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更新日:2022.06.01 / 掲載日:2022.06.01
新型BMW「X1」「iX1」欧州発表・10月発売 電気自動車登場

BMWは現地時間の6月1日、3代目となる新型SAV「X1」と、電気自動車となる初代「iX1」を発表した。
3代目 BMW X1は電気自動車「iX1」を含め多彩なラインナップ!

BMWのプレミアムコンパクトセグメントにおける唯一のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)である「X1」。その第三世代が電気自動車モデルとともに登場した。
新型の発売は現地で2022年10月に予定されており、ラインナップは2種類のガソリンエンジンと2種類のディーゼルエンジンモデル、そして11月にプラグインハイブリッドモデル2種と電気自動車の「iX1 xDrive30」が追加されるという。
エクステリア:モダンさと堅牢さを兼ね備える“BMW X”スタイル



新型X1のデザインは、力強いプロポーションとホイールアーチの輪郭、フロントとリアエンドなどにXモデルとしての特徴を備える。そしてスリムなLEDヘッドライトに大型のキドニーグリル、放射状に広がるX字型のラインなどが新型の特徴的な要素となっている。
ダイナミックに伸びるシルエットは長いルーフラインが特徴的で、後方から見るとスリムなテールゲートウィンドウ、水平方向のライン、LEDライトやホイールアーチが典型的なSAVの外観を作り出す。
ベース仕様の代わりに用意されたMスポーツモデルは、大型の冷却エアインテークを備えるなど、ダイナミックなドライビングの楽しさに重点を置いたものとなっている。エクステリアカラーは2種類のソリッドカラーと10種類のメタリックカラーから選択できるほか、BMWのオーダープログラム「BMW Individual」のフローズン・ペイントも初採用されるという。
デジタル化を意識した先進的なインテリア



インテリアはiXのスタイルを踏襲し、デジタル化を意識したモダンな雰囲気のデザインに。主な変更点は、細身のインストルメントパネル、BMWカーブドディスプレイ、コントロールパネル一体型のフローティングアームレスト、センターコンソール前方のスマホトレイなどだ。
後部座席には3つのフルサイズシートが装備され、座り心地が大幅に向上した。40 : 20 : 40の分割式リアシートのバックレストは、折りたたんだり角度を変えるなどしてトランク容量を拡大することも可能となっている。
先代モデルから拡充された要素としては、BMW Mapsナビゲーション・システム、スポーツレザー・ステアリングホイール、2ゾーンオートエアコン、ヘッドライト自動点灯機能付きレインセンサーなどが標準装備となる。
最大438 kmの航続距離を実現「iX1 xDrive30」


「iX1 xDrive30」は、230 kW/313 ps(一時的なブースト効果を含む)の最高出力と、494 Nmの最大トルクを発揮。0-100 km/h加速は5.7秒を記録する。
搭載される第5世代のBMW eDriveテクノロジーは、高効率の充電技術と車体下部にフラットに配置された高電圧バッテリーから構成され、413~438 kmの航続距離を実現するという(数値は開発段階の予測値)。
EV航続距離が伸長したプラグインハイブリッドと48Vマイルドハイブリッド

BMW X1 xDrive30e

BMW X1 xDrive23i
第5世代のBMWeDriveテクノロジーは、X1のプラグインハイブリッドモデルにも採用されており、スポーツ性能や効率、充電容量の面で先代から大きく進化を遂げ、EV航続距離も大幅に伸長した。第2世代の48Vマイルドハイブリッド技術は、エンジンの効率と出力特性の両方を向上させるのに貢献する。
マイルドハイブリッド搭載モデルである直列4気筒ガソリンエンジン搭載の「X1 xDrive23i」は最高出力160 kW/218 hp、3気筒ガソリンエンジンを搭載する「X1 sDrive18i」は100 kW/136psを発揮する。
また、「X1 xDrive23d」は4気筒ディーゼルエンジンとマイルドハイブリッドが組み合わせられ、最高出力は155 kW/211ps(エンジンと電気モーターを組み合わせた出力)を発生する。
自動運転やパーキングアシストなどの多彩な運転支援システムを標準装備

新型X1は、先代と比べて使用できる自動運転および駐車システムの種類が増加した。ブレーキ機能付クルーズコントロールや、フロントコリジョン・ウォーニングシステムは左折時(右側通行国)の対向車や右折時の歩行者・サイクリストの検知も可能となって標準装備されている。また、リバースアシストカメラとリバースアシストを含むパーキングアシストも標準装備となっている。
最新世代のBMW iDriveを搭載し、物理スイッチ大幅減

インフォテイメントシステムは、最新世代のBMW iDriveを提供するBMW Live Cockpit Plusが標準装備される。オペレーティングシステムは、BMWカーブドディスプレイと、新機能を追加したBMWインテリジェント・パーソナルアシスタントで構成。同ディスプレイは、10.25インチのインフォメーションディスプレイと、対角10.7インチのコントロールディスプレイで構成されるフルデジタルスクリーンだ。新しいBMW iDriveは、直感的なタッチ操作とボイス・コントロールに特化したもので、インテリア全般のデジタル化により物理ボタンは大幅に削減されている。
このほか、クラウドベースのBMWマップナビゲーションシステムや、インテリアカメラで車内の写真を撮影しスマートフォンへそれを送信する機能も備える。また、5G用に設計されたパーソナルeSIMを使用でき、Apple CarPlayやAndroid Autoによるスマートフォン連携機能も搭載する。