーとして12.4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しているため、航続距離は64km(WLTC:ハッチバックモデル)にもなり、日常走行のほとんどを電気で賄えるという。また最高速度についても、電気モーターだけでも135km/hとなるから、日本の道路事情では全ての走行を電気で行うことも夢ではないのだ。外部充電は、200Vの普通充電に対応し、3kW出力で約5時間、6kW出力で約2時間半となる。

価格は300万円から。PHEVは500万円前後で提供

308 アリュール

 ラインアップだが、エントリーグレード「アリュール」は、ガソリン車とディーゼル車の選択でき、主力となる「GT」はディーゼル車とPHEVの選択が可能だ。近年の価格高騰で、エントリーモデルも300万円を超えるが、前後LEDライト、ファブリックとテップレザーのコンビシート、17インチアルミホイールに加え、衝突被害軽減ブレーキ、アダクティブクルーズコントロール(ACC)、リヤトラフィックアラート、ブランインドスポットモニターシステム、前後側面ソナーセンサーとバックカメラなどの充実の先進安全装備などの搭載を考慮すれば、そう高いとも言えないだろう。特に500万円前後の価格としたPHEVは、輸入車としてはエントリークラスとなるため、輸入車でフルハイブリッドに乗ってみたかった人にも魅力的な選択となりそうだ。

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大音安弘(おおと やすひろ)

ライタープロフィール

大音安弘(おおと やすひろ)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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